魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

小樽観光 -2- 人力車で鰊御殿に

2021-04-20 | 史跡

小樽港から駅に向かっているはずなのに
駅が見えて来ない…。

なんだか疲れてきたところに
目に入ったのが

元気な人力車の車夫姿の
オニイチャンの笑顔。

「僕、今日が初仕事なんです!」

「それじゃぁ、ご祝儀として
 乗ることにしよう」と思って

「鰊御殿まで、片道でもいい?」と尋ねたところ

「モチロン片道でもいいです。
      45分で行きます!」と。



ところが傍にいた先輩が
(後で聞いたところ、小樽の支店長)

そんな遠いところまで行ったことはなく
ましてや新入り社員に…と

自転車で後ろからついて行くことになった。

私が先ほど歩かなかった北運河を
新米車夫 中峰君は、解説しながら進む。

これは小樽では珍しいコンクリート作りで
つい近年まで使われていたのだと。↓



九州の軍艦島と並ぶ
国内最古のコンクリート建造物で
いつまで形をとどめられるか…?

あたかも実験中のような状態。

次々に撮影してくれて、ガス灯の下でも。
そのたびに空手のポーズで気合。



旧渋沢倉庫⇒

必死にカメラを向けている私が
ガラス戸に写っている!

なんと私らしい😄 ↓


   ↑
渋沢栄一の写真が貼ってある。

これは、掘ったのではなく、今の海と今の運河の間を
埋め立てて作った運河。

その時に、曲線になったらしい。

小樽運河は直線ではなく曲線
世界的に見ても、とても珍しくて
「日本ではここだけです!」と。

「ン? それなら、大阪の中之島も
 両側の川 (運河) もカーブしているし
 同じなんでは…? 」

と言うと「そうなんです!」と😄

ここから北は運河の幅が広くなる。
南は道路を作るために、狭くなったため。

ここが運河の北端 ↓



この辺りには観光客の姿は全くなく
トンネルを3つぐくり抜けると



鰊御殿こと小樽貴賓館(旧青山別邸)



広い豪邸。全てが豪壮・豪奢



見学出来るのはこちらで、ここから入る   ↓



中峰君は小樽で生まれ育ったのに
入ったことがないのだと。

私は1,100円払って入り
中峰君は無料。良かったね~😄

館内には素晴らしい家具や什器
美術品などがいっぱい
展示されているが撮影禁止

枯山水の庭は撮影可で
ガラスにレンズを当てて撮影。



京都の善峯寺を彷彿とさせる松。↑
海も見える。 ↓



門のすぐ内側にある石狩挽歌の石碑



この歌詞の小樽が見たくて
来たくらいなのだから



どうしても番屋らしい番屋を見たい。

ということで、昼食より番屋。
貴賓館で昼食を摂り
バスで帰ろうと思っていたのに…

昼食抜きで、時間延長で
番屋に向かってもらうことにした。

人力車無理なほどの急坂を
頑張って歩いて
着いたのは小樽市鰊御殿。

海辺にあったのを
高台に移設したもので
入館料は300円



玄関の上は吹き抜け



ニシン漁の船の船尾に



張り付けられていた装飾板



こちらはNKの朝ドラ
「マッサン」の撮影地かと思うくらい
そっくりで、まさに、番屋!

漁や加工に使われた道具類
番屋で年間を通して
暮らしていた人々の
生活の様子がよくわかる。

鰊が来なくなって
昭和28年でニシン漁は
消えたと言われるが



近年でも、メスが産卵した後
オスの白子で
海が真っ白になることがあって

これを群来(くき)と呼ぶのだと。

ようやく帰途。運河近くにある
今は使われていない
道内最古の鉄道、幌内鉄道の軌道に。

レールが今も残っている。



札幌まで続いていたそうで
ここは、手宮駅⇔色内駅の間。



ここでも記念撮影。



小樽駅に戻る途中に
立派なうだつの上がった建物 ↓



ここを左に曲がると
あれっ、私が最初に撮った家屋!

店と商家とがつながっていたんや~。

隣の屋根を取り除いた跡が
倉庫の壁についているのが
たくさんあったのは
こういうわけやったんや~。



ここで最後の記念撮影。かしこまって。

時折強風が吹き
乗っているだけの私は
寒いくらいだったが
中峰君のシャツは汗ビショ。

私は予定外の大出費 (3万円余り)
となったが
息子に私の遊び相手をさせようと思ったら
こんな額では済まない。

タクシーをチャーターする方が
安いが
人力車も風情があっていいものだ。

豪華特急列車にも
乗ったことがないし
乗りたくもないし

自動車の免許を取りに行く
時間とお金を考えても…

まあ、それよりは安い出費でしょう。

中峰君、お疲れ様!
大変な仕事デビューだったね~。


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