寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

使える奴&使えない奴(六)

2010年07月05日 06時53分06秒 | 日記
さあサッカーも終わりましたね。私に限らず寝不足になった人は多かったのでは(笑) この調子で…次回も頑張って下さい(笑) …それでは話を戻します。
ゆだん…油断とは気を抜く事でしょうか…岩川さんにそんなつもりは無かったはずですが 忙しさが重なり少し雑な仕事となりました。
好事魔多し…
昔の人は上手く言いますのが、今の彼女が正にそんな感じとなりました。
部下のミスは上司の責任です。
フォローのために藤沢課長が出向きました。
ここで無事に解決すると藤沢課長も男を上げたのでしょうね(笑)
(実は私は藤沢ファンでした)
しかし事は簡単ではありませんでした。お得意先は部長クラスが出てきました。
以前お話をしましたようにビジネスの世界では商談やトラブルにおいて、【格】を重んじます。つまり課長には課長、部長なら部長ですね(笑)また取り引きの金額で課長の決済で済む場合もありますが、今回は部長決済のレベルだったのです。
このトラブルもまぁ部長の名刺さえ出せば誰が行ったって済むのですが…(笑)
それで藤沢課長の上司になるのは長原部長、
私は大丈夫かな? 心配しました(笑) だって長原はいつもアホばかり言ってる頼りない部長だからです。(笑) 不安は的中しました。大筋の話は課長の藤沢さんレベルでついていました。
後は和解の調印みたいな儀式…儀礼的な顔合わせ(この場合は決済権限の部長です)があって シャンシャン♪となるのを待つばかりでした。
お膳立ては藤沢課長のお仕事です。 相手先の事務所に担当者の岩川さん・藤沢課長・長原部長と向かいました。
通された応接室に上から長原部長以下行儀良く並んだ三人は相手方の登場を待ちました。 トラブルに限らずお得意に訪問した場合勧められたソファーには浅く座るのが常識ですね。相手方が来るまではリラックスでも構わないのですが、入ってこられたらまず席を立って挨拶するのが、これ又常識です。 三人が応接室に入り割りと時間があったのが、不幸の始まりでした。
最初大人しくしていた長原部長は間が持てずつい藤沢課長に雑談を仕掛けたのです。
『おい藤沢、今夜空いてるかい…』『なんですか?』『いやぁ一杯奢ってくれよ(笑…)』『何かあったんですか』長原部長が奢れと言うと決まって昇進の話でした。『実は昨日常務から打診があったんだよ♪(笑)』『じゃあ部長が奢って下さいよ(笑』『そうだなぁじゃああの店行くか』『あの店ですか』『そう花子の店だよ』…お客様の会社の応接室、おまけにクレーム処理(お詫び)に来ているわけです。
始めコソコソ話だったのが、途中からえらく盛り上がってしまい、ゲラゲラと笑う始末♪ 岩川さんは今にもお客様が入ってこないかとヒヤヒヤしていました。しかし何と言っても上司、たしなめる事もできずに小さくなっていたのでした。
長原部長は誠に人が良いのですが、声がでかいのが玉に傷でした。ただでさえでかいのが昇進の件ですっかり舞い上がっていましたからワーワー喋っていてついノックを聞き漏らしたのです。
『失礼!』先方の部長が苦虫を潰した顔で入ってきました。
(外からも聞こえるくらいの嬌声がしていました)ハッと気がついても後の祭りでした。
先方の部長以下課長や担当者が見た物は…
まるで場末のスナックでへべれけに酔い潰れたような姿でした。
慌てて身繕いを調える長原部長を見据えて先方の部長は言いました。
『どうも永らくお待たせ致しました』
『ウヘッ!』
長原部長は返す言葉も出ません。
ただただペコペコ頭を下げるばかりです(笑)
藤沢課長はさすがに『この度は申し訳ありませんでした』と直立姿勢をとりました。
岩川さんも同じく頭を下げるしかありません。
そんな慌て振りを先方の部長は冷ややかに眺めて 、
断を下すように 『折角お越し頂いたのに残念です』
しまった!長原部長は頭を抱えています。
お詫びに来ているはずがローカまで聞こえるような大声で笑っている大馬鹿者がいるでしょうか♪
当然先方は気分を害したでしょうねいや、 害したどころの騒ぎでは無かったと思いますよ。ここまでお膳立てをした課長の顔も丸潰れ、担当者は唖然としながら 大馬鹿者三人を見送りました…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする