誰でも覗き見の趣味はあるでしょう(笑)誤解を招くといけないので言い直しましょうか(笑)多少…この言葉で随分ほぐれてきたと思います(笑)例えば普段隠してあるものが不用意に露呈していたとしたら皆さんどうしますか?辺りに見とがめる人もいないとしたら… 『なにがあるんだろう』些細な疑問が興味に変わりそっとのぞいて見る♪ 確かメダカの学校も覗かれていましたよ(笑)
…そんな訳で臼井社長はその小屋を覗いて見たのです。(言い訳苦しいなぁ~)
小屋の壁伝いに近寄り入口に顔を出してのぞき込みました。外の明るさと相俟って小屋の内部は真っ暗でした。 目が暗闇に慣れていないせいでしょうか…ぼんやりと白いものが幾つか見えてきました。『人の様にも見えるし…』覗き込んだだけではもう一つ分かりません… 臼井社長は引き込まれる様に内部(なか)に入りました。 足許はよく分からないけど土間にムシロが敷いているようです。真ん中に低いテーブルがひとつ置いてありました。その周りに白いものがありました。よくみると人が寝ているようです。テーブルの周りをごろ寝しているのでした。四人…いや五人が…重なりあっていました。 白い衣装がフワフワと息づいているのを見ると生きているようです。
しかしこの静寂に包まれた空間は今までの騒乱に近いお祭り騒ぎとは隔離された観がありました。
不思議な光景に臼井社長は息をするのも忘れるくらいでした。
その時舞い込んできた風が内部(なか)を一掃しました。 その風に乗った白い煙が臼井社長の顔を撫でますと甘ったるい匂いが鼻を突きました。細かい煙がたなびいてきたのですが風が止むとその煙は真直ぐ一本の筋になって登っていきます。
その煙を眺めていると急に眠気がきました。身体中が気怠く息苦しさも出てきました。腰から下がだるくて仕方ありません。
膝がカクンと音がしたように折れてその場に崩れ落ちてしまいました。 まだ自由の利く腕を必死になって動かすのですが鉛のような身体は思うように動きません。この小屋から出なくては…
臼井社長は空ろになった頭で必死になって考えました。『た、助けてく…』声がかすれて出ません。
両方の腕が地面をかきむしるのが精一杯の状態でした。
『あぁ…』臼井社長は地面に這いつくばってうめきました。
目の前に見たこともない羽虫が蠢いていました。土の匂いが頭の中いっぱいに充満してきました。『た…すけ…てく…れ…』頭の中に真っ赤な玉がグルグルまわっていて上を向いているのか下を向いているのかさえも分からなくなると目の前が真っ暗に閉ざされ、やがて重い意識は深い闇に引きずり込まれていきました。…
『……』
『だ…な…ん』
『だんなさん…』肩を揺する振動で臼井社長は気が付きました。
目の前に見知らぬ女の顔があります。薄汚れた衣装を身に着けた女は心配そうな顔で臼井社長を見つめていました。
…そんな訳で臼井社長はその小屋を覗いて見たのです。(言い訳苦しいなぁ~)
小屋の壁伝いに近寄り入口に顔を出してのぞき込みました。外の明るさと相俟って小屋の内部は真っ暗でした。 目が暗闇に慣れていないせいでしょうか…ぼんやりと白いものが幾つか見えてきました。『人の様にも見えるし…』覗き込んだだけではもう一つ分かりません… 臼井社長は引き込まれる様に内部(なか)に入りました。 足許はよく分からないけど土間にムシロが敷いているようです。真ん中に低いテーブルがひとつ置いてありました。その周りに白いものがありました。よくみると人が寝ているようです。テーブルの周りをごろ寝しているのでした。四人…いや五人が…重なりあっていました。 白い衣装がフワフワと息づいているのを見ると生きているようです。
しかしこの静寂に包まれた空間は今までの騒乱に近いお祭り騒ぎとは隔離された観がありました。
不思議な光景に臼井社長は息をするのも忘れるくらいでした。
その時舞い込んできた風が内部(なか)を一掃しました。 その風に乗った白い煙が臼井社長の顔を撫でますと甘ったるい匂いが鼻を突きました。細かい煙がたなびいてきたのですが風が止むとその煙は真直ぐ一本の筋になって登っていきます。
その煙を眺めていると急に眠気がきました。身体中が気怠く息苦しさも出てきました。腰から下がだるくて仕方ありません。
膝がカクンと音がしたように折れてその場に崩れ落ちてしまいました。 まだ自由の利く腕を必死になって動かすのですが鉛のような身体は思うように動きません。この小屋から出なくては…
臼井社長は空ろになった頭で必死になって考えました。『た、助けてく…』声がかすれて出ません。
両方の腕が地面をかきむしるのが精一杯の状態でした。
『あぁ…』臼井社長は地面に這いつくばってうめきました。
目の前に見たこともない羽虫が蠢いていました。土の匂いが頭の中いっぱいに充満してきました。『た…すけ…てく…れ…』頭の中に真っ赤な玉がグルグルまわっていて上を向いているのか下を向いているのかさえも分からなくなると目の前が真っ暗に閉ざされ、やがて重い意識は深い闇に引きずり込まれていきました。…
『……』
『だ…な…ん』
『だんなさん…』肩を揺する振動で臼井社長は気が付きました。
目の前に見知らぬ女の顔があります。薄汚れた衣装を身に着けた女は心配そうな顔で臼井社長を見つめていました。