marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(533回目)お盆・・・「あの世のこと」を考えていた

2018-08-14 15:10:00 | 日記
 7月末会社から3日ほど休暇を貰い旅をしていた。
◆前からお話があれば聞きたいと思っていた方の講演があって行っていたのである。そこで僕の宿題が又、ひとつ解けた。

 それから・・・
◆その会場で、教会に関係する書店やさんが来ていて講演会場の入り口で開店していたので、前から読みたいと思っていたカトリックシスターの鈴木秀子さんの本が数冊有り、ずばり「あの世のこと」という本と他、数冊本を購入した。
◆そのひと月ほどまえだったかたまたま見たNHK Eテレの「こころの時代」で”苦難を幸福に変える”という副題であったかと思うが、鈴木秀子さんが祈りについて語られていたこと、それを聞いていて、あぁ、本当の祈りとはこういうのだろうなと思わされたことであった。病んでいる人の体に手を置き、お祈りする。心も病んで直った青年が会いに来る場面がでてくる、にこにこ元気になって。聖書には、それが「手当」という語源になったであろうけれど、まさに手を置き、祈り、回復する場面がときおり出てくる。イエスであり、またその弟子たち。当時の祈りは、実際に体も心も直す働きをもたらしていたものであった。
◆テレビの中で彼女はいう。「自分の基軸を持つことです。わたしの祈りとは、わたしが虫眼鏡となって太陽の光を病んでいる方の心や患部に神様の力を集中させてあげることなのです」と。毎日のシスターとしての朝夕のお勤め(黙想、祈り)をされておられる方の霊的なわかりやすいイメージである。普段の生活が整えられなければ、その力はでないものなのだろうと思わされる。
◆聖神女子大学で作家の曽野綾子さんが同級だったという。それでも他の彼女の本にある経歴は、東大人文科学博士課程、文学博士、仏、伊に留学、ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとり・・・そうそうたる学歴。これは、単なるオカルトではなく学識のある方の見解なのだということ。彼女は臨死体験をしていたのです。「あの世」をかいま見せられていたということなのでした。また、この本には、これまた大変な経歴の持たれ、日本での宗派に属さない、仏教の本質に基づく実用的な考えを伝える働きをインドでなされている草薙龍瞬というかたとの対談が載る。とくに宗教という外枠のとらわれではなく、その本質は同じ高みに行くような思いにさせられたことであった。
◆昨年、両親を天に送り僕が思ってきたような同じ「あの世」なので、この本をしばし涙して読んだ。
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 時間と空間を解き放たれた死者は、たとえそれが地球の裏側であろうが、宇宙の果てであろうが、愛する人の呼びかけに応じて即座に移動でき、しかも、複数箇所に同時に偏在することができるのです。
 そして、そのことは、私たちが一体である証しであり、愛こそが私たちの本当の姿だということをいかにも物語っています。・・・本当の愛は、神の愛が私たちを通して溢れ出るもので、尽きることなく、すべてを包み込むものなのです。蝶はさなぎから脱し、軽やかな飛翔の旅に出ます。肉体という衣を脱ぎ捨てた私たちもまた、制約のない自由な世界へと飛翔し、ひとつに溶け合います。そこは、無条件の愛で溢れています。神の愛が至るところに偏在し、亡くなった人を温かく包み込みます。こうして、死者は愛そのものとなります。何の見返りも要求することはありません。ただ、神とともに愛を与え続け、今度は混乱と葛藤の多いこの世に暮らす人たちを助け、平安へと導いてくれます。それが、彼らの喜びであり、平安なのです。(p58~60)    ・・・