そろそろ見ごろを過ぎているが、今の季節、各地のコスモス園はこの花を愛でる人たちでにぎわったことだろうと思う。軽井沢周辺では国道254号線の佐久市内山地区区間の道路沿いの両側に 10㎞ほどにわたってコスモスが植えられていて、「コスモス街道」と呼ばれている。
9月になると、このコスモスの花が咲き、道路を走る多くの人々の目を楽しませる。道路沿いに咲くコスモスは車窓から眺めるだけになるが、休耕地を利用して広い農地一面にコスモスを育てている場所もあり、ここには駐車場も整備されているので、ゆっくりと花を眺めたり、写真を撮ったりする人で賑わう。
この地域にはもう1か所コスモスを栽培している場所がある。内山牧場のキャンプ場に隣接する「大コスモス園」である。ここに行くには国道254号線からそれて北上することになるが、名前の通り丘陵地一面に咲くコスモスが見事である。
コスモス街道と大コスモス園の周辺概略地図
コスモスの花とは別に、私にはもう一つの”コスモス”がある。母の実家の姓にちなんでつけられた「コスモス会」という名前のいとこ会である。少し前に、このいとこ会のメンバーの家族から「日本一」が誕生したことを当ブログで紹介したが、そのいとこ会の集まりが今年も開催されることになった。
今年は、我々いとこの親世代の叔母が102歳を迎えることとなり、その叔母の誕生日祝いも兼ねて大阪で開催されることになった。
私は都合で昨年のいとこ会に参加することができなかったこともあり、幹事役のSさんから余興として何か軽井沢の話をしてもらえないかと依頼があった。何事にもNOと言わないことを旨としているので、この時も快諾したが、さて何を話そうかと考えてしまった。
数年前には、いとこ会の会場でネット接続し、私のブログ記事からチョウの羽化シーンなどをスクリーン画面に映し出して、紹介したこともあった。
その時は時間的な余裕もあり、設備も整っていたからできたのであったが、今回はそうした設備のないレストランでの食事会であり、口頭での話に限られていた。
はじめは、最近のブログ記事から、ペンローズ・タイルの話をして、きれいなペンローズパターンを絵葉書にして配ろうと考えていた。しかし、これは妻の反対にあった。せっかくの食事がまずくなるのではないかとの懸念からであった。
それではと、ちょうどTVのニュースで紹介された上記「コスモス街道」と「大コスモス園」に行って、いとこ会の名にちなんだコスモスの花の写真を撮り、絵葉書にして皆にプレゼントしようということに決めた。
軽井沢から現地までは、妙義荒船林道があり最短コースとなっているが、数年前に台風19号の被害に遭ってからは通行止めになっていたこともあり、その後の様子が判らなかったので慎重を期して別ルートを選んだ。
迂回ルートには下仁田経由と佐久経由とがあるが、今回は通いなれた佐久市を回ることにした。先ず内山牧場を目指し、そのすぐそばにある「大コスモス園」を訪れた。このあたりからは荒船山の「くじら」のような姿が望める。
内山牧場から見える荒船山(2024.9.18 撮影)
ここのコスモスはまだ少し早いようであり、事前に写真で見たほどの花数ではなかったが、広大な丘陵地にコスモスが植えられていた。
大コスモス園(2024.9.18 妻撮影)
大コスモス園(2024.9.18 撮影)
コスモスの花(2024.9.18 妻撮影)
続いて国道254号まで南下し、途中コスモス街道の花を楽しみながらコスモス畑に向かい、駐車スペースに車を停めた。ここには臨時の野菜などの販売所も設けられていて、妻が買い物をしている間に私はコスモスの花の写真を撮った。
コスモス畑から妙義山を望む(2024.9.18 撮影)
頭の中で描いていたものとは違って、コスモスの花色と花びらの形は随分多様である。青色のものはさすがにないが、黄色のコスモスもあり、何故かこの黄花にはミツバチがよく訪れていた。
こうして2か所で撮影した様々なコスモスの花の写真を絵葉書にして「コスモス会」に備えた。この絵葉書の評判はご想像にお任せすることとするが、幹事のSさんから頼まれた「軽井沢だより」の話を無事務めることができた。
以下、絵葉書に採用したコスモスの花の数々である。
コスモスの花色と形の数々(すべて2024.9.18 撮影)
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