Southride(サウスライド)

マウンテンバイクとダックス125

サウスライド

富士山一周 その3

2013年09月27日 | MTB

 
県道71号線(開拓道路)を進みます。

 

緩やかなアップダウンが続きます。原生林の中を抜けていきます。

青木ヶ原ではないですが、迷ったら出られなさそうな雰囲気は十分あります。

 

明るくなりました。 原生林を抜けた様です。


展望台に到着。少し休憩します。 

 

遠くに本栖湖が見えます。手前に広がるのが青木ヶ原樹海です。

 

富士山は雲に隠れてしまいました。

ロードの方はたくさんすれ違いましたが、マウンテンバイクはほとんど見かけませんでした。

 

酪農の風景が広がっています。ちょっと北海道的な雰囲気。

干草を巻いたのが転がってるし。

例えるなら「道南」って感じでしょうか?

 

富士山の裾野を回りこむように進んでいきます。

富士山は雲から出たり、入ったり。集落もここまではちらほらとあるぐらいで大きな町は

ありません。

 

71号線から72号線へ。それから国道469号線に入ります。

ファミリーマートで補給しようかと思ったんですが、もうひとつ先くらいでいいかなと

先送りしました。

ポケットにはカロリーメイトが半分。ボトルに水は十分あります。

カラカラに乾いたコンクリートの川です。だいぶ暑くなってきました。

 

しばらく進んで、コンビニか商店を探すも全く見当たらず。

その後も集落はあれどもコンビニは無く・・・。 延々と続くアップダウンでだんだん

エネルギーが切れ始めました。ひとまず自販機のコーラでカロリー補給します。

最後のカロリーメイトも消費してしまいました。

 

日差しはだんだんと強くなり、どんどん体力が消耗していきます。

やばいなあと思っていたら、数キロ走ったところで急にしんどくなってきました。

集落を見つけたので商店や自販機を探すも見つからず・・・。

交差点に座り込んで考えます。御殿場方面に行くべきか、富士市方面に下るべきか。

 

それから5kmほど進みましたが、相当やばくなってきました・。

路肩にへたり込んで休みます。手が震えてます。ハンガーノック?

しばらく休んで、フラフラと漕ぎ出します。自販機さえも見当たりません。

左に南富士ゴルフカントリーが見えますが、なにも無し。

こどもの国の看板が出てきました。 そこまで行けばなにかあるよね・・・。

 

ハイキングの一団とすれ違います。坂道をフラフラ登っていると、「頑張ってねー」と

言葉をくれます。ありがとうございます。でも「なんか下さい」とは言えなかった。

その時路肩の看板が目に入りました。手作りのベニヤ板に何か書いてあります。

「ラーメン屋あと3km」

!!!助かったー(笑)

ラーメン、ラーメン、ラーメン・・・・。 呪文の様に繰り返して漕ぎ出します。

でも斜度がそこそこあって、しかも単調な坂なんで、もう精神的には限界ギリギリ。

でも、ラーメンだけを希望に漕ぎ続けます。

 

右から県道24号線が合流する交差点にたどり着きました。ちょっとストップ。

右に行って富士市へ下ることも考えます。でもしばらく何もなさそうな雰囲気です。

まだラーメン屋は現れません。どうしよう。

そのとき、黒いワンボックスが横に止まりました。

スライドドアが開き現れたのは総勢8人のインド人家族。

「コドモノクニニハ、コノミチデ、ダイジョウブデスカ?」

「あ・・・、まっすぐ行ったら着くと思います・・・。」

さすがに何か下さいとはいえませんでした。

でも、もうすぐ3km。ラーメン屋が現れるはず。後もう少し・・・。

 

ちなみにラーメン屋がすでに潰れていることは、この時点では知る由も無く・・・。

 

しばらく走ると、集落が見えてきました。

その入り口に「蕎麦屋」を発見。

でもオイラが目指しているのは「ラーメン屋」。(潰れているけど)

蕎麦はカロリーが少ない。先へ進みます。

が、3km過ぎたはずなのにラーメン屋が出てこない。なぜだろう?

(潰れてるからです)

止まって考える。もうこれだけ腹へってるんだから、選んでいる余地はない。

蕎麦屋まで戻ります。

 

蕎麦屋では鴨南蛮の大盛りを頼みました。カロリーが高そうだったので。

鴨南蛮が来るまで、オレンジジュースを頼みます。

時間は11時半くらい。入って少ししたら混み合ってきました。早く入って良かった。

鴨南蛮を食べて、ジュースを飲んで蕎麦屋を後にします。

これで何とかなりそうです。

でも、すぐには回復しそうになかったので、近くの公民館のベンチで休みます。

多分1時間ほど寝ました。 

 

起き上がって、再び走り始めます。

途中で飲んだダイドーの贅沢メロンミルクがめちゃめちゃ美味しかった。

 

なんとか体も元気になってきました。御殿場へ向かいます。

 

御殿場から乙女峠に登りました。補給食はしっかり買い込んでます。

乙女トンネルは車との距離が危ないかなと思ってましたが、それほど怖くはなかったです。

ここからは箱根湯本まで下り、国道1号線から134号線を通り自宅まで帰りました。

走行距離260km。 

補給のタイミングの重要性を痛感しました。

でも景色が雄大で楽しかった。

さすが世界遺産。

 

じこまん~自己漫~(2) (ニチブンコミックス)
 
日本文芸社

 

追い風ライダー
クリエーター情報なし
徳間書店