軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

新型コロナウィルス情報(13)7/10-7/16

2020-07-16 12:00:00 | 新型コロナウィルス
 *特に断りの無いものは読売新聞からの情報。

7/10
 ・都内感染最多 「夜の街」以外も  検査の大幅増 背景 重症者は減
 ・国内2カ月ぶり300人台
 ・5000人イベント解禁 きょうから
 ・世界感染1200万人突破 米は300万人
 ・米 学校再開へ新指針 CDC、来週中に条件緩和
 ・首相 緊急事態の再宣言 否定 「重症者減っている」
 ・【広告】文藝春秋 コロナ総力特集
 ・家族・職場 感染警戒 都、積極的検査の方針
 ・医療機関 病床確保急ぐ 専用病棟 職員にPCR
 ・対面外交 そろり再開 ビーガン氏来日 会談1ヶ所のみ 事前に全員検温
 ・景気判断 全地域下げ 日銀2期連続 リーマン以来 金融政策維持の公算
 ・製造業機械受注7年ぶり低水準
 ・きょうから5000人上限 観客の集団感染防げ 連絡先を提出 QRコードで追跡
 ・五輪全会場使用可能に 1年後にスライド
 ・来客みるみる減少 夜の街、職場から行くな 
 ・長崎クルーズ船 最後の乗員帰国

7/11
 ・政府 予防対策店を支援へ 都内感染最多243人
 ・政府 イベント客5000人容認 観光喚起策、22日から
 ・政府方針 往来再開 入国時PCR1万人に 中韓台と協議
 ・エアロゾル感染の恐れ WHO見解 換気不十分なら「飛沫数十m先に」
 ・アビガン有効性明確に示されず 藤田医科大学臨床研究
 ・「Go To」予約済みも補助 旅行代の35% 6か月間想定
 ・連日200人超感染 「市中感染」広がり懸念 都内、会食や飲み会で
 ・首都圏3県も増加傾向
 ・国内新たに431人
 ・英 渡航者隔離、日本など除外 大半の欧州諸国など
 ・創価学会が活動再開 コロナ自粛5か月ぶり
 ・コロナ対策 政府・与野党連絡協開催 与野党がPCR検査拡充を求めた
 ・コロナ 小売り明暗 休業2カ月 百貨店赤字 「巣ごもり」スーパー好調
 ・IMFチーフエコノミスト 「深刻な危機、今は財政支援必要」、「中期的にコロナ前に」
 ・麻生財務相 25年度プライマリーバランス黒字化「見直し考えず」
 ・無印 米子会社が破綻 破産法申請 コロナで経営悪化
 ・全日空 21年度入社新卒採用を中止 需要減 人員余剰に
 ・給付金業務委託 一般競争入札へ 2次補正分
 ・ボリビア 暫定大統領 感染
 ・プロ野球 生観戦解禁 喜ぶファン 1球ごとに拍手
 ・長野 水泳授業 分れる判断 10市実施・4市中止 小中で対応異なる市も

7/12
 ・地球を読む 伊藤元重・学習院大教授 コロナ後の経済
   強まる保護主義の圧力、金利上昇で混乱の恐れ
 ・オンライン授業 学生に不満 「人脈作れない」「教育格差生む」
 ・遠隔授業のみ 日本は6割
 ・欧州 コロナで減税 付加価値税 経済効果は未知数
 ・ワールドビュー 独のコロナ対策「成功」は本物か 死者数なら日本は大成功
 ・都内感染206人 半数が経路不明 保育園児ら19人感染、東京・文京
 ・埼玉 対策不徹底キャバクラなどに使用停止要請へ
 ・沖縄 米軍関係者数十人感染

7/13 新聞休刊日
 ・国内感染、新たに409人 千葉、大阪は宣言解除後の最多に(共同通信社) 
   国内では12日、新たに409人の新型コロナウイルス感染者が確認された。累計の感
  者数は2万1937人となった。1日当たりの感染者数が300人を超えるのは4日連続とな
  った。東京は4日連続で200人超の206人。千葉は31人、大阪が32人でいずれも緊急
  事態宣言解除後、最多となった。大阪は独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼び
  掛ける「黄信号」が点灯した。ほかに埼玉で31人、神奈川で24人が確認された。
 ・4日連続200人超、小池都知事「高齢者感染を懸念」(TBSニュース)
   新型コロナウイルスについて、東京都では4日連続で感染者が200人を超えてい
  て、小池都知事は13日午前、「高齢者に感染を広げない対策を強めていきたい」と語
  りました。 「200人を超えるかどうかはまだ報告、受けていません、これからです。高齢
  者の施設で感染が広がっていると、90代の方も多くいらっしゃるというので、死亡例を
  増やさない、重症者を増やさないという、一番大きな、いま医療体制を整える意味でも
  大きな意味を持ってきます」(東京都 小池百合子知事)

7/14
 ・政府 ビジネス渡航者に出国前PCR1日3000人 羽田、関空などに「センター」
 ・政府戦略案 災害・コロナへIT活用 社会「デジタル強靭化」
 ・陽性後連絡取れず多数 無症状・軽症 都、政府と対応協議へ
 ・コロナ感染者増 政府・都 不協和音 
   菅長官「東京問題」と発言、小池知事「むしろ国の問題」
 ・世界の感染者 1日で23万人
 ・ワクチン開発 米中火花 日本「国産」「輸入」両にらみ
 ・【広告】WHAT NEXT コロナ以後全予測 宮崎正弘著 ハート出版発行
 ・トランプ氏 やっとマスク
 ・超正統派 コロナ拡大 ユダヤ教、礼拝規制守らず戒律重視
 ・金価格 異例の上昇、株に同調 感染拡大 不安根強く
 ・オンワード、「ゾゾ」再出店 コロナ対策、ネット通販強化
 ・資生堂 手指消毒液 一般販売へ 4月から医療機関に優先提供していた
 ・車大手 手元資金を充実 リーマン後の2倍
 ・中国6月新車販売11%増 230万台 過去最高
 ・劇場感染、850人濃厚接触 新宿 陽性37人に
 ・都内 119人感染
 ・埼玉県 接待伴う飲食店 休業要請を開始
 ・高松市 熊本派遣の職員感染
 ・長野 軽井沢、男性2人コロナ感染

7/15
 ・「家賃給付金」14日、受付開始 中小支援 専用HPで
 ・感染判明前に民間機利用 米、岩国基地関係者3人
 ・コロナ後の学び議論へ 教育再生会議 オンライン・少人数学級検討
 ・「東京問題」発言巡り 国と都の摩擦、公明党山口代表苦言
 ・米 コロナ感染1300万人 加州は再規制
 ・仏 革命記念日、医師らに感謝
 ・東宝 3~5月期98%減益 松竹は43億円赤字
 ・サイゼリア 27億円赤字
 ・コロナ禍での経済成長課題 財務次官に太田氏
 ・「Go To」観光 感染防止業者に徹底 宿泊者の検温・料理は個別で 国交省
 ・飲食店支援 17日、公募開始 Go Toキャンペーンの一環 農水省
 ・地方 悩むWelcome 期待大きいけど・・・怖い
 ・コロナ防ぐ抗体 国内初確認 厚労省、抗体検査陽性者から「中和抗体」を確認
 ・米欧 エネルギー業苦境 原油安、破綻や巨額損失
 ・中国 6月輸出入とも増加 6カ月ぶり、経済の回復示す
 ・アジア開銀総会、オンライン開催 9月の2日間
 ・2020年版防衛白書 コロナ拡大「重大な関心」 演習相次ぐ延期・中止
 ・欧米で相次ぐ銅像破壊・撤去 コロナ拡大、やり場ない怒り
 ・都内 新たに143人
 ・陽性者所在把握 厚労省、都に対応を要請
 ・長野 針の木岳登山道通行止め 道沿いの小屋コロナで休業中、落石など恐れ
 ・長野 コロナ苦境 山小屋支援を 県、ふる里納税募る 登山道整備などに活用
 ・長野 校舎から届け 感謝の青色ライトアップ 長野西高 文化祭のかわりに企画
 
7/16
 ・都「夜の街」実態調査へ 対策不備、休業要請も 警戒レベル最高 感染165人
 ・夜の街、陽性率3割 新宿区PCR、会社員らの8倍
 ・夜の店 薄い危機感 東京・新宿、狭い個室で接客・ホストら共同生活
 ・指針順守 事業者任せ
 ・東京リスク 地方警戒 移動自粛呼びかけも
 ・国内454人感染
 ・東京訪問後に感染次々 観光や仕事で 20都道府県で確認
 ・ワクチン 医療従事者優先 政府検討 高齢者も配慮
 ・「Go To」観光、専門家から意見 西村再生相方針
 ・日銀、大規模緩和を維持 黒田総裁「消費・生産底打った」
 ・「Go To」野党延期迫る 衆院予算委 再生相「感染防止と両立」
 ・米軍感染 防止策を要請 沖縄知事、防衛相らと面会
 ・米 止まらぬ市中感染 累計340万人感染 西・南部 陽性率高止まり
 ・米政権 ファウチ氏と距離 経済再開 慎重姿勢に不満
 ・百貨店売上高 19~29%減少 7月前半、大手3社
 ・日銀「第2波」に警戒 決定会合「不透明感強い」
 ・訪日客 3か月連続99%減
 ・【広告】新型コロナウイルスの感染を迅速に判定する新たな検査法を共同開発しました
  日本大学、唾液を検体として25分ほどで判定できる。群馬大学、東京医科大学と、塩野
  義製薬(株)とライセンス契約を締結。
 ・よみうりランド アルバイト感染 施設運行の2人
 ・長野 駒ヶ根ハーフ、リモートで 9~10月に実施 アプリ使用、別コースで競う
 ・長野 松本の20代女性感染 新宿の舞台観劇

 ・Johns Hopkins Univ. 公表情報 世界と日本の累計感染者数推移
世界の累計感染者数推移 2020.7.16現在

日本の累計感染者数推移 2020.7.16現在
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ガラスの話(20)カットガラス-2

2020-07-10 00:00:00 | ガラス
 前回紹介した「世界ガラス3500年史」に、19世紀になると日本のガラスが登場する。江戸切子と薩摩切子である。

江戸切子(レプリカ)

薩摩切子(レプリカ)

 この江戸切子と薩摩切子について、土屋良雄氏は次のように述べている(別冊太陽  『ガラス』 1983年6月発行)。

 「ガラスの側面に切子(カット)を施すことは、厚手の器胎が成型されてはじめて可能となるもので、日本では十九世紀の初頭頃からようやく試みられ始めたと推定される(北窓琑談)。
 江戸における切子ガラスの発祥は、加賀屋の手代で文次郎という者が、大坂の和泉屋嘉兵衛のもとで数年間修業を積み、天保五(1839)年金剛砂を使用してガラス面に彫刻を施すことを工夫したとされている(日本近世窯業史)。
 現存する加賀屋の引札には、和物、唐物、蘭物が混在しているが、そこには切子ガラスのサンプルが多数描かれていて興味深い。これらのガラス製品が、文政から嘉永期(1818~54)にかけて江戸で販売されていたわけである。
 現存する江戸期の切子ガラスは、その文様を詳細にみると、いずれもヨーロッパのカットガラスの影響を強く感じさせる。従って文次郎の切子細工も舶載のガラス器から多くを学んだものと思われる。・・・

 薩摩藩におけるガラス製造の発端は、二十七代藩主島津斉興(1791~1859)の代にさかのぼる。・・・当時江戸では、すでにガラス製造が活況を呈し、加賀屋、上総屋といったガラス問屋が存在していた。斉興は、加賀屋の徒弟で、当時硝子師として著名な四本亀次郎なる人物を招聘したのであった(1846年)。・・・
 斉興によって着手されたガラス製造は、斉彬が嘉永四(1851)年二十八代藩主となって以後、飛躍的な発展を遂げる。・・・
 薩摩ガラスの名を高からしめた第一の原因は、紅ガラスの創製にある。これは数か月にわたり、数百回の実験のすえに開発したもので、嘉永四年に成功し、日本における透明紅ガラスとしては最初のものとみられる。・・・斉彬公史料『紅色瓦羅斯(ガラス)製煉御開之事』によると、・・・磯の地に工場群を集結して、集成館と命名したのは安政四年のことであるが、安政二年十月には『硝子方』は稼働をはじめた。その規模は次のとおりである。
 紅色瓦羅斯製煉竃、四基(二基ハ殷紅色竃、即チ現今船舶の舷燈ニ用ユル紅色なり、銅粉を以テ紅色ヲ発ス、二基ハ透明紅色竃、即ち黄金ヲ以テ紫金ヲ製シ、紅色ヲ発ス)・・・
 これらの施設は、安政三(1856)年八月下旬頃にはほぼ完備し、・・・ここに薩摩ガラスの全盛期を迎えることになる。・・・
 オランダの医師ポンぺの記録によれば、硝子部門だけで百人を超える人々が働いていたこと、研磨(グラインディング)の部門があったことなどが明記されている。さらに注目すべきことは、贅沢品の他に日常的なものも作られていたと述べている点である。・・・
 活況を呈した集成館も安政六(1859)年の斉彬の急死により、その規模はたちまち縮小され、再び往時の盛況をみることはなかった。・・・
 切子文様として多用されているのはストロベリー・ダイヤモンド(斜格子に魚子文)と称されるイギリス系のカットであり、次に多いものはホブネイルである。
 これらの文様の源流は、1800年代にイギリスからアイルランドに移住した人々によって作られたものである。その他六角籠目文様、八角籠目文様、麻の葉文様など二十数種のパターンがそれぞれの部位に応じて使用されている。・・・
 薩摩切子は、ヨーロッパのカット文様を模倣し、色被せの技法はボヘミアや中国の乾隆ガラスから刺激を受けたが、伝存する品々はいかにも日本的な繊細さがみられる。・・・
 強力な指導者斉彬の急逝によって事実上、短時日の内に衰退し、薩英戦争の砲撃によって終焉をとげたが、薩摩ガラスの職人たちは、やがて各地に散り、その伝統は今日に伝えられている。」

 江戸切子は無色透明ガラスを基本素材として発展し、薩摩切子は銅赤、金赤ガラスを開発し、これを透明ガラスに被せることで、独自の製品を生み出したことがわかる。

 「世界ガラス美術全集②ヨーロッパ」(由水常雄編 1992年求龍堂発行)の解説文には、カット文様について次のように記されている。

 「19世紀に入ると、イギリスのカット・グラスは、従来のダイヤや鱗形の面カットが中心であったものから、菱山グラインダーによる線カットに移行し、全面にダイヤ・カットやストロベリー・カットと呼ぶ斜格子に魚々子(ななこ)をカットしたもの、さらにはヴァーシカ・カットという片やすりを使ったダイヤ形文様に菊星を入れたもの、あるいはエッジ・フルートと呼ぶ特有の片やすりを使った菱形文様の連続パターン等がこの時代の特色あるカット・パターンであった。とくに、エッジ・フルートは、我が国の江戸切子や薩摩切子に好んで使われた優美な線と面を持つ手触りのいいカット技法であった。」

 上記グラインダー(円盤)の断面形状と名称は次のようである。

 ここで紹介されたカット文様を以下に示す。ヴァ―シカ・カット文とエッジ・フルート文は見つからなかったので割愛した。


魚子(ななこ、魚々子とも)文、45度と135度の交差するV字カットによる。カット前の面は残らない


ダイヤモンド・カット文、多様なクロスカット文の総称として用いられるが、これはその一例で、45度、135度のクロスカットの頂点に星十字のカット文をいれたもの。カット幅とピッチの調整で元の面が残る場合もある


ストロベリー・ダイヤモンド、大きな45度、135度のクロスカットの内側に同じ45度と135度の魚子文が入り、元の面は残らない


ホブネイル、0度、90度または45度、135度のクロスカットの内側に残る比較的大きい元の面に星型など別のカットが入る


麻の葉文、0度、45度、90度、135度のクロスカットで囲まれた直角三角形の元の面が残る


六角籠目文、0度、60度、120度のクロスカットで囲まれた内側に六角形の元の面が残る


八角籠目文、0度、45度、90度、135度の複雑に交差するカットラインの内側に8角形の元の面が残る

矢来文、0度、60度、120度に交差するカットラインの内側に、カット幅とピッチによっては図のように正三角形の元の面が残る。六角籠目文の3方向のカットラインのうちのどれか1つの角度のラインをずらすとこの図の文様になる

七宝文、日本独自ではないかと思われるが、江戸切子に見られる。これまでの文様とは異なり、連続したカットラインでは形成できないので、ひとつひとつ丁寧にカットする必要がある

 現代の江戸切子では、当時イギリスからもたらされた各種の文様を引き継ぐとともに、新たに考案された様々な斬新なカット文様が見られる。

 一方、長い間途絶えていた薩摩切子は、1985年に復興されたが、こちらは江戸切子に比べると150年前当時の復元に取り組むなど、伝統的なカット文様をより忠実に守ろうとしているように見える。


薩摩切子の工房で見たカット文様を解説するパネル(2019.3.15 撮影)

薩摩切子、六角籠目に魚子文・矢来文を組み合わせている(2019.3.15 撮影)


薩摩切子、復元されたちろり(2019.3.15 撮影)

 イギリス、アイルランドそしてボヘミア製の150年前当時のワイングラスなどのドリンキング・ガラス器に刻まれたこうしたカットパターンを見てみたいと思い、手元にある
・「世界ガラス美術全集②ヨーロッパ」(由水常雄編 1992年求龍堂発行)、
・「ガラス大百科」(友部 直監修 1993年ぎょうせい発行)、
・「ヨーロッパのガラス」(オルガ・ドラホトヴァ著 岡本文一訳 1988年岩崎美術社発行)、
・「英国グラスの開花」(村田育代著 1993年六曜社発行)
などをあたってみたが、目指す文様の刻まれているグラスは見つけることが出来ず、ほとんどが次に示すような、より大型のデカンターやコンポートなどに刻まれたものであった。
 
・ダイヤモンド文ワインクーラー 1815年製 イギリス 高37.5cm
・パネル・モチーフ文栓付デカンター 1887年製 イギリス 高35.0cm
・ストロベリー・ダイヤモンド文付デカンター 1840-50年製 イギリス 高24.4cm
・ストロベリー・ダイヤモンド文脚付蓋物 1840-50年製 イギリス 高20.9cm
・ダイヤモンド文花縁コンポート 19世紀中ごろ イギリス 高23.9cm
・ストロベリー・ダイヤモンド文水差し 1790年頃 アイルランド 高30.0cm
・ストロベリー・ダイヤモンド文セロリ入れ 1820-1830頃 アイルランド 高20.0cm

 僅かに、「別冊 太陽 『ガラス』」(1983年平凡社発行)に、十九世紀中ごろのカットグラスとして英国製と和製のグラスが比較して示されているのが見られた。これらのグラスでは、ボウル部に魚子文が刻まれている。

 1800年代のヨーロッパのワイングラス類には単純な繰り返しカット文様がほとんど紹介されておらず、グラヴィールと呼ばれる、より繊細で芸術性に富んだ製品が多くみられる。これは、カット文様が日常使用のものであったため、あえてこうした美術書では取り上げなかったからもしれない。グラヴィール加工については、機会を改めて見ていこうと思う。

 私の手元に、「ギヤマン コツフ 壹対」、「元治二丑年三月朔日新調 菅沼氏」と記された木箱に収められた1対のグラスがある。元治二年は1865年、日本で切子が作られていた時代であるが、このグラスには繰り返し文様はなく、大きくカットされたボウル部とステム部からなっている。新調とあるので、国内で作られたものかと思えるが、詳しくは判っていない。

 ちなみにこの2個のグラス、重量は164gと176g、比重は共に約3.2である。従って、PbOを30%程度含む鉛ガラスでできていることがわかる。


製作場所不詳(日本?) 元治二年・新調とされている大きなカット面のあるワイングラス対、H127xD64mm

 さて、こうした美しいカット面、カット文様が刻まれたワイングラス、リキュールグラスなどはこの時代以降今日まで作り続けられている。入手容易なものが大半であるが、手元にあるものからいくつか紹介させていただく。

 最初は、上記のグラスに部分的には似ていなくもない、現代のグラス。これほどの大胆なカットは珍しい。


モーゼル社(チェコ)のワイングラス、H167xD89mm

 次の3種はシンプルなカットラインが透明ガラスに施されたワイングラス。


ウォーターフォード社(アイルランド)のワイングラス、H201xD76mm


アトランティス社(ポルトガル)のワイングラス、H192xD70mm


バカラ社(フランス)のワイングラス、H161xD70mm

 次は江戸切子の伝統を受け継ぐ、魚子文のあるグラス。


カガミクリスタル社(日本)の懐石杯、H101xD70mm

 次はアザミの花形のボウル部をもつエディンバラ社製のワイングラス。魚子文が見える。 


エディンバラ社(スコットランド、現在はウォーターフォードに吸収)のワイングラス、H209xD85mm

 次は、究極の細かさのダイヤモンドカットを持つモーゼル社のスプレンディッドグラス。



モーゼル社(チェコ)のスプレンディッドグラス、H140xD100mm

 続いて、薩摩切子と同様のカラフルな被せガラス。透明ガラスの上に種々の色ガラスを被せ、そこにカットを施すことで、カット文様をより際立たせている。


ヴァル・サン・ランヴェール社(ベルギー)のワイングラス、H220xD85mm


サン・ルイ社(フランス)のリキュールグラス、H85xD45mm

 次は被せた色ガラス部を大きく削り取った、パネルドグラス。今回紹介するものの中では異色の物であるが、ワイングラスの他にも花瓶など各種の製品が同じ技法で作られている。


ボヘミア(チェコ)のパネルド・ワイングラス、H152xD72mm

 ドリンキング・グラス以外の物も2点紹介する。

 これは戦士の像をエッチングと金彩で描いた部分以外はすべて魚子文で埋め尽くした花瓶。魚子文は深く鋭く、持つと手が痛いほどである。

全体を魚子文で埋め尽くした花瓶(生産地・時期など詳細不明)、256x160mm 

 最後はストッパー、ネック部、胴部にそれぞれ異なるカットを施したデカンタ。シンプルに見えるが、複数種のカット文様を見るのは楽しい。

鱗カット、ファセットカット、魚子文を取り入れたデカンタ( c1900生産地不詳)、
H285xD148mm

同、ストッパー部

同、ネック部

同、胴部

次回に続く。
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新型コロナウィルス情報(12)7/3-7/9

2020-07-09 12:00:00 | 新型コロナウィルス
 *特に断りの無いものは読売新聞からの情報。

7/3
 ・都内107人新規感染 都知事「夜の繁華街控えて」
   東京・池袋では2日夕、豊島区の「繁華街警備隊」のメンバーが「マスク着用を」など
  と呼び掛けた。
 ・「107人」、一気に緊張 「感染拡大しつつある」 都知事、休業要請は否定
 ・国内計194人 16都道府県と空港検疫で確認
 ・若者コロナ感染増 無症状多く 医療体制は余裕 都道府県またぐ移動解禁後の全国拡大懸念
 ・政府 緊急事態宣言「該当せず」
 ・厚労省 9月にも、PCRセンター羽田、成田にも設置すると表明
 ・【広告】 免疫力(藤田紘一郎著 ワニブックス発行)
 ・米 新規感染5万人超え 経済活動の再開停止広がる(CA、NYなどで)
 ・米のコロナ危機 終息見えず 「分断」がロックダウン阻む 竹森俊平の世界潮流
 ・専門家会議廃止 「西村氏が決め、安倍首相にも事前に伝え了承得ていた」と宮下副大臣
 ・世界各地のコロナ停戦90日 国連安保理、全会一致で採択
 ・シンガポール1日 コロナ隔離者に総選挙の投票認めず 350人該当
 ・米景気 底打ちか 雇用や消費 改善傾向
 ・コロナ死 投げかける課題
   「さよなら」言えぬ葛藤(ノンフィクション作家・柳田邦夫氏)、差別・偏見 分断の危機
  (宗教学者・島薗進氏)
 ・新型コロナと持病 過度に恐れず、感染対策でリスク減らせる
 ・コロナ後の暮らし 通勤の必要減 在宅勤務急増、オフィス廃止 住居の郊外志向も加速
 ・新入生支援 コロナ影響 感染予防でふれ合えず
 ・コロナで解雇 3万人超 厚労省全国ハローワーク集計
 ・長野 宿泊施設 感染対策学ぶ 菅平でセミナー
 ・長野 諏訪湖・花火イベント サマーナイト花火実施期間短縮して開催

7/4
 ・欧州7か国 対日入国制限解除
   フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、クロアチア、ラトビア、キプロス
 ・都内124人感染確認 2日連続100人超 若年層8割
 ・新分科会、週明けにも初会合開く 尾身氏会長ら18人 幅広いメンバー
   コロナ対策、社会経済影響も議論 
   石川晴巳・ヘルスコミュニケーションプランナー
   石田昭浩・連合副事務局長
   今村顕史・東京都立駒込病院感染症センター長
   太田圭洋・日本医療法人協会副会長
   大竹文雄・大阪大教授
   岡部信彦・川崎市健康安全研究所所長
   押谷 仁・東北大教授
   尾身 茂・地域医療機能推進機構理事長=会長
   釜萢 敏・日本医師会常任理事
   河本宏子・ANA総合研究所会長
   小林慶一郎・東京財団政策研究所研究主幹
   清古愛弓・全国保健所長会副会長
   舘田一博・東邦大教授
   中山ひとみ・弁護士
   平井伸治・鳥取県知事
   南  砂・読売新聞東京本社常務取締役調査研究本部長
   武藤香織・東大教授
   脇田隆宇・国立感染症研究所長=会長代理
 ・米 感染5万人2日連続
 ・コロナ復興 環境と両立 日本発案 9月ウェブ国際会議
 ・年金運用 8、2兆円赤字 リーマンに次ぐ下げ幅 昨年度、コロナ株安影響
 ・スウェーデン コロナ孤立 近隣国往来規制 独自の「緩い規制」 感染収まらず
 ・19年度国税収58.4兆円 3年ぶり減 前年度比2兆円減 コロナ景気悪化 法人税1.5兆円減
 ・LCC再開・復便の動き 第2波懸念 夏商戦は視界不良
 ・飲食需要喚起策 今月中旬に公募 農水省担当分
 ・トヨタ 中国販売22%増 6月新車 単月では過去最高
 ・コロナ治療薬 富岳が抽出 候補数十種 既存2000種から
 ・接触アプリ通知開始 ダウンロード伸び悩み
 ・WHO ワクチン17種、現在臨床試験実施中
 ・ホテル三日月再開 帰国者受け入れ/緊急事態宣言、勝浦2度の休業
 ・「大阪モデル」新基準決定、基準緩和 経済ダメージ最小限に
 ・国内感染者200人超、2カ月ぶり
 ・繁華街「急増ショック」 都内感染124人 「陽性率」上昇に危機感
 ・各地の知事ら、東京往来 注意呼びかける
 ・都知事選 コロナ舌戦 あす投開票 感染対策訴え   
 ・長野 3都道県往来「慎重に」 知事「状況みて必要な対策」
 ・長野 高速バス 各社運航継続
 ・長野 コロナ対策 県条例案可決 来週にも施行 知事、私権制限否定
 
7/5
 ・都内 新規感染131人 知事「他県へ移動遠慮を」
 ・PCR検査徹底で一致 西村氏と小池氏
 ・米 パブ再開 3か月半ぶり
 ・コロナ 検査拡充へ民間活用 PCR1日10万件なお遠く
 ・抗原検査も実用化 装置で精度高まる
 ・早期・希望退職募集2倍以上 上半期41社 コロナで業績不振
 ・夏のボーナス減った3割 日生アンケート
 ・【書評】 仕事本・わたしたちの緊急事態日記 左右社編集部編 左右社発行
 ・熊本大雨 避難所感染も怖い 3密対策「追いつかない」
 ・都知事選 最後の訴え コロナ対策をちゅうしんに最後の訴えを繰り広げた
   コロナ拡大 投票率心配
 ・長野 お中元コロナで様変わり 商品見本一部写真に、ハンドソープ売り切れ

7/6
 ・小池都知事が再選 コロナ「しっかり対応」
 ・新規感染最多21万人 コロナ 米、ブラジル 拡大続く
 ・三井住友銀 来店予約制 「密」回避とコスト減図る狙い
 ・コロナ分科会 きょう初会合
 ・小型郵便局窓口 きょうから9時開始 コロナ前と同じ運用に戻す
 ・トランプ氏 新型コロナ拡大、中国の責任追及
 ・都知事選 「密」避け投開票
 ・感染 都内111人

7/7
 ・コロナ分科会初会合 イベント上限緩和一致
 ・コロナ給付金新生児にも 政府、地方創生臨時交付金の給付金への充当を容認へ
 ・米中摩擦、打開見えず コロナ・香港で対立 米、圧力強化も
 ・分科会 経済学者や首長メンバーに
 ・無症状者への検査課題 コロナ分科会 検査体制拡充へ対象者を3分類
 ・中小支援に「感染症」も 経産省、強靭化法に追加へ
 ・他県への移動自粛 菅氏「必要ない」 都の認識とずれ
 ・株全面高2万2714円 407円上昇 中国相場追い風
 ・富士通、「在宅」基本に 定期代の支給廃止 通信料・光熱費、月5000円補助
 ・マック売上高 6月、3か月ぶり減
 ・トランプ氏 選挙集会継続へ 参加者にマスク配布
 ・「モナ・リザ」110日ぶり微笑 ルーブル6日、再開
 ・インド 感染爆発の恐れ コロナ世界3位 経済活動再開で急増、医療拡充追いつかず
 ・コロナ感染防止ピクトグラム 企業など提供
 ・在宅勤務増 進む脱ハンコ 印影を電子データー化 画面上などで押印
 ・プロ野球・Jリーグ 「10日から観客5000人」確認
 ・PCR検査 巨人・全員陰性
 ・Jリーグ 全検査へ、リーグ転換
 ・力士ら「抗体あり」0.56% 相撲協会、全員の陰性確認
 ・場外馬券場 11日に再開
 ・都内感染102人 5日連続100人超

7/8
 ・「骨太」原案 PCR検査拡大へ 
 ・持続化給付 不正受給調査 二重申請や売上高偽装
 ・家賃支援 申請14日から 飲食店・ホテル 最大600万円
 ・新生児に10万円 交付金活用容認 近く自治体に通知
 ・ブラジル 大統領感染症状 発熱38度、ウイルス検査
 ・首相 国会審議に拘束 コロナ対応 専念できず
 ・経済再生相「移動可能」伝達 都から他県 小池知事に電話で
 ・イスラエル、「第2波」店舗再閉鎖 
 ・通商白書 「大恐慌以来の危機」 自国優先主義に警鐘
 ・売り上げ低迷 際立つ居酒屋 6月「第2波」懸念 座席数減
 ・経営改革 今がチャンス コロナで働き方に変化 早稲田大学・入山章栄教授
 ・消費落ち込み鮮明に 5月支出16%減 外出自粛影響
 ・景気4ヵ月連続悪化 5月・10年10カ月ぶり低水準
 ・在宅勤務で電気代6割増 パナソニック調査 増加「1000円以上」が25%
 ・J観戦 近づく日常 10日から観客5000人上限
 ・アメフト大学選手権 中止へ
 ・国立大2次も救済追試 国大協原案 コロナ感染受検者対象
 ・感染2万人超す 
 ・大規模感染症 「専門委常設を」 学術会議、政府に提言
 ・地方空港「視界不良」 訪日客、コロナでゼロ 国内線「ビジネス客ばかり」
 ・休業支援申請10日にも受付け 勤務先から休業手当が支払われなかった人対象
 ・長野 寄付で夜空へ「元気玉」花火 飯田174万円達成 来月打ち上げ
 ・長野 医療従事者に感謝の音色 上田 concert映像 生配信
 ・長野 上田市 新生児に5万円 国の特別定額給付金の対象外者に

7/9
 ・「新たな日常」 医療強化 「骨太」原案 コロナ検査拡充
 ・骨太原案 「日本埋没へ危機感」 対コロナ 変革必要性強調
 ・米政権 WHO脱退通知 国連に バイデン氏勝利なら「残留」
 ・米感染 300万人迫る 死者13万人超に
 ・「WHOを重視」 日本は変わらず 菅長官
 ・九州豪雨 避難所のコロナ対策徹底 内閣府副大臣 「被災地を支援」
 ・感染爆発 伊の悲劇 政府の対応「今こそ検証」、国や州の責任遺族が追及
 ・ブラジル大統領「軽症」 コロナ感染 持論維持に批判
 ・イオン赤字539億円 3~5月期 コロナ影響
 ・企業倒産0.3%増加 上半期 負債は最低水準 金融機関による貸し出しが急増
 ・街角景気2ヵ月連続上昇 上げ幅最大 5か月ぶり水準回復
 ・5月の経常収支28%減の1兆Ⅰ768億円 旅行収支黒字9割減
 ・国際協力銀が融資対象拡大 コロナ感染受け先進国にある日本企業の子会社向け
 ・Jリーグ 広告激減 来期も多難 3万社つなぎとめ奔走
 ・Jリーグ 56クラブ選手らPCR陽性なし 128件は「検査中」
 ・展覧会再開 オンライン活用「事前予約」が加速 混雑緩和 変わる鑑賞
 ・プロ野球 「新対応指針」 あすから有観客 風船、鳴り物など禁止
 ・埼玉県 コロナ対策不十分店利用を避けてと要請
 ・都内 新たに75人、国内205人 
 ・「夜の街」休業に都が協力金方針
 ・接触アプリに陽性3人
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ガラスの話(19)カットガラス-1

2020-07-03 00:00:00 | ガラス
 私の開いているアンティーク・ガラスショップの商品の大半はドリンキング・グラスになっている。これは私の店に限らず、グラス器全般にいえることだろうと思うが、商品の種類ではどうしてもワイングラスを中心として各種ドリンク用の物が多い。

 もちろん、コンポート、皿、ボウル、香水瓶、花瓶、ペーパーウエイトなどの商品も含まれているのであるが、供給側のガラス器メーカーもドリンキングアイテムに力を注いでいるので、ショップで扱う商品も自然とドリンキンググラス中心になっている。

 ドリンキング・グラスにも様々なものがある。我々日本人の生活様式ではそれほど明確にグラスの種類を使い分ける習慣がないが、グラスのカタログを見ると、ワイングラス、シャンパングラス、リキュールグラス、シェリーグラス、カクテルグラス、ゴブレット、ウィスキーグラス、ブランデーグラス、タンブラー、ショットグラス、カップ&ソーサーなど用途ごとに細かく、大きさや形の異なるものが用意されている。

 最も身近なワイングラスを見ると、最近では全く装飾のないプレーンなものがほとんどで、その代わりに、ワインの種類や産地ごとに、大きさと形状の異なるものを推奨するグラスメーカーも出ている。

 一方、アンティークグラスでは、ガラス表面に様々な装飾を施したものがほとんどであり、カット、グラヴィール(仏語、英語ではエングレーヴィング)、エッチングといった技法が用いられている。

 今回はこのうちカットを施されたガラス器(カット・ガラス)ついての話。

 カットガラスの歴史は古く紀元前までさかのぼるとされる。「世界ガラス美術全集①古代・中世」(由水 常雄編 1992年求龍堂発行)の年表を見ると、紀元前1500年まで遡ることができるガラス容器の歴史の中で、初めてカット技法という言葉が見られるのは、前8世紀のトルコ・ゴルディオン出土の「菊文カット・グラス」(径15.7cm)である。

 同じ本の図版の中にこのゴルディオンのグラスの写真が収められているが、ボウル~皿形状の底面部分の中央に小円形の、それを取り巻いて周囲には日本の菊花文状の切込みが認められる。

 このほかには古いものでは、前6世紀-前4世紀のカット・グラス皿(アカイメネス王朝、大英博物館蔵)と、前5世紀後半にイラン(アカイメネス朝ペルシア)で作られた「ロータス文角杯」(コーニング・ガラス美術館蔵)が紹介されている。後者は、高さ約18㎝、径約9.6cm、底の尖った形状であり、杯(壺としている本もある)の側面には縦長のカット文様が施されている。図版解説には次のように記されている。

 「・・・ガラスは無色透明の素地で、鋳造して大略の形を作り、そのあとに外形、内側を削り込んで形を整え、胴部に細目のロータス花文を線と凹刻で彫り込んでいる。・・・」

 由水常雄氏の別の著書「ガラス工芸」(1975年ブレーン出版発行)には古代のカット技法について、次の記述が見られる。これによるとカット・グラス皿ではすでに今日と同様のグラインダーが使われていたことが示されている。

 「カットは、冷却後に行われるもっとも典型的なガラス加飾法である。その始まりは、紀元前七世紀の新バビロニア以前に遡ることができる。以後アカイメネス時代、ローマ時代、ササーン時代、イスラーム時代にもさかんに使われ、以後、ボヘミア、ドイツ、イギリスなどで流行し、断絶することなく今日に至っている。新バビロニア時代までは、グラインダー加工ではなかったようであるが、アカイメネス時代になってから、どうやらグラインダーが応用されたようである。ローマン・グラスやササーン・グラスには、グラインダー・カット特有の特徴がよく発揮されている。
 今日使われている技法は、このグラインダー・カットである。ガラス器物の外表面を切削して文様を表現する技法をいう。深いカットには、軟鉄、荒砥石、青砥石、青桐、ブラシ、フェルトの順にグラインダーがけを行う。細く浅いカットには、青砥石、青桐、ブラシ、フェルトで仕上げられるが、カット面を透明にして、つや出しを行わない場合には、青砥石のグラインダーをかけたままにしておく。各グラインダーには、断面が角山、菱、蒲鉾、片菱形になったものがあり、ほかに水平回転の平盤と呼ばれるものがある。これは平面カットを行う場合に使われる。また各グラインダーは、直径が大から小まであり、小さな曲線をカットする場合には、小さな直径のグラインダーが使われる。大きなグラインダーでは小さな曲線をカットすることができないからである。なおカット・パターンには、基本的な技法が十種類余りあり、その構成によって、いろいろなヴァラエティ―が作られる。」 
 
 ところで、先の2著書の編・著者である由水常雄氏が監修し、製作されたグラス器に「世界ガラス3500年史・ぐい吞みコレクション」というものがあり、私は運よくこれを入手することが出来て、ショップに展示している。

 紀元前1500年のメソポタミアで作られたミルフィオリガラスから、19世紀の日本で作られた江戸切子や薩摩切子、20世紀前半のアール・デコの時代に現在のオーストリアで作られた、黒色エナメルを被せたものまで、全部で16種類あるが、すべて当時のままの技法と制作プロセスによって、当時の様式にのっとって一つ一つ手造りによって、製作されている。

(2018.2.18 撮影)

由水常雄氏監修による、世界ガラス3500年史ぐい吞みコレクション(2020.6.25 撮影)

 この中にカットガラス技法を用いたものが次の6種類含まれている。


 この内、ササン朝ペルシアで作られた「白瑠璃杯」は日本にも伝わり、現在正倉院に保存されていることはよく知られている通りである。また、同型の物で、現地で発掘されたものは岡山市立オリエント美術館にも収蔵されている。

 以下、この6種類の写真と、由水氏による解説である。


 「白瑠璃杯」(H43.5,D56mm):吹きガラス・カット技法。日本の正倉院にササン朝ペルシアより伝わったカットグラス碗。同じ技法、様式で、小型化して制作。亀甲文様のカットが美しくきらめいて、宇宙観のようなイメージを現出する作品。
(2018.2.18 撮影)


 「フローラル・グラス杯」(H67.5,D62mm):特殊プリズム技法。19世紀のボヘミアでごく少量が作られ、消え去った幻の杯。特殊な細工を施したプリズム・グラスで、底部の花文様が杯全体に数百個もきらめきます。門外不出の秘法を再現した作品は、世界でも初公開のもの。(2018.2.18 撮影)


 「銅赤被せカット・グラス杯」(H58,D46mm):被せガラス・カット技法。イギリスやアイルランドのカット・グラスは、18~19世紀のヨーロッパで大流行しました。当時の名作をもとに、発色の最も難しい銅赤のガラスを外側に被せて、イギリス独特の片やすりカットでデザインを決めた技法を再現。(2018.2.18 撮影)

 
 「江戸切子杯」(H49,D60.5mm):吹きガラス・カット技法。幕末の江戸の粋人の好みを反映したガラス、江戸切子。手触りの優しい丸みのあるカットは、器を手に持って使う日本人に合わせたものです。鋭角的で手に突きささるようなカットのイギリス製品と大きな相違がうかがわれます。(2018.2.18 撮影)


 「薩摩切子杯」(H48.5,D60mm):被せガラス・カット技法。ガラス産業振興のために江戸のびいどろ師を招いた薩摩藩が生んだ切子の傑作。透明ガラスに被せた藍色のガラスをカットの技で微妙にぼかして、薩摩切子独特の美しさを見せています。日本のガラス史上で最高位を占めたガラス。(2018.2.18 撮影)


 「アール・デコ杯」(H62,D151,D241.5mm):型吹き・カット・エナメル彩色技法。透明ガラスに黒いエナメル彩で幾何学的な構成の模様を描いた、ウィーン・セゼッション様式の作品。知的な美しさが、アール・デコの時代のヨーロッパで人気を博したウィーン工房のリキュールグラスをモデルにした。(2018.2.18 撮影)

 カット技法はこのようにグラインダーの形状を変えることで、大きな面を削ったり、球(曲)面を形成したり、繊細なラインで文様を描いたりと自在にガラス表面の形状を作ることができる。

 カット面は摺りガラス状に曇るため、この表面をさらに研磨して透明にする場合が多いが、そのまま曇った状態を残すなど、目的により使い分けられている。尚、近年透明化には量産に適したフッ酸と硫酸の混液を使用する方法も採用されているが、カットのシャープさは若干失われるようである。

 この世界ガラス3500年史に登場するガラス器の多くは博物館で見るようなものであるが、近世のものの中には、市場で入手可能なものがある。

 今回はまずそうしたものから紹介させていただく。

 最初は、フローラル・グラス。グラスの底の部分にパンジーの絵を描いた金箔を貼り付け、その上をガラス円板で封じたものである。金箔をガラス板で封じ込んでいるため、ゴールド・サンドイッチ・フローラル・グラスと呼ばれることもある。絵のモチーフとして花が多いが、他のモチーフもある。

パンジーを描いた、フローラル・グラス(H88,D69mm, 上から 2020.6.29 撮影)


パンジーを描いた、フローラル・グラス(横から、2020.6.29 撮影)

 先の由水氏の解説にもある通り、グラス内面の曲率と外の平面の角度を調節することで、グラスを上から覗くと、底に描かれた花が側面に繰り返して反射し、万華鏡のようにたくさんのパンジーが見えるように工夫されている。また、グラスが空の場合にはレンズ効果で小さく見えていたパンジーの絵が、グラスに液体を注ぐと大きくなり浮き上がって見えるという効果もある。


右:グラスが空の状態、 左:グラスに水を満たした状態(2020.6.30 撮影)

 次の2点は1920-30年頃に制作されたアール・デコ様式のデキャンターとグラスのセット。上の由水氏の解説にはオーストリアのウィーン工房との記述が見られるが、ほぼ同時期に制作されたこちらは、購入先のチェコの業者からの情報では、Karl Palda工房の作とのことであった。

 このKarl  Palda工房は、現在のチェコ共和国の北部、ドイツ、ポーランド国境寄りのNovy Bor で1888年に創業している。近隣の学校などとも共同作業を行い、デザインも取り入れたとされる。

 最初のものは、デキャンターの大まかな外形形状は鋳型に淡青色のガラスを吹き込んで製作されていると思われるが、その後ほとんどの面を平面に研削・研磨し、そこに幾何学模様を線で描き、赤・黒エナメルで着色している。ここで示すものは、更に一部を金属鏡面に仕上げている。 


アール・デコ様式のKarl Palda デキャンター、グラスセット(2019.2.6 撮影)


アール・デコ様式のKarl Palda デキャンター、部分(2019.2.6 撮影)


アール・デコ様式のKarl Palda グラス(2019.2.6 撮影)

 次も同時代のデキャンターとグラスのセットであるが、ガラス素材は透明で、大きく平面カットされたデキャンタの胴部分に細線で模様を描き、赤色エナメルで彩色されている。グラスは日本のさかずきのようにも見え、これも全体に大きなカット面で構成されている。

アール・デコ様式のKarl Palda デキャンター、グラスセット(2019.2.6 撮影)


アール・デコ様式のKarl Palda デキャンターとグラス、部分(2019.2.6 撮影)


アール・デコ様式のKarl Palda グラス(2019.2.6 撮影)
 
 今回の最後は18-19世紀のイギリスでの制作と見られているワイングラス。「英国グラスの開花」(村田育代著 1993年六曜社発行)には、よく似た作品がいくつか紹介されているのでそのように判断した。ワインが高価だった時代のワイングラスはボウル部分が小さめのものが多い。このグラスもそうしたものだが、そのボウル、ステムは全体がカット面で構成されていて、ボウル部には更に金彩と繊細なグラヴィール加工も施されている。

 ステム部のカットはファセット・カットと呼ばれる形式である。一見ランダムに見えるが、らせん状に菱形カット面が規則正しく並んでいる。

18-19世紀イギリス製と思われるファセットカット・ステムワイングラス
(H15.7,D5cm  2019.2.6 撮影)

金彩の口縁とグラヴィール加工のみえるボウル部(2019.2.6 撮影)


菱形・連続文様にファセットカット加工されたステム部(2020.6.30 撮影)

次回に続く。

 
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新型コロナウィルス情報(11)6/26-7/2

2020-07-02 12:00:00 | 新型コロナウィルス
  *特に断りのないものは読売新聞からの情報

6/26
 ・コロナ議事録 9県なし 本社調査 対策本部 検証できぬ恐れ
   政府は3月、公文書管理法に基づく行政文書の管理指針で「歴史的緊急事態」に指
  定し、政策の決定を行う関連会議で議事録の作成を義務づけていた。同法は自治体に
  も文書の適正な管理について必要な対策を講じる努力を求めている。
 ・NY州ほか3州 訪問者に自主隔離要請 感染率の高い8州対象
 ・業務委託見直しへ議論 経産省有識者会議 「持続化給付金」での批判受け、選定透明化
 ・感染症監理監 新設を 自民行革本部提言案 
 ・五輪成功へ感染防止策などの予算の確保を要望 自民決議まとめ、来週にも首相に申し入れ
 ・EU コロナ基金 加盟国隔たり 
   経済立て直しのための復興基金を巡り、北部諸国と南欧との「南北対立」が再燃して
  いる。
 ・エッフェル塔 100日ぶり眺め 25日、100日ぶりに営業を再開
 ・ニトリ最終利益25%増 3~5月期 225億円、「在宅」追い風
 ・現・預金2.1%増1000兆円 3月末 消費や投資に回らず
 ・金融市場「実体と断絶」 IMF報告書 楽観的見方にクギ
   日米欧など10の主要国・地域の中央銀行の保有資産は1月半ば以降、国債などの 
  大量買い入れにより、計6兆ドル(約640兆円)増えた。
 ・豪 カンタス6000人削減 コロナで減便
 ・最後の夏 全ての球児に独自大会 甲子園・地方大会に代わる独自の大会開催決定
 ・Jリーグあす再開 「プレー外での接触」避ける工夫
 ・ICT、長期休校が追い風 小学校、端末1人1台急ぐ
 ・岩手 4教委、県外転入生「登校自粛」要請が判明 文科省「適切でない」と指摘
 ・出国緩和第1弾 日本のビジネス関係者ら150人が25日、ベトナム航空のチャーター機で出国
 ・長野 北ア山小屋、感染症対策指針まとめる 宿泊予約徹底、定員減、場面ごとの対策例示
 ・長野 千曲市、子ども1人1万円給付へ

6/27
 ・持続化給付金の対象拡大 29日から 今年創業・フリーランス
 ・米 新規感染最多4万人 4州、経済活動再開を停止
   テキサス、アリゾナ、フロリダ、アーカンソーでは、25日経済活動の再開を現状のまま
  一時保留すると発表。
 ・唾液で抗原検査 厚労省、試薬を保険適用 医師の判断で実施の場合患者の自己負担なし
 ・第2波危惧 手術延期・外来制限など他の診療に影響
 ・コロナ協議 国会閉会後も 野党に配慮
 ・コロナの会話に夢中、パキスタン旅客機墜落の一因
 ・中小のテレワーク支援 クラウド使い、キャノン・リコー・富士通・コニカミノルタ・セコム
 ・カルビー社員 単身赴任解除しテレワーク導入
 ・テレワーク みんな不安、不満 民間調査「相手の気持ち察しにくい」
 ・スタバ店員 手話で接客
 ・宅配 再配達率最低8.5% コロナ巣ごもり効果
 ・米ファンド、豪第2位のヴァージン・オーストラリアを買収 航空 生き残りへ再編も
 ・子育て不安 コロナで露呈 揺らぐ雇用、休校で負担増
 ・学校給食「品数減で対応」4割 74自治体調査 個包装や弁当持参も
 ・紙の本 先月大売れ 前年比11%増 コロナ巣ごもり需要
 ・コロナ死者 再集計で18人増加 厚労省、死因関係なく計上と定義統一の結果
 ・問う、都知事選 第2波へ備え急務 PCR検査能、病床確保 主要候補のコロナ対策比較
 ・布マスク配布改めて「完了」 厚労省
 ・長野 黒部ダム、夏の客呼び込め 観光放水 コロナで減少、回復期待
 ・長野 乗鞍高原、シャトルバス試運転 7月1日に運行開始

6/28
 ・日医会長に中川氏 コロナ禍 問われる手腕 「政界への影響力弱まる」声も
 ・都知事選 コロナで運動制約 新人焦り 最大の争点は新型コロナウイルス対策
 ・疫病と「国と地方」 
   インターネット上で新型コロナウイルス感染終息を願い、大仏造立を呼びかける動
  きがある。
 ・感染100人超え 「方向性変えず」 再生相、自粛に慎重姿勢
 ・米 コロナ規制再び トランプ氏は楽観論 「第2波」懸念、バーは閉鎖
 ・ブラジル 大統領は条例守らずマスクせず
 ・チリ 大統領が参列した葬儀、参加者政府要請オーバー
 ・あすへの考 歴史家/フランソワ・ゴドマン氏
   コロナ禍の国際秩序 中国、いずれ世界と衝突。習氏は独裁強化。 自由貿易は
  自己利益引き出す枠組み。米国はバイデン氏当選なら対中関与へ。
 ・都内57人感染 緊急事態解除後最多

6/29
 ・コロナ世界感染1000万人 死者49万人 米やブラジル拡大
 ・.政府 概算要求上限見送り コロナ・景気不透明
 ・西村経済再生相 緊急事態「再発令必要ない」 医療体制なお余裕
 ・EU 域外から渡航解禁へ 1日にも、十数カ国対象 米露は除外
 ・ブラジル 英アストラゼネカのワクチン1億回確保
   WHOは、世界では140種類を超えるワクチンの研究が行われているが、アストラゼ
  ネカのワクチンを「最も開発が進んでいる」と評価。
 ・ナイキ 850億円赤字 3~5月期、コロナ休業で
 ・エジプト 外出制限解除 飲食店再開、礼拝も解禁
 ・米 ペンス副大統領 選挙イベント延期 感染拡大のアリゾナ州と南部フロリダ州
 ・都内 60人感染 28日
 ・国債ってどんなものなの? Q&A 
 ・長野 コロナ離職者佐久市雇用へ

6/30
 ・養育費不払い解消 法整備 コロナ、DV対応明示 「女性活躍」方針 強制徴収 視野
 ・ポイント還元今日終了 コロナが影響し、参加店舗数は事前想定の2倍を超える
 ・ANA 飛ばなくても 毎日30億円 株主総会で10年ぶりの無配を陳謝
 ・世界の航空需要の推移 新型コロナで半減
 ・政府、中南米など18か国を入国拒否の対象に追加
   アルジェリア、イラク、エスワティニ、ガイアナ、カメルーン、キューバ、グアテマラ、
  グレナダ、コスタリカ、ジャマイカ、ジョージア、セネガル、セントビンセント、
  グレナディーン、中央アフリカ、ニカラグア、ハイチ、モーリタニア、レバノン。
 ・西村氏 都内感染者増「いやな感じ」
 ・新型コロナ死者50万人 感染者急増、緩和が招く 移動活発化、リスク高まる
 ・ワクチン開発急ピッチ
 ・米 郵便投票拡大 論争激化 投票所の感染リスク減、トランプ氏「不正増加」
 ・東南アジア→日本 「特定技能」足止め 合格者、コロナで出国不可 感染拡大、試験
 も一時中断
 ・北京近郊 「新都市」封鎖 コロナ警戒、40万人外出制限
 ・米 ペンス副大統領マスク姿 テキサス視察、着用促す姿勢に転換
 ・小売り業販売、5月12.3%減 4月底に改善の兆しも
 ・J・フロントリテイリング 203億円赤字 3~5月 売上高が前年同期比58.6%減
 ・株2週間ぶり 2万2000円割れ 517円安
 ・新様式ディズニーあす再開 マスク・社会的距離
 ・米 シェール大手破綻 コロナ拡大などによる原油安直撃
 ・障害者の仕事 地域と触れ合う仕事失う 売り上げも激減
 ・会社は都心 途方でテレワーク 長野県佐久市のAさんの例「生活の質向上」
   地方自治体にとって移住呼びかける好機
 ・文化庁、今年度世界遺産候補選定見送り 「審議時間ない」
 ・秋田県大曲の花火 開催見送り
 ・都 新たに58人感染
 ・都知事選 コロナ対策1兆円超 「貯金」9割取り崩し

7/1
 ・コロナワクチン 国内初の治験開始 医療新興企業アンジェス、大阪大学と共同開発
   2021年春以降の実用化目指す
 ・【広告】疫病2020 門田隆将著 産経新聞発行
 ・タイ 市中感染ゼロでも非常事態延長 抗議活動封じか
 ・冷える雇用 失業率2.9% 鉱工業生産「最低」79.1%
 ・三陽商会決算 42億円の赤字、3-5月期
 ・日本のハンコ文化岐路 在宅勤務の壁、複製可能 2000年の叡智・努力の結晶
 ・競馬売り上げ粘り脚 無観客でも97%確保
 ・検疫に唾液PCR 無症状者の空港検疫
 ・中国で新型豚インフル 人への感染も確認
 ・接触通知アプリ 不具合を修正  iOS対象
 ・都 第2波備え7指示 感染状況と医療体制
 ・国内感染新たに136人 宣言解除後最多 
 ・長野 パキスタンから帰国40代男性コロナ感染
 ・長野 長野市、コロナ関連補正予算21億円専決処分     
 ・長野 埼玉と往来「慎重に」県が呼びかけ 東京都との往来も慎重にと求めている

7/2
 ・景況感 11年ぶり低水準 日銀短観 コロナ直撃 急落
 ・リーマン級冷え込み 景況感、車の急落響く 「第2波」警戒、回復の足かせ
 ・「夜の街」感染500人超 全面解禁後 マスクなし3密接待
 ・【広告】大人の免疫学・常識 トキオ・ナレッジ著 宝島社発行
 ・衆院厚労委・閉会中審査開催 厚労相 自粛要請に慎重 国民・岡本氏「夜の町に必要」
 ・「専門家会議廃止」西村氏が発言陳謝
 ・菅氏 マスクなしで会見
 ・食糧危機の恐れ 北に動揺 中国との国境封鎖 大打撃 脱北元外交官 高英煥氏
 ・米 経済再開急げば感染倍増恐れ 対策チームが警告 アンソニー・ファウチ氏苦言
 ・EU 1日から日本など14か国入域解禁
 ・トヨタ 在宅勤務9月から恒久化
 ・ディズニーランド 入園者数を抑えて再開
 ・LCC 逆風の再出発 薄利多売、「密」敬遠の恐れ
 ・税収58.4兆円 19年度、3年ぶり減 法人、所得税が前年割れ
 ・アビガン製造販売 海外2社と提携 富士フィルム 需要に対応
 ・コロナ 事業者への支援策 売り上げ減 家賃も給付へ、最大2/3支給
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 ・観客50%以内 エンタメ苦悩 
 ・永寿総合病院 感染への想定不十分、院長「クラスター」発生謝罪
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