さて、我が家でも2012年度羽化報告の時期となりました。
2011年度から大型血統によるブリードをスタートし
いつのまにやら、チョネキャラクターが一人歩きを始め
全国のオオクワガタブリーダーさんとのオフ会参加数だけは
トップブリーダー級 といった2012年度の2年目もピリオドを迎えました
たまに対決好きの血が騒ぐものの
どちらかといえば興味あること。本当なのか?といった情報を実際に実施し
検証してみること自体が楽しいという「試行錯誤型」であると自負している
我が家はありますが、目的はオオクワガタ大型作出を目指した当ブログ。
普段交流あるクワ友さんも、今年羽化実績において
ドカーンってな発表をされ、遥か遠くへ行ってしまった方や
よっしゃー来年へリベンジや・・・
ってな方もいらっしゃいます。
広報担当を自負するも「首都圏久留米党」党首という立場でもあり
幼虫体重が今一つ乗らなかった我が家でも
正直ドカーンってな発表をしたかったのですが・・・
それではワインセラー飼育管理組を記述しておきます。
まずはドルクスハンター粕谷さんから2011年7月我が家に届いた
新潟県魚沼産・採集固体♂1×♀2による自己ブリード固体から。
種親(2011年OOKUWA BLOOD(♂54.4mm×♀37.3mm)
12WD-204 7月21日:T×GT866.800へ
10月13日:17.8g→T×GT866.1400へ
2月7日:19.8g→EX.1400
6月下旬:羽化 72mm
サイズは72mmですが、機敏な動きと、大顎の長い形状はまさに父親譲り。
♀も2つあるラインからそれぞれ無事羽化しております。
大顎の長い形状のまま、もう少し大きくさせてみたいと。
2013年はお休みして、来年累代出来る様に大切に育てたいですね。
続きましては自己ブリード最大個体はこちら。
先日ご紹介した蛹体重24.7gあった我が家ワインセラー飼育管理組。
種親(shima1007.6番♂81.7mm×メルリン2010年.6番♀48mm)
12KU-501 7月21日:パターン4.TPオオヒラタケSP.800へ
10月13日:28.2g→パターン5.TPヒラタケST2-EX2.1400へ
2月7日:33.5g→TPヒラタケST-EX.1400
6月下旬:羽化 82.5mm
無事羽化したものの82.5mmに終わりました。
産卵に苦戦した我が家の予備♀48mmからの仔でしたが
蛹室が大きく、期待してはいましたが残念ながらもう一つでしたね。
そして我が家ワインセラー飼育管理組最大羽化はこちら。
種親(2010年MATSUNO INSECT.12-37(♂81mm×♀52mm)
12KU-37-1 7月21日:パターン4.TPオオヒラタケSP.800へ
10月13日:21.5g→T×GT866.1400へ
2月7日:32.1g→EX.1400
6月下旬:羽化 83mm
ちょっとwaizuさん風に画像を加工してみました。
この羽化個体ですが、残念ながら自己ブリードではありません。
産卵に苦戦した昨年、マツノインセクトさんから幼虫で購入した5頭の幼虫の1頭。
マツノインセクトさんからの種親候補を残したかったもので
それはそれで大変嬉しいわけですが・・・
自己ブリ最大は予備♀から、最大個体は補強幼虫からってね・・・
自己ブリードに対する熱い想いからすると、この結果はなんなの
かなり、お恥ずかしい状況となりました。
完品羽化固体数は30頭と、昨年とほぼ同数ながら
昨年80mmアップ11頭に対して、2012年度はTPエアコン管理組含め4頭のみ。
インライン3♀による掛け合わせと、マツノインセクト2010年17番によるインブリードは
残念ながらともに全て80mmに到達せず。
なにしろ「血統と配合」の観点 から素質ある個体を選定していく段階と位置付け
来期はとにかく傾向を掴みたい。「有望なラインを見出す」こと。
過去のブログでは上記のような記述をしておりましたが、
当初立てた目標が達成できなかった不甲斐無さはありますね。
産卵失敗によるエースライン欠如の影響
高添加剤比較検証の弊害
インブリード検証
裏年による種親ポテンシャル
考えられる要因は幾つかありますが、
私が考える我が家久留米における2012年度最大のマイナス要因。
マツノインセクト幼虫がそこそこ大きくなったが、(マツノ幼虫♂3頭は83mmと82mmが羽化)
その割に飼育数の多い自己ブリード組はもう一つ・・・
そうです。
自己ブリードは、全て初令から高添加プリンカップに1ヶ月程投入したことが、
影響しているのではないだろうか?
というより産卵失敗により、プリカ高添加による食性の選別が全く出来なかった。
これが大きな敗因と考えています。
現に2012年度2番ラインは、幼虫が拒食症状の傾向も見られました。
ただ2012年度という点だけで結論づけるのは良くありませんね。
よって今年は基本的にプリカへの投入は実施していません。
それでも20頭程をプリカ高添加組による飼育を実施しています。
2013年度・添加を抑えたパターンと高添加パターンとの幼虫成長推移と羽化実績比較。
高添加を喰える(消化吸収分解出来る)バクテリアを有する幼虫の選定。
高添加を喰えることが出来る幼虫の仔が、次世代で更に高添加を喰える
ようになるかどうかの検証。
高添加を喰える次世代累代幼虫による高添加、低添加の比較検証。
興味深いテーマにつき当ブログで実践して検証していきたいと思います。