時々体の奥の奥の方から岩のような灰色の激しい慟哭が口から溢れ出しそうになってくる。
本当に声をあげて泣くことができたら、それはそれで救われるのかもしれないけれどもその岩の塊は体の中を巡りながら決して表には出てこない。それがちょっと厄介な今日この頃。
岩の正体は、わたしの醜い心?私の身勝手さ?
いや、そんなんじゃないよ、私は、自分を大切にしてきただけ。
ただ、それだけ。
そんなふうに、自分を正当化するから、岩が暴れだすのか。
もう少し、時間がかかるかな。
今日は彼女の遺骨に花を添えた。
写真を写真立てに飾った。
ごめんね、
綺麗に死に化粧はしてあげたいと、ずっと、ずっと、前から、それさえできればいいと思って、私は、大阪で自分の道をあるいたよ。
だけど、そう簡単にはいかないんだね。