魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

兼六園@金沢

2013-05-02 | 史跡

助産学会@金沢でのランチョンセミナーからの続き

兼六園には7ヵ所の出入り口があり、
最も一般的なのは
金沢城石川門の正面にある桂坂口。

我々は駐車場から真っ直ぐ南へ
石垣にぶつかった所から右に進み、
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兼六園の看板が設置されているのを右に見ながら
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階段を上って、入園料300円支払って桜ヶ岡口から入園。
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園内に入ると、桜ヶ岡口の名の通り
桜の木がたくさんあり、
散ってしまった木もあったが
今が見どころの八重桜も。
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その下は一面フカフカの杉苔
すっかり伸びたゼンマイまでが美しく見える。
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桜の下から少し歩くと、霞ヶ池のほとりに立つ
兼六園のシンボル 徽軫灯籠(ことじとうろう)
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琴柱(ことじ)のような2本脚の灯籠。
でも、なぜ徽軫と書くのか?

左手には、冬の兼六園のシンボル 唐崎松。
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雪吊りの季節ではないので
写真で見るとやたらと支柱が目立つが
実物を見るとその雄姿に圧倒される。

霞ヶ池に流入する小川には
カモが二羽、
川底の土をつついて餌を探していて
なかなか顔を上げない
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少し上流には男性が2人。
私の目には全くゴミや雑草など見えないが
徹底的に清掃。
これだけの清流だとカモも、餌探しに苦労しそう。
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どの木も大きく美しく、歴史が感じられる。
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「何年生きていて、どれだけの人の手で、
手入れされているのだろう」

と思いつつ歩いていると
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長い柄のノコギリと、ハサミを持った庭師さんが現れた。
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庭師さん達は木の下から、注意深く枝をくまなく観察し、
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茶色く変色した枝を切ったり
折れて枝に引っかかっているのを
取り除いている。
「お客さんの頭に落ちてきたら、気の毒やしねぇ」と。
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これも兼六園で屈指の松、根上がり松。
大小40数本もの根が
地上2mにまでせり上がっている。
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この木でも茶色い葉の枝を見つけ
二人で力を合わせて取り除いている。
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ゴミ袋を持った5人の女性が
歩いている姿も見えた。
兼六園のきれいさは
この人達によって守られている。
こんなきれいな園で
ゴミを捨てる人も見なかったが。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の像
と書かれているが、
これは明治10年の西南の役で戦死した
郷土出身の将兵を祀った「明治記念の標」
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像の前の小川の水草も
黄色い花をいっぱい咲かせている。
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「兼六園菊桜」はどこにあるのだろうか?
「探すより庭師さんに尋ねちゃえ」と尋ねると
「あれ」と。すぐ近くにあった。  
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初代の兼六園菊桜は
天然記念物に指定されていたとのこと。

大阪造幣局の「兼六園菊桜」もこれと同じく、
初代の挿し木で大きくなったものなのだろうか?
どちらも見事なポンポン咲き。

いろんな形の橋がかかっている。これは花見橋。
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そこからちょっと歩くと
成巽閣(せいそんかく)

前田家の奥方様の御殿で
重要文化財に指定されている。
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御所人形展が開かれているので入ってみることに。
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館内は残念ながら撮影禁止。

縁側の両端に各1本柱がある以外
1本も柱がない桔木(はねぎ)構造の屋根。
江戸時代に
よくぞこんな工法を思いついたものよ?!
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成巽閣を出て少し歩くと、
霞ヶ池の徽軫灯籠とはちょうど反対側に。

紅白入り混じったツツジと池とが
お互いに美しさを引き立てている。
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サツキは変り咲きが多いが、ツツジとは珍しいなぁ。

そこからさらに、ちょっと歩くと、息をのむ美しさ。
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兼六園とは「六つを兼ねる園」の意味。

六つ(六勝)とは、
[宏大(こうだい)][幽邃(ゆうすい)]
[人力(じんりょく)][蒼古(そうこ)]
[水泉( すいせん)][眺望(ちょうぼう)]
のこと

つまり
「広々としていれば(宏大)
 静かな奥深さはなく(幽邃)
 人工的であれば(人力)
 古びた趣は少なくなる(蒼古)
 池や曲水や滝が多ければ(水泉)
 遠くは眺められない(眺望)

つまり、それぞれ相反する六つの景観を
兼ね備えていることが
名園だという意味。

中国の宋の時代の詩人
李格非によって書かれた「洛陽名園記」に
そのように書かれているそうな。詳しくはここを。

このあたりは、まさに「兼六」を疑う余地がない。

サザエ山(霞ヶ池を掘った土を
 盛り上げてできた山)の中腹から見る霞ヶ池。

鏡面のような水面に、白雲がぽっかり。
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サザエ山を降り、小川の水とともに降りて行くと、
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噴水。電気ポンプの力で噴き上げているのではない。
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霞ヶ池を水源とし
池の水面との高低差を利用して
3.5mほどの高さに吹き上がっている。

当然、池の水の量によって吹きあがる高さは変る。
江戸時代の造園技術の高さに、驚かされる。

2/3ほど回ったところで
夫は脚が疲れて、ギブアップ。
ホテルに帰ることに。

水戸の偕楽園・岡山の後楽園とともに
日本三名園と言われるが、
うーん、そんな感じはしないなぁ。

熊本の水前寺公園・福岡の大濠公園
東京の小石川後楽園・水戸の偕楽園
仙台の青葉城公園・秋田の千秋公園…

ずいぶんたくさん庭園めぐりはしたが、
私としては兼六園は「一人横綱」って感じかな?


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