二紀会会員・伊藤さん自選展
旧産炭地、被災地で出会った風景を絵に
北広島市在住で二紀会会員伊藤光悦さんの自選展がアートホール東洲館で開かれている。伊藤さんは道教育大札幌校在学中から絵筆を持ち始めた。
夕張市で生まれで栗沢町美流渡で育った「炭鉱への思いは今も強い」と、道内旧産炭地を巡り、かっての繁栄から一転不気味な雰囲気すら漂う寂れた風景を絵の題材にし、廃屋の外観や、かって病院だった建物内部を描いた作品が並んでいる。
また2011年3月、東日本震災が発生すると、被災地を巡り、「被災地の様子を作品にすることに葛藤があったが、「絵を通して、震災の様子を伝えてほしい」と背中を押してもらったという。