ルーマニアの伝統的な刺しゅう、「イーラーショシュ」の本が出ました。
「書く、描く」という意味の「イール」という言葉からきた「イーラーショシュ」
布に直接モチーフを描いて太めの糸で刺す、厚みのある刺しゅうです。
トランシルヴァニア地方の刺しゅうですが、
今は作っている人はほとんどいなくなってしまったようです。
著者の谷崎さんが、現地のお婆さまの作品や
彼女が受け継いできた図案をみせてもらい、
研究を重ねて現代のよみがえらせてくれました
「イーラーショシュ トランシルヴァニアの伝統刺しゅう」
谷崎聖子著 文化出版局~1470円
赤、青、白、黒などの綿糸を単色で刺します。
赤と青のみですが、専用の糸が入荷しました
技法的にはサテンステッチの周りをブランケットステッチで縁取った感じで、
部分的に他の様々なステッチも使います。
イーラーショシュ用綿糸 100g1365円
少し「より」が甘いですが、DMCのルトールアブローダーも使えそうです。
小束なので、りあえずちょっとやってみたいという方は
こちらで試してみては?
DMCルトールアブローダー10m105円
この「イーラーショシュ」日本でも70~80年代の手芸ブームの時に
流行ったことがあるそうです。
東欧風の独特なモチーフとぷっくりした感じが可愛らしく、
今のガーリーブームにも通じるところがあるかもしれません
モチーフの型紙も載っていますので、
ルーマニアンレースの図案をお探しの方にも参考になりそうですよ
このイーラーショシュ、日本ヴォーグ社の「ステッチidees vol.16」にも
「世界刺しゅう図鑑」という記事の中で紹介されていました
(今回の本は文化出版局ですが・・)
世界の様々な刺しゅうが注目されてきているようなので、
イーラーショシュもまた日本で復活するといいですね
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます