おはようございます^^
六月に入って 熱くなってきました。ですが昨日のラジオを聴いていましたら、北海道との☎交流みたいな番組がありまして、「今朝は5℃でした、
日中も10℃くらいしか上がりません」 ほぅ~やっぱり日本って広いよなぁ‥と改めて感心をしました。
それでも 五月の中ごろでしたか、沖縄の気温が25℃、北海道の気温も25℃、天気予報士の人も珍しいことですねぇ…とほほ笑んでいましたが
果たして日本列島は、長いのか、短いのか いかがでしょうか?
そうそう、長いと言えば、女房が二月にコロナに罹った時の事です。昨日の友だちの話しと別口で一週間くらいで治りましたのでご安心くださいね。
ところで そのコロナ禍の中で私は なんとか全快回復をしてもらいたい一心で 豆腐の味噌汁を作る事を思いついたのです。
なぜ豆腐なんだ? 味噌汁でコロナが治るのか? という野暮な突っ込みはご遠慮下さいませ^^ここらあたりから話を始めるといつもみたいに
横道に逸れて 中々本題を遂行出来ずに 続く‥続く‥といつまでも延ばして同じ話題を話さなければなりません^^
オイオイ、話題ってものは、畳や女房と一緒で新しい方がいいに決まってるゾ! とおっしゃる あ・な・た 近くに奥さんはいらっしゃいませんか^^
あのですねぇ(笑) なんでも新しいのがいいとは限らないのですよ、例えば古き良き時代と懐かしむのも情緒があっていいですし、奈良漬やタヌキも古い方が
良いのが世間の常識というものですね。 え、奈良漬はそうかも知れんが タヌキが古い方が良いのって初耳やけど‥
ははは‥何をおっしゃる、昔から 古狸と言いますやろう^^とまぁ洒落にもならない駄弁になりました。
ところで 話を戻しましょう。豆腐の味噌汁は女房の好きな食べ物のひとつでした。‥味噌汁を食べ物と称するのも 私にとって少し抵抗感があります。
昭和中期に育った年代の人、味噌汁は食べ物ですか、それとも飲み物でしょうか?
私に取って味噌汁とは 汁とついていながら汁物‥飲み物でなく食べ物でもなく おかず でした。
食べ物とおかずの区別について話しますと一冊の本が出来そうなので勝手ながら割愛させていただきます。
話しを戻しますが、同じ年代の皆さん、お味噌汁はおかずだ、に多分同調して戴けると思いますね。
昭和の40年‥この辺りから高度経済成長期に入ったようですが、それでも食べ物が何でもある今の時代とは比較にならないくらい粗末な食事でした。
特にウチが農家だったので、地産地消というよいものではなく自給自足で白菜、キャベツ、ほうれん草、人参、大根、豆類‥などがおかずの主役で
唐揚げ、シチュー、焼肉、ハム、ハンバーグだとかそんなハイカラなものはテレビで観たくらいで口にしたのはもっともっと後でした。
そもそも蛋白質を含んだおかずが全くなくてあるとすれば 蒲鉾や竹輪、卵、豆腐、油揚げ‥たまに鶏肉、海が遠かったので川魚くらいでした。
ですが主食のごはんだけは好きなだけ食べられましたが、おかずは 今述べた野菜類がほとんどで 同じ料理では飽きるので 色々手を変えていました。
みなさん、ほうれん草のお浸(ひた)し これを食べたことのある人いらっしゃると思います。
では白菜やキャベツ、人参葉、大根の葉、小松菜のお浸しはどうでしょう‥
まぁ お浸し と聞くと 旨い不味(まず)いは別にして 和風の品の良いイメージがありませんか^^小皿にひと口程が載っていますと
体裁もいいでしょうし、箸休め なんてわざわざ記しているのが懐石料理。 確かに少しなら野菜嫌いな人でもつまんでみたくなるでしょう‥
ところが私が育った昭和30年代(もちろんそれ以前も同じです)は、例えばほうれん草のお浸しを食卓に出す時は、各自の前に小皿で出るのではなくて
どんぶりにてんこ盛りにして どどど~んと出てくるのですよ。そしてそこの横には大根や里芋、人参、竹輪の焚き物、これもやっぱりどんぶりに
どどど~ん トリはお漬物、大根の古漬が これまた大皿に どどど~ん‥各自は自分のお皿‥取り皿と言いましたがそこへ自分の好きな‥
というよりもそれしかないので仕方なく載せて食べました。
今書きましたおかずが二品、これは相当優雅な晩餐の日でしたね。普段ですと漬け物とお味噌汁だけという日もありました。ただお味噌汁は具沢山(ぐだくさん)でしたね。
サツマイモ、油揚げ、人参‥私の記憶ですと人参は主役でなくてその他大勢で出演していた気がしますね。
「おばあちゃん、なんで人参ばっかりあるんや?」
可愛い孫に訊かれておばあちゃんは諭すように 「あのな、人参だけは赤いやろ、見た目がきれいやから入れてるんやで」
見た目より食い気の私にはよく分かりませんでしたが、兎に角 他にキャベツ、白菜、豆腐なんかもお味噌汁の主役になる日もありました。
今ほど具沢山と書きましたが ほんと 野菜がどっさりですから それだけで もう満腹になっていました。
こんな食事が 毎日毎日 朝、昼、晩とあったのでこれで成人病になったら不思議な話でしょうね。
ところで女房がコロナに罹って一週間くらいしますと熱も平熱に戻り倦怠感が少し残っていたくらいでした。あとは検査を受けて陰性ならOK‥
それまでは家の中で 絶縁隔離状態、私が先に食事を済ませると そこから出て自分の部屋に入り 入れ替わりに女房が食事を摂りました。
終わると女房は寝室に戻り 私は部屋の換気のために二月の寒い中 窓を全開にしました。その繰り返しで一週間。 食事って何かを作る というか
女房は食欲がないから‥と言うと何も作る気がしませんよね。(元々私には出来ません)
ですから サラダ巻きやサンドイッチの食べやす物を買って来て済ませていました。
そして一週間くらいして もうよかろうか‥と言う頃に 私は ふと 豆腐の味噌汁を思いついたのでした。
これは我が家では たまに出るくらいのレアなものでした。実は女房は豆腐好きな女(自称)でして夏は冷奴に豆腐の味噌汁なんてメニューもありましたね。
しかし鈍な私はそれに気が付かなかったのですが、ある日私が深呼吸でもしながら食べていたんでしょうか‥それをみて あのね、私豆腐が好きなのよ、
と言われて ああ、そうだったのか、とそれまでのメニューを思い出して合点をしたのでしたが、言われないとわからないとは情けないように思いますよね。
ですが、女房は私の顔色をうかがいながら作っていたようで 毎日出れば 如何に鈍な私でも気づいたでしょうが、一週間に一回あるかないかでは
分かりっこないと思いませんか。
さて そんなに愛妻家でもない私は気まぐれで 豆腐の味噌汁を思いつきました。 よし、一発 作ってみるか。
この一週間はスーパーの弁当や寿司、パンばかりで食傷気味でしたし 味噌汁なら みその入れ具合さえ間違わなければ何とかなるやろう‥と
お気楽な発想もありました。‥で、それを思いついたのが朝の6時ごろ‥家に買い置きの豆腐なんてないしスーパーは開いてません。
ですが最近はほんと便利になりましたねぇ。ハイ、近くにコンビニのあるのを思い出しました。 私は勇躍コンビニに向かって駆けました^^
中に入って 調理パンの横辺りにサラダだとかゆで卵、シシャモ‥スーパーでもないコンビニで こんなレアなシシャモがおいてあるなんて
ビックリしたり感心をしながら かき分けかき分け豆腐を探しました。
ありましたねぇ^^そしてお味噌汁に無くてはならないネギ、しかも刻んでいます。
もう、これは コンビニ様様ですね。多分いろんな人が買いに来るんでしょうね。他を見てると、サバの煮つけの冷凍もの、鮭もありました。温玉もありますよ^^
ハンバーグだって 何か知らんけど金のラベルが付いていて如何にも高そう~、そっと手にとって見ると540円。ハンバーグ一1個がこの値段。
中々ええ商売してはりまんなぁ(笑)‥(これ関西弁で、商売上手という意味で揶揄する部分もあります)
いつまでみていてもキリが無いので豆腐と刻みネギを買って 帰ろうと思って レジに向かうところで あ、と思わず声が出そうになりました。
何かと言いますと そうです、豆腐のお味噌汁といえば刻みネギはあしらえと言いますか東南アジアのパクチーみたいなもので絶対のものですが他に
油揚げ、これは主役の豆腐に付いて回る副主役みたいなものですよね。 画龍点睛を欠く で そんなに大事な物なら 豆腐と油揚げの味噌汁と
言えばいいじゃぁないかと思うでしょう‥ですが日本の伝統的な食文化では そんなジャラジャラしたことは言いません。
日本料理の粋を結集した豆腐の味噌汁、これだけで すべてを察しなさい、とね。
そんな訳で私はレジから回れ右をして 油揚げを探しに戻りました。 ですが いくら探しても 油揚げらしきものがありません。
おかしいなぁ‥コンビニの食材のあるスペースなんてたかが知れていますよね。それでもこれは一個だとかこれは二個だけみたいに細々とあるので
見ているうちに目が回ってきましたが、これではイカン、と首を振ったり目頭を指で抑えたりしている内に店員さんが品出しをするのに私が邪魔に
なったのでしょうか、 おい、おっさん、そんなとこにしゃがんでどないしたんや、と優しく声を掛けてくれました(笑)
私は 油揚げを探しているわけを話しました。すると、 油揚げなんか置いてへんゾ、と丁寧に応えて下さいました。
そうか‥仕方ないなぁと思って帰ろうとしましたが ふと、そうか油揚げは確か傷みやすいんだったなぁ‥と微かな記憶にあった子供の頃の記憶をたどってみました。
油揚げは元が豆腐というたんぱく質を油で揚げただけに傷みやすい(腐りやすい) と聞いたことがありました。
レジで豆腐と刻みネギの支払いを済ませて さっきの店員さんに 油揚げは足が早いから置いてないの?と聞くと その子はひょんな顔をしながら
おっさん 油揚げは走らへんで、頭大丈夫か? と心配をして下さいましたが、横から店長らしき常識人が出てきて
お客さんの仰る通りかも知れませんね。とフォローが入って 私も納得をして帰りました。
豆腐の味噌汁、おかげさまでそこそこ 旨く出来ました。
こんな美味しいお味噌汁初めてやわ と女房の嬉しそうな声を聞いて 作ってよかったな、と自分も納得。
2月のことで 寒かったけど我ながら 頑張りましたよ。