◆今回、第3話から『ニャンコの生態』から『ニャンコの物語』となります。
ある朝、な、な、なんだぁ~!
ガラス越しにこちゃこちゃうごめく影がある。子猫ではないか!!!ジャジャア~ン。正確には5匹だった。
どこから来たんだ。誰の子なのか~??? (正確にはどの猫の・・・)
だから、自宅で飼おうとしないのなら餌など与えてはいけないよ、と内心の声。幼いころ(幼稚園にあがるまえ)子猫をいじめたことの記憶が甦って、その誤りの見返り?
戸を開けると、目先の小屋の床下にささっと逃げ込んだ。
生まれたばかりにしてはすでに大きいな。
リコとトラ、それからミーシャはあれから時折、来ていたし産休はなかったと思う。では、誰の子供なんだ?
体型は品の良さそうなミーシャではないな、とするとリコとトラの・・・? でも彼らは、その後も来ていたしな。
繁殖の季節でもあったし、しきりに雌のおしりの匂いを嗅いでマウンテングの仕草をしていた、やはり外形からトラの子供なんだろうかな。
4匹は白、1匹はトラと同じ茶色・・・ということは、父親はトラで、白色の子がいるということは・・・、
前回の話の最後に現れた謎の白猫かな。
そうに違いない。この5匹はトラとあの1度しか見かけなかった謎の白ニャンコの子供達であろう・・・と勝手に決めこんだ。
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その後、僕はしばらく考え込んだ。
人も猫も生き物は、同じなんかなぁ。何故か、リリ・フランキーの『東京タワーとおかん』の映画を思い出した。
家族も顧みない家にはたまにしか帰らない父親、耐えて家とこどもをまもり育てる母親。
樹木希林ふんするの母親が、死んだら開けて読んでくれとの手紙に、母親が亡くなった後にそれを読んで涙する主人公(フランキー)の最後の場面。
上京した時、彼を迎えてくれた東京タワーが変わらず映り出され映画が終わる。。。
ここまでは第3話・・・続く