国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

心境の変化

2015-10-22 | 結婚@NYまで
先に「生涯独身で人生を終えるのは既定路線で不満もなかった」などと書きましたが、それは本当です。私は一人でいても全然平気な人間です。沈黙も苦になりません。いい音楽か書物(できれば両方)さえあれば、あるいは詰将棋の問題集(ちょっと骨のあるもの)とマグネット式の将棋セットでもあれば退屈することも決してありません。現にパラグアイでの最後の年はそういう生活を数ヶ月送っていました。(せっかく任期を延長したのに干ばつで仕事がなく、村人の多くが50km離れたドイツ系居住地に出稼ぎに行ってしまったため誰とも口を利かない日が続いたこともあります。独り言はつぶやいていましたけど。)

そういえば何かの本で「一人と孤独は違う」というエッセイを読んだがあります。「一人」というのは単にその状態を示しているだけ。けれども「孤独」というのは価値観の違う人間が近くにいてはじめて生まれるものであり、そういう人間が周囲に増えれば増えるほど「孤独」はより深いものとなる。これには納得しました。高二の時と大学の4年間(学部)はまさにそうでしたので。(ついでに後で知ったことには「孤独と孤立は違う」という考え方もあるようです。「孤独は個人というものがきちんと立つために必要なもの」であるのに対し、「孤立は周りを遮断してしまうし戦争や自殺も招く」とのこと。なるほど。)

ということで、不惑の年が近づく頃には「決して何事も起こすまい」と堅く心に決めていました。サッカーに喩えると、引き分けで勝ち点1が取れれば御の字のチームが自陣でボール回しをしている状態に近いといえましょうか。ところがところが・・・・・

40代も後半に入ると「このままじゃあまりにも予定調和すぎてつまらない」と考えるようになりました。長いこと「これが運命ならしゃーない」と割り切っていたのですが、突如それに反旗を翻してみたくなったのです。

世間的には「ふつう」「まとも」な人は20~30代に結婚して家庭を持つとされているようですが、私ぐらいの年齢になると逆に生涯独身の方がむしろ「ふつう」になってきます。これが面白くなかった。(とにかく多数派になるのが嫌な人間なので。)ネット掲示板に出ていたので信頼できるデータではないかもしれませんが、「40代未婚男性の結婚率は数%で50代だと1%を切る」という書き込みを目にして「なら確率の低い方へ行ったろか」と思ったりもしました。

それでも自分から積極的、具体的に動いてみようという気はまるで起こりませんでしたが。

(基本的にめんどくさがりですからね。ひとたび興味を持って着手すれば寝食を忘れるほどにのめり込んだりもするのですが・・・・このブログ書きのように。要はオタク気質ということです。)
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