マリヤ手芸店のギャラリーで開催中の「和紙人形と押絵作品展」から、
大変貴重な珍しい作品をご紹介します。
大きな額が2つ並んでいますが・・・
額の中には小さな和紙人形がいっぱいです。
百人一首の、それぞれの歌にちなんだ人形達が、
一つの額に48体、合計96体並べられています。
星野茂と言う方の作品です。
精巧に作られた、小さな和紙人形の群像作品を作っていた方で、
1982年の「美術手帳7月号」(美術出版社)
に紹介されたことがありました。
5cmにも満たない小さな人形ですが、
着物、髪型、小道具にいたるまで
とても細かく精密に作られています。
百人一首の歌の文字も星野さんの手になるものだそうです。
さながら、立体的なかるた札と言った感じですね。
古い作品ですが、和紙の色は鮮やかに残っています。
額の中では、今も歌の中の平安貴族達が
雅な世界を繰り広げているかのようですね。
本当には見ごたえのある作品ですよ。
この作品、パリで展示されたこともあって、
その時現地の方から100万円で譲って欲しいという
オファーがあったそうですよ。
それをお断りして、これまで大切に保管してこられた大切な作品を、
縁あってマリヤ手芸店が所蔵することになりました。
これまで滅多に展示されることのなかったさくひんですので、
ぜひ多くの方に見ていただければと思います。
1月31日までの展示ですので、ぜひご覧くださいね。
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