梅雨は日本独特の気候なのでしょうか。この季節憂鬱な気分は私だけでしょうか!
京都の御池通りから少し入った所に天麩羅懐石の吉川があります。
天ぷらと言えども懐石と名が付けばそりゃあ安くはありません。
旬の食材を使い目の前で上がる熱々の天ぷらをだし・塩・山葵・胡椒 で頂きます。
美味しいですよ(笑)
この天ぷら屋さんにえらく凝ったお客様がいらっしゃいました(笑)
中国は南京のお客様です。
高辻役員が接待されるのでV.I.Pなのでしょうか。 この夜も高辻役員は無論、鬼塚専務もご一緒です。
許さんと呼ばれているお客様は奥様然とした方で年格好からして五十代くらいでしょうか。後でこのご夫人は南京の十大財閥の一人だと聞いて驚きました。
さすがに容姿淡麗とは言いがたく(笑)趣味の悪い服装が返ってお金持ちの証かも知れません。
とにかく高辻役員が気を使う事この上ないのですから社運を掛けたビジネスでしょうね。 その雰囲気を感じだ私は気を引き締めて運転したのは言うまでもありません。
クルマからお出ましになるのにあの円山本部長がまるで新入社員みたいに細々(こまごま)と動くのですよ(笑)
私はあれば写真でも撮っておきたい気分でしたから… さてこのV.I.P待遇の許夫人はこの吉川がいたくお気に入りでした。先月来られた折りにこの天ぷら屋でした。
そして今夜また吉川です。接待する側としてはご指名があればこれ程扱い易い話はないでしょうね。一応お店に伝えておけば料理の内容も吟味してくれるでしょうし、この夜の会食もご満悦であったのは雰囲気で分かりましたよ♪ 通訳を兼ねたおっちゃん(商社マン)は高辻役員にしきりに話し掛けているのを見ているとどうも次の飲み屋のリクエストみたいです(笑)
このあたり国民性なのか本人の性格なのかは分かりませんが、この夫人とにかくリクエストが多いのです。 この夜も高辻役員からプレゼントされたバックをブラブラさせながら片言の日本語で次の飲み屋を催促していました。
だいたい…南京の十本の指に入る大富豪なのにたかだか二三万のバックで大喜びするのが私には理解できませんね(笑)
金持ちと言うものは基本的にケチらしいのは洋の東西を問わないようですが天ぷら屋での喜々とした態度からして世間(日本)知らずとも取れますね(笑) まるで子供がそのまま大きくなった…良く言えば無邪気な夫人は身振り手振りで話し掛けています。通訳…中国には主として標準語(北京語)が使われていますがこの言葉が中国全てに使えるかとい言いますと使えないのが現実です。標準語は主に北京語からなっています。他に上海語、広東語など七大方言が存在しています。そして驚いた事に少数の方言でさえも数千万人が話しているのです。
この各地の方言がどれくらい違うのか、上海の学生が北京の大学で講義を受けた際に講師の話す言葉が全く理解できなかったのです。それで上海の学生はこれは多分日本語で話しているのだ、と解釈したくらいです。
話が外れましたが、そんな事情でうちの中国語(標準語)の話せる社員も今回の南京の金満家夫人には全く通じませんでした。
それで同行の商社マンですがこれを頼りにしないと仕方ないのでした。 ところで許夫人はさすがに女性らしく食べ物に目がなくて今度はたこ焼きとお好み焼きがご所望との事でした。
これが理解出来るのに十分は掛かったでしょうか(笑)あの吉川の前でですよ(笑)
円山本部長が私の側に寄って来て
『高村さんお好み焼きの美味い店知ってる?』ボソボソと聞いてきました。
『うーん』『接待用のお好み焼きなんてありませんよ(笑)』
『そやね、やっぱりないよな…』考え込む円山本部長に
『木屋町や四条あたりならいくらでもありましすよ』 私は助言したのですが、相手はV.I.P待遇の方です。
私は少し軽く考え過ぎていました。 円山本部長は『うーん』と唸ったきり返事がありません(笑)
『事業部長、どうしましょう』
事業部長とは高辻役員の役職ですが、鬼塚専務も雁首並べて唸り始めましたね(笑)
多分このお三人はお好み焼き屋なんか行った事ないんでしょうね(笑)
まぁお好み焼き懐石なんてありませんからね(笑)…
京都の御池通りから少し入った所に天麩羅懐石の吉川があります。
天ぷらと言えども懐石と名が付けばそりゃあ安くはありません。
旬の食材を使い目の前で上がる熱々の天ぷらをだし・塩・山葵・胡椒 で頂きます。
美味しいですよ(笑)
この天ぷら屋さんにえらく凝ったお客様がいらっしゃいました(笑)
中国は南京のお客様です。
高辻役員が接待されるのでV.I.Pなのでしょうか。 この夜も高辻役員は無論、鬼塚専務もご一緒です。
許さんと呼ばれているお客様は奥様然とした方で年格好からして五十代くらいでしょうか。後でこのご夫人は南京の十大財閥の一人だと聞いて驚きました。
さすがに容姿淡麗とは言いがたく(笑)趣味の悪い服装が返ってお金持ちの証かも知れません。
とにかく高辻役員が気を使う事この上ないのですから社運を掛けたビジネスでしょうね。 その雰囲気を感じだ私は気を引き締めて運転したのは言うまでもありません。
クルマからお出ましになるのにあの円山本部長がまるで新入社員みたいに細々(こまごま)と動くのですよ(笑)
私はあれば写真でも撮っておきたい気分でしたから… さてこのV.I.P待遇の許夫人はこの吉川がいたくお気に入りでした。先月来られた折りにこの天ぷら屋でした。
そして今夜また吉川です。接待する側としてはご指名があればこれ程扱い易い話はないでしょうね。一応お店に伝えておけば料理の内容も吟味してくれるでしょうし、この夜の会食もご満悦であったのは雰囲気で分かりましたよ♪ 通訳を兼ねたおっちゃん(商社マン)は高辻役員にしきりに話し掛けているのを見ているとどうも次の飲み屋のリクエストみたいです(笑)
このあたり国民性なのか本人の性格なのかは分かりませんが、この夫人とにかくリクエストが多いのです。 この夜も高辻役員からプレゼントされたバックをブラブラさせながら片言の日本語で次の飲み屋を催促していました。
だいたい…南京の十本の指に入る大富豪なのにたかだか二三万のバックで大喜びするのが私には理解できませんね(笑)
金持ちと言うものは基本的にケチらしいのは洋の東西を問わないようですが天ぷら屋での喜々とした態度からして世間(日本)知らずとも取れますね(笑) まるで子供がそのまま大きくなった…良く言えば無邪気な夫人は身振り手振りで話し掛けています。通訳…中国には主として標準語(北京語)が使われていますがこの言葉が中国全てに使えるかとい言いますと使えないのが現実です。標準語は主に北京語からなっています。他に上海語、広東語など七大方言が存在しています。そして驚いた事に少数の方言でさえも数千万人が話しているのです。
この各地の方言がどれくらい違うのか、上海の学生が北京の大学で講義を受けた際に講師の話す言葉が全く理解できなかったのです。それで上海の学生はこれは多分日本語で話しているのだ、と解釈したくらいです。
話が外れましたが、そんな事情でうちの中国語(標準語)の話せる社員も今回の南京の金満家夫人には全く通じませんでした。
それで同行の商社マンですがこれを頼りにしないと仕方ないのでした。 ところで許夫人はさすがに女性らしく食べ物に目がなくて今度はたこ焼きとお好み焼きがご所望との事でした。
これが理解出来るのに十分は掛かったでしょうか(笑)あの吉川の前でですよ(笑)
円山本部長が私の側に寄って来て
『高村さんお好み焼きの美味い店知ってる?』ボソボソと聞いてきました。
『うーん』『接待用のお好み焼きなんてありませんよ(笑)』
『そやね、やっぱりないよな…』考え込む円山本部長に
『木屋町や四条あたりならいくらでもありましすよ』 私は助言したのですが、相手はV.I.P待遇の方です。
私は少し軽く考え過ぎていました。 円山本部長は『うーん』と唸ったきり返事がありません(笑)
『事業部長、どうしましょう』
事業部長とは高辻役員の役職ですが、鬼塚専務も雁首並べて唸り始めましたね(笑)
多分このお三人はお好み焼き屋なんか行った事ないんでしょうね(笑)
まぁお好み焼き懐石なんてありませんからね(笑)…