軽井沢からの通信ときどき3D

移住して11年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

山野で見た蝶(13)ルリタテハ

2022-05-13 00:00:00 | 
 チョウの採集に明け暮れていた子供の頃、好きな種の一つがこのルリタテハであった。大阪でも時々見ることができたが、捕えるのは至難で、首尾よく標本箱に収まっていたかどうか、記憶は今では定かでない。

 シロチョウの仲間は可憐な感じがし、アゲハチョウの仲間は優美な感じがするが、タテハチョウの仲間はというと俊敏な戦士のイメージである。

 中でも、ルリタテハはそうした印象がより強く、せっかく出あえても、捕えることがとても難しいのである。

 今は捕虫網をカメラに替えてチョウを追っているが、事態は同じで、散歩途中で見かけてもすぐにどこかに飛び去ってしまい撮影するチャンスは少ない。

 軽井沢に来て8年、ルリタテハを当地で撮影できたのは1度だけであった。それが理由で、ここで採りあげるチャンスもなかなかやってこなかった。

 ところが、今年になってヒメギフチョウの観察・撮影に誘っていただいて、東御市に出かける機会ができ、ここで運よくルリタテハを撮影できた。

 駐車スペースに車を停めて歩き始めた時に、背後から弾丸のような黒い影が通り過ぎて行って、妻はその飛び方からスミナガシかもしれないと推理していたが、20mほど先の枯れ草の上に止まった黒い点に近寄ってみるとルリタテハであった。翅に欠損は見られないが、鱗粉はかなりはげ落ちて見える。他のタテハチョウと同様、ルリタテハは越冬するのでこうした姿になるのもやむをえない。

 私が近寄る気配を感じたのか、一旦はパッと飛び立ったが、上空をひとまわりしてすぐまた元の場所近くに舞い戻ってきた。これはこのルリタテハの習性のようであり、一度どこかに止まってくれるとその後の撮影は容易になる。

 以下、これらの写真を紹介する。

 先ずは南軽井沢で撮影したものから。この年羽化したと思われる新鮮な個体で、翅の傷みもほとんどない。翅裏の色は濃い焦げ茶色でタテハチョウの中でもクジャクチョウと並び濃い色をしている。


南軽井沢で見かけたルリタテハ 1/6(2016.7.10 撮影)

南軽井沢で見かけたルリタテハ 2/6(2016.7.10 撮影)

南軽井沢で見かけたルリタテハ 3/6(2016.7.10 撮影)

南軽井沢で見かけたルリタテハ 4/6(2016.7.10 撮影)

南軽井沢で見かけたルリタテハ 5/6(2016.7.10 撮影)

南軽井沢で見かけたルリタテハ 6/6(2016.7.10 撮影)

 続いて東御市で撮影したルリタテハ。こちらは越冬した個体なので、翅は欠損こそないがだいぶ傷んでいる。前掲の軽井沢の個体に比べると翅裏の色は更に濃い印象である。


東御市で見かけたルリタテハ 1/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 2/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 3/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 4/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 5/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 6/7(2022.4.27 撮影)

東御市で見かけたルリタテハ 7/7(2022.4.27 撮影)

 学生時代から持っている、古い「原色日本蝶類図鑑」(横山光夫著 1964年保育社発行)には興味深い記述があり、次のようである。

 「東洋の特産種で、ヨーロッパ地方には全く姿を見ないこの蝶の類縁種が、太平洋をへだてた遠いメキシコに取り残されているのは不思議に思われる。この隔絶した分布の理由として、第4期氷河以前ベーリング陸橋によって、東亜と北アメリカは続いていたため、アジアの生物は自由に交流したが、氷河の襲来によって、『るりたては』の祖先はメキシコの山地に自然の孤児となったものと考えられる。」

 日本で見られるアカタテハ、ヒメアカタテハ、ヒオドシチョウ、コムラサキ、クジャクチョウ、キベリタテハなどタテハチョウの仲間の多くは、ユーラシア全域に分布しているので、このルリタテハの分布の狭さはなぜだろうかと思う。上記の説明も、メキシコに分布している理由にはなっているが、ヨーロッパにいない理由にはなっていない。

 国内での生息域は広く全国に分布していて、食草は、サルトリイバラが主だが、地方によってはオオバタケシマラン、シオデ、サツマキンライなどの名前も見られ、全幼虫期を通してこれら植物の葉裏で生活するとされる。また、ユリ科のホトトギス、オニユリ、ヤマユリなども食べるので、これらが植栽されている都市部の公園や人家など小規模な樹林の周辺にも見られるという。

 我が家の庭にも、ホトトギスはたくさんあるし、オニユリも植えているが、まだ自宅周辺でルリタテハの姿を見かけたことは無く、幼虫の姿ももちろんない。図鑑で見る幼虫の姿は、黄白色の棘を計68本ももっていて、恐ろし気に見えるが、これは他のタテハチョウ科のトゲイモムシ同様、棘状の突起であって、刺されることはないという。図鑑などによると齢の違いによる色変化もあって興味深く、いつか機会があれば飼育してみたいと思うチョウである。

 義父のコレクションにはルリタテハが7頭含まれていて次のようである。採集日と場所を見ると、左上から

昭和40年7月25日 那須     昭和37年8月22日 三峰
昭和40年7月25日 那須     昭和49年7月29日 塩原
昭和38年8月28日 那須     昭和37年7月18日 日光
とある(1頭はデータなし)。

 ルリタテハは、全体として瑠璃色を帯びた構造色と思われる地色の中に、明るい青色の帯が見られる。この瑠璃色部は、見る角度により青みが失われる様子を写真で確認することができる。下記標本の中には(左上から3番目)この瑠璃色部と青色の帯が消失している異常型個体も含まれている。






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ウクライナ情勢(5/03~5/09)

2022-05-10 00:00:00 | ウクライナ情勢
5月3日
・マリウポリ 製鉄所 市民100人退避 露は攻撃を続行
・憲法改正 賛成60% 「自衛の軍隊保持」45% 本社世論調査
・ウクイライナ軍、露領攻撃か 軍施設など爆発・火災
・露司令官ら200人死亡 ハルキウ州 参謀総長狙い攻撃か 米紙報道
・日本、タイに防衛装備品 協定締結で合意 首脳会談 安保協力強化
・改憲日程 参院選カギ 施行75年 与党勝利なら本格議論へ
・緊急事態対応に理解 憲法改正派が過半数 本社世論調査
・【社説】憲法施行75年 激動期に対応する改正論議を
・原発「自衛隊に警備を」 ウクイライナ侵攻で脅威に 自民や立地自治体 要望
・自公維国 改憲論議加速訴え 記念日談話 立・共は警戒感
・憲法記念日 憲法審 論戦活発に 75年「変化を」鮮明
 本社世論調査 「戦力不保持」改正 初の5割
 社会での役割「評価」87% 
 危機現実味 現状では限界伸幸氏
 緊急事態意識 高い水準維持
 衆院 6党メンバーに聞く
 ウクライナ 「明日は我が身」議論を 日本維新の会・共同代表 馬場伸幸氏、安保政策
  あり方重要 公明党・副代表 北側一雄氏
・マリウポリ 製鉄所 やっと退避 安全性確保が焦点
・正恩氏、核先制使用言及 方針転換 プーチン氏に触発か
・露戦争犯罪9000件捜査 ウクライナ検事総長
・露世論「軍事作戦支持」7ポイント減 独立系4月下旬調査 侵攻長期化影響か
・分析 ウクライナ危機 露経済 自立へ「要塞化」 上智大学教授 安達祐子氏
・三井物産 露事業評価減額 サハリン2など 806億円、撤退せず
・エネオス ミャンマーガス事業撤退 国軍資金源 批判高まる 最終益9147億円 
・資源価格の高騰 07~08年に類似 日銀分析

5月4日
・露、東部併合計画か 米高官 「今月半ば住民投票」
・露軍「選別」 震えた脱出者 
 尋問受けた父 暴行で失明 「選別」待ち 車内で2日間 「卑劣な行為伝える」
・露、南部ミサイル攻撃 武器供与 妨害狙いか
・露、デフォルト回避か ロイター報道 ドルで支払い
・首相、尹に到着 教皇と会談へ
・西太平洋で中国空母訓練
・米長期金利 一時3%台に上昇
・【社説】露の侵略長期化 誤りを認めないプーチン氏
・中国 武器輸出拡大 米露仏に次ぎ4位 対中東・東欧 増す影響力
・米大使館リビウで再開 在ウクライナ 20か国が復帰
・天然ガス EU ルーブル払い拒否 緊急エネ相理事会 備蓄で対抗 確認
・ヘルソン 露通信網に接続 ウクライナ南部 ネットも「実効支配」
・露外相「ヒトラーはユダヤ系」 イスラエル猛反発 首相「虚言」停戦仲介に影響か
・英、ウクライナに490億円追加支援 ジョンソン首相表明
・「ウクライナ訪問 当面なし」 独首相 「後手」批判 新たな火種か
・台湾向け自走砲 米引き渡し遅れ ウクライナ情勢受け
・ウクライナ支援 避難民の学び 心のケア必要
・改憲・護憲 都内で集会 憲法記念日

5月5日
・EU、露産石油禁輸へ 国際決済網 最大手銀も排除 加盟国調整
・露、変電所や駅攻撃 リビウなど 武器供与阻止狙い
・EU「対露圧力を最大化」 石油禁輸へ 脱依存メド 独容認へ
・露、岸田首相ら入国禁止 日本人63人 無期限、制裁に報復
・米中間選 民主逆風 あと半年 トランプ氏 存在感 
・北、弾道ミサイル発射 日本海EEZ外に ICBM見方も 
・強力な対露制裁 一致 日伊首脳会談 北への懸念共有
・【社説】北ミサイル発射 核戦力強化は深刻な脅威だ
・米中間選あと半年 共和党予備選 トランプ氏攻勢 「刺客」次々と擁立
 与党 過去は議席減多く
・バイデン氏 支持率低迷 急速なインフレ 焦る民主
・スウェーデン・ポーランド駐日大使寄稿 ウクライナ支援拡大を
・教皇の訪問要請 露大統領答えず 伊紙インタビュー
・北への制裁強化 月内に採決方針 安保理決議案
・クアッド連携策 日米で意見交換 訪米中の秋葉氏
・米、対中関税を見直し 制裁4年 継続の是非 意見公募
・ウクライナ危機 ゴーゴリ生誕地への思い 「外套」のボタン 旅の追憶
 ニコライと「お母さん」の無事祈る
・再会の日 リビウで待つ 家族別々 必死の避難
・ミサイル攻撃 市内で停電も

5月6日
・日英安保協力 拡大意欲 露侵攻「成功させぬ」 英首相インタビュー
 対中露 日本と連携 ウクライナ 安保協力い影
・首脳会談 日英「円滑化」大筋合意へ 対露制裁継続 一致見通し
・露ミサイル発射訓練 核搭載可能 ポーランド隣地で
・日米、抑止力具体化へ 防衛相会談 安保戦略すり合わせ
・入国禁止を批判 政府
・米0.5%利上げ 22年ぶり FRB 保有資産縮小へ
・インフレ封じ 米躍起 FRB「6・7月も実施」示唆
・「円安傾向変らず」 日米金利差拡大
・【社説】米大幅利上げ 世界経済のリスク点検怠れぬ
     ロシア人差別 侵略批判の的は国家指導者だ
・日英「円滑化協定」 安保協力 深化の象徴 中国への危機感 共有
・自民青年局議員 台湾総統と会談 鈴木憲和氏ら
・豪、綿花輸出「脱中国」 関係悪化 輸入制限に対抗 東南ア・中東向けに活路
・日英首脳会談前 英政府の発表要旨 「露エネ依存脱却へ共同行動」
・米、対露追加制裁 G7と協議へ
・弾圧逃れの露記者 独保護 入国要件を緩和方針
・分析 ウクライナ危機 中国 日米の真の課題 
 アメリカン・エンタープライズ研究所上級研究員 ザック・クーパー氏
・深刻な食糧不足 過去最多1.9億人 WFP報告
・ソ連崩壊の「引き金」スタニスラフ・シュンケビッチ氏死去87歳
・米、二重の引き締め 資産縮小ペース 前回の2倍 FRB 0.5%利上げ 
 英中銀0.25%利上げ
・原油追加増産見送り OPECプラス 価格上昇の懸念
・5500億円の損失 英シェル計上 露事業撤退で
・米にLNG増産要請 経産相 経済閣僚と相次ぎ会談
・竹森俊平の世界潮流 露ガス巡る攻防 新局面 独に供給停止なら 自ら窮地
 ロシアの侵攻で世界経済の成長は鈍化する
・視点 ウクライナ危機 不変の脅威 露は孤立必至 
 フィンランド元首相 アレクサンデル・ストゥッブ氏
・両足失っても 希望の結婚 地雷被害の女性「人生諦めない」 ウクライナ

5月7日
・露、製鉄所制圧へ猛攻 記念日控え「戦果」急ぐ マリウポリ 地下避難なお数百人
・反転攻勢6月中旬以降 大統領、クリミア奪還方針
・米「核の傘」堅持 伝達へ バイデン氏 日韓歴訪時
・露人権侵害 国連「180件確認」 ウクライナ高等弁務官が報告
・【社説】首相欧州歴訪 対露圧力の国際協調を強めよ
・首相歴訪 ウクライナ支援  成果 東南ア、対露は温度差 対中 安保連携も確認
・米、軍事情報提供を加速 ウクライナ支援 露旗艦や司令部位置 共有
・独、LNG基地建設着手 国内初 天然ガス 露依存軽減へ
・「独大統領の訪問拒否」撤回 ゼレンスキー氏 電話会談で意向
・プーチン氏 外相発言を謝罪 「ヒトラー」巡り イスラエル首相に
・北、地下核実験 月内にも再開か 米CNN
・物価上昇 7年ぶり水準 4月 東京 生鮮食品除き1.9% 
・丸紅 露関係損失134億円
・「言い尽くせぬ感謝」高森避難 9人が会見 
・戦禍の国思い舞う 伊那 避難の夫婦が出演
・燃料などの高騰 農家へ相談窓口 県が10か所
・ご当地銘菓 相次ぐ値上げ 原材料高騰 製造元「努力にも限界」
・日本とウクライナ 大学チーム 「友情の証し」共著論文 侵攻で研究停止
・故郷ブチャ 再興の決意 戻った母子「やっぱり家族で」
・マリウポリ のみ込む炎 衛星画像で確認 住宅街 激しい抵抗物語る

5月8日
・ウクライナ東部で反撃 ハルキウ周辺「5集落を奪還」
・北、弾道ミサイル発射 EEZ外落下SLBM新型開発か
・製鉄所退避難航か マリウポリ 露攻撃「車列立ち往生」
・安保理 初の議長声明 全会一致で採択 露非難 盛り込まず 
・北の核実験再開 警戒 米副報道官 「月内にも準備終了」
・日本、米韓と連携強化
・沖縄近海で連日 中国空母発着艦
・中国空母 近く「3隻目」 「6月進水」観測 常時運用可能に
・露の核「最も危険な状態」 ICAN事務局長 不測の事態 警鐘 ウクライナ
・マクロン仏大統領 就任式 2期目「欧州の平和構築」
 EU「自律」 独仏の協力必須
・南太平洋と連携強化へ 政府幹部派遣 中国に傾斜 歯止め狙う
・「東(の日本)に行かない保障ない」麻生副総裁講演
・タイ 露批判避ける真意 アジア総局長 田原 徳容
・反ワクチン団体過激化 警戒 「闇の政府」「プーチン礼賛」・・・陰謀論
 幹部逮捕の「神真都Q会」 母が入会「人変わった」 週末に「合宿」発言過激に

5月9日(新聞休刊日) 



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軽井沢のスミレ(5)アオイスミレ

2022-05-06 00:00:00 | スミレ
 今回はアオイスミレ。早春、ヒナスミレよりわずかに先に咲き始める種である。昨年春、雲場池で3月下旬に咲き始めたとのSNS情報を妻が得て、毎日の散歩コースの足元を注意深く見ていて、ようやく見つけることができた。目立たない、誠に地味な種である。
 
 その後、しばらくするとたくさんの花をつけた株も見つかったが、紹介するタイミングを失した感もあり、次の年にしようと思い1年間待っていた。

 今年、咲き始めたら真っ先に撮影して、このブログで紹介したいものと思っていたのであるが、なぜか昨年咲いていた場所周辺を注意して見ていたのに今年の春はアオイスミレを見つけることができなかった。

 そうこうしているうちに、少し後から咲くはずのヒナスミレが咲き始めた。そして、何故か今年はこのヒナスミレがとても多いのである。さらに、タチツボスミレも咲きだして、4月中~下旬には、雲場池の周囲にはこの2種が満開の状態になっている。

 アオイスミレはというと、タチツボスミレに混じって咲いていたが、既にしおれかかっている1株が見つかったという状態であり、次のようである。一体どうした事だろうかと思う。


やっとみつけたが花がしおれ始めている雲場池のアオイスミレ(2022.4.25 撮影)

花が咲かなかった今年の雲場池のアオイスミレ(2022.4.27 撮影)

 以下に紹介するのは昨年撮影したもの。

雲場池のアオイスミレ(2021.4.2 撮影)


雲場池のアオイスミレ(2021.4.2 撮影)

雲場池のアオイスミレ(2021.4.2 撮影 )

 このアオイスミレ、雲場池の他にも南軽井沢の別荘地内で見かけることがあるし、我が家の庭にも自然に生えてきたものがあるが、とにかく地味で目立たない。図鑑の説明を見ると、栽培されるニオイスミレの仲間で、日本にはアオイスミレとエゾアオイスミレの2種が自生するということで、アオイスミレの方は、ほぼ日本特産とされる。

 外来種であり、園芸種であるニオイスミレの方は、大きな花を付け、紫色と白色の2種があって、4月下旬には庭で咲き始めているが、実に対照的である。

自宅庭のアオイスミレ(2021.4.9 撮影)

南軽井沢の別荘地内のアオイスミレ(2021.4.6 撮影)

南軽井沢の別荘地内のアオイスミレ(2021.4.6 撮影)

南軽井沢の別荘地内のアオイスミレ(2021.4.10 撮影)

 花期のアオイスミレの葉は両側が巻いているものがあり、先端はあまり尖ることがなく、葉全体が丸く見え、植物体全体がビロード状の毛でおおわれている特徴がある。

 和名のアオイスミレという名の由来は、葉の形がフタバアオイに似ているからとされるが、これは花が終わってからのことで、果期のアオイスミレの葉は見違えるように大きくなり、この時期の葉を見るとなるほどという感じがする。


やや大きくなったアオイスミレの葉(2022.5.6 撮影)

 フタバアオイというのは、ウマノスズクサ科の植物で、きれいなハート形の葉が特徴であり、徳川家のいわゆる「葵の御紋」のモデルになったことでも知られるものである。軽井沢の山地にも自生しているのを見ることができる。

南軽井沢のフタバアオイ(2022.5.6 撮影)


名前通りのフタバアオイの双葉と花(2022.5.6 撮影)

 ところで、このアオイスミレ、各所で見られるというものの、それほど多いわけではない。
 
 スミレ類の種子には、はじけ飛ぶものが多いが、アオイスミレの果実は球形で毛が多く、株の根元につ付いてはじけることは無くぽろぽろと落ちるとされる。そうした性質がアオイスミレの増殖を抑えているのだろうと思う。先に紹介したように、同じ頃に咲き始めるヒナスミレの方は種子を元気にはじき飛ばすので、浅間石を積んだ擁壁の隙間など様々な場所で生育しているのである。

 今回は雲場池周辺の観察なので、他場所のことは分からないが、昨年に比べ今年アオイスミレが少なく、ヒナスミレが多かった理由はなぜか。暖冬の時には、咲かないこともあるとされるアオイスミレであるが、それが原因だろうか。来年また様子を見てみたいと思っている。

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ウクライナ情勢(4/26~5/02)

2022-05-03 00:00:00 | ウクライナ情勢
4月26日
・ウクイライナ ショック3⃣ 安保理 機能不全あらわ
・米、414億円軍事融資へ 国務・国防長官キーウ訪問
・マクロン大統領再選 極右ルペン氏破る 欧州重視継続 決選投票
 日本政府、再選を歓迎 ウクイライナ情勢 連携強化へ
・米、露の戦力低下狙う 軍事支援追加 製鉄所 抗戦続く
・マクロン氏 続く多難 6月下院選 過半数焦点 極右ルペン氏 得票4割
 過激主張封印「受け皿に」
・【社説】マクロン氏再選 欧州の安定へ重責を果たせ
・WEF(世界経済フォーラム)会長と首相が面会
・【広告】魔の三角地帯(ロシア・中国・北朝鮮)に立つ日本(WILL6月号)
・緊急経済対策 国費6.2兆円 政府方針 原油高、生活困窮者支援
・中小サイバー対策 支援強化 政府 ソフトウェア条件なく補助
・侵攻、船員確保に支障 雇用ロシア2位、ウクイライナ6位
・「外国貨物輸送」43.9%上昇
・ツイッター 自社売却協議 米紙報道 マスク氏買収提案 前進か
・【広告】プーチンを撃沈せよ!(月刊Hanada6月号)
・マクロン氏「欧州強化」 安全保障やエネ政策 プーチン氏が祝電
・避難民9人受け入れへ 空手道場と高森町 町営住宅を提供 30日にも来日予定

4月27日
・国連総長 侵攻停止要請 露訪問、外相と会談
・「反撃能力」自民明記 安保提言決定 防衛費増5年以内
・露、市議会庁舎を占拠 「独立」へ住民投票画策か
・ウクライナ側に日本が食料支援
・投稿野放しの懸念 ツイッター買収 マスク氏「言論の自由 確保」
 SNS 偽情報拡散 欧州は規制強化、アカウント復活しても・・・トランプ氏 再開「ない」
・【社説】安保戦略提言 実効性ある反撃能力を整えよ
・ミサイル防衛 限界鮮明 「反撃能力」明記 具体的装備 検討へ、防衛費拡充 不透明
・ウクライナ支援 積み込み拠点変更 インド削除 UAEのみに
・ソロモン首相と会談 上杉外務政務次官
・露欧はざま 動けぬ中国 「あいまい戦略」制裁は不参加
・北、核開発の継続強調 軍事パレード 新型ICBM誇示
・北方領ロシア領として開発推進 露副首相が表明 「不法占拠」明記に反発
・米欧、大型兵器供与へ調整 ウクライナ支援 40か国超、独で会合
・駐ウクライナ米大使を指名 19年から不在
・マクロン氏再選 バイデン氏祝福 電話会談
・北欧2国 加盟同時申請へ NATO フィンランド・スウェーデン
・米、カバエワさん制裁を見送りか プーチン氏と「事実婚」
・拒否権乱用歯止め案採決へ 国連総会 「行使」なら説明要求
・原材料高騰 経営に打撃 中小企業白書 飲食・宿泊 業態転換進む

4月28日
・国連総長 調停難航 プーチン氏と会談
・マリウポリ「最後まで戦う」
・露、ウクライナ分断画策か 南部ヘルソン 勝手に首長任命
・露、天然ガスを停止 ポーランドとブルガリアに
・日米訓練拡大で 露が「対抗措置」 日本に警告
・米欧連帯 兵器供与強める 露軍を弱体化明言
・「NATO、代理通じ参戦」 露が不快感
・最新兵器 課題は訓練 旧ソ連製は「すぐ使える」
・ウクライナ ショック5⃣ 首相 厳しい対露制裁決断 「民主主義 守る戦い」
・「反撃能力」首相に提言 自民 5年以内に防衛費「2%」
・水・食糧危機 攻撃で出られず アゾフ大隊司令官訴え 製鉄所地下「毎日死者」
・アゾフ大隊とは 親露派に対抗 義勇兵ら創設 
・分析 ウクライナ危機 中国、対台湾シナリオ再考も
・独首相きょう初訪日 価値観共有 日本重視 中国寄らず
・拒否権使えば総会招集 無投票採択 露は反発 形骸化懸念
・視点 ウクライナ危機 「東部 国際管理」停戦名分に 
 東京国際大特命教授 村井 友秀氏
・都市ガス3社 増益 露産調達不安 先行き懸念 3月期
・電力5社 6月分値上げ
・思潮 論壇誌 「ハイブリッド戦」SNSの明暗 「サイバー攻撃」現実の脅威に
・キーワード 戦争とSNS 戦場のリアル一段と その発信は誰が
 甲南大教授 阿部真大
・ウクライナ危機 ロシアの反リベラル「ネオ・ユーラシア主義」
 価値観「押し付け」に対抗、多極化世界推進 静岡県立大 浜由樹子准教授に聞く

4月29日
・円急落 一時131円台 日銀「金利抑え込み」受け 2002年4月以来 米政策と違い鮮明
・露軍、東部攻撃強める プーチン氏 核兵器示唆、威嚇
・日独「露に毅然と対応」インド太平洋 政府間協議 開始合意 首脳会談
・中露念頭 日独が連携 首脳会談 独の「親中路線」 修正契機に
・バイデン氏が来月来日 23日首脳会談 抑止力強化策 協議へ
・露、強める核誇示 軍事支援 米欧にいら立ち
・国連と露 製鉄所から市民退避 協議
・JT、露事業売却を検討
・露、日本人外交官8人追放 官房長官が非難
・緩和継続 日銀綱渡り 一時131円台 進む円安 海外へ資金逃避も
・【社説】中国と南太平洋 軍事拠点化を防ぐ手立て急げ
・首相、教皇と会談調整 来月上旬の欧州訪問で
・経済安保法案 来月10日採決 参院内閣委
・「反撃能力」提言 名称変更を評価 公明副代表
・UAE拠点に物資輸送 政府
・民間衛星 露の動き「丸裸」 報道に画像提供・戦争犯罪証拠
・増える監視 隠蔽は不可能 米ジョンズ・ホプキンス大上級講師 ジョン・オコーナー氏
・米、凍結の露資産 没収 ウクライナ支援充当 新法案提出へ
・G20首脳会議にウクライナ招待
・米露 囚人を交換 「数か月間交渉」
・戦争犯罪捜査「速やかに」 ICC検査官 最新技術を活用
・電力5社が赤字 22年3月期 10社決算 燃料価格高騰 響く
・安定調達へ 基金や補助 閣議決定 緊急対策 予備費1.5兆円

4月30日
・親露派「攻撃長期化」 露軍 キーウ中心部攻撃
・侵攻停止へ連携 確認 日インドネシア首脳会議
・プーチン氏に和平交渉要求 インドネシア大統領
・長期化 プーチン氏誤算 東部制圧作戦 参謀総長 前線に投入
・米、ウクライナ長期支援 バイデン氏 議会に4.3兆円要請
・中露接近「深刻」9割 米82%「中国好ましくない」 民間世論調査
・日・カザフ 対露連携確認 外相会談 林氏、中央アジア訪問 
・ユーロ圏GDP0.8%増 1~3月期 インフレで減速懸念
・高卒避難民に大学入学資格 文科省方針
・対露圧力へ 東南ア行脚 G7と橋渡し 首相意欲
・露批判限定的 各国「中庸」を維持
・【社説】日独首脳会談 対露圧力強化へG7牽引せよ
・国連総長 仲介成果なし 露・ウクライナ訪問 「民間人退避に関与」どまり
・ロシア/ムラトフ編集長襲撃 露情報機関が関与 米報道 詳細は触れず
・ウクライナでの特別監視終了へ OSCE(全欧安全協力機構)
・台湾 有事備え住民訓練 中国侵攻 自衛強化 ハンドブックも
・米欧景気 堅調さ維持 1~3月期 物価上昇 消費者心理は悪化
・GAFA 減速鮮明 インフレ・競合者急成長
・露中銀 再び利下げ 政策金利17%から14%に

5月1日
・露軍 東部拠点で「停滞」 イジューム 激しい抵抗受け
・米「露のG20出席」反対 11月首脳会議 プーチン氏参加意向
・ゼレンスキー氏襲撃未遂 米紙報道 侵攻初日 大統領府狙う
・露「ドルで国債支払い」 デフォルト当面回避へ
・サハリン1撤退 費用4400億円計上 米エクソン
・露、通貨・教育を強制 制圧地域で「同化政策」
・ロシア系住民も抵抗 無差別攻撃に怒り
・防衛相 中国・韓国語発信を強化 SNS、情報戦に対応
・里子40人連れ 1000キロ避難 自宅庭に砲弾 防弾バス乗り
・露の報復「悪行」 米報道官が糾弾
・キーウ攻撃 死者は米記者
・原材料高騰「悪影響」8割 県内企業 製造や建設業 打撃

5月2日
・露「開戦」9日表明か 大規模動員可能に 
・露、軍事パレード縮小へ 9日 対独戦勝記念 「外国首脳 招待せず」
・米下院議長 キーウ訪問 ゼレンスキー氏と会談
・即時停戦・人道支援一致 露侵攻 日ベトナム首脳会談
・首相、憲法改正に意欲 「時代そぐわず 議論応える」
・制圧地域の退役軍人に一時金 露、1万ルーブル
・製鉄所から市民20人退避 マリウポリ
・モルドバ 次の標的か ウクライナ西隣の小国 響く銃声 募る不安 NATO未加盟
・露、黒海沿岸制圧足がかり
・【社説】巨大IT寡占 規制強化への議論が急がれる
・政治の現場 憲法75年 露侵攻 9条揺るがす 自衛隊明記案 再び脚光
・林氏 モンゴルに対露非難を要請
・露の報道記者ら 弾圧恐れ出国 一時保護対象外 生活綱渡り 「逃げなければ逮捕される」
・リビウの避難民 アンジー(女優)が励ます
・アフガンテロ プレス声明 安保理
・GAFAで埋まる世界 G91.5%、A57.6%、F79.6%、A39.5% 
 岐路の資本主義 情報 真偽より刺激
・ウクライナ支援 感謝の舞 避難のダンサー夫妻 伊那で5日 バレエ発表会出演
・重傷中尉 でも「戦う」 復帰へ覚悟「平和取り戻す」 侵攻前は講師 心臓まで1センチ
・救援物資運ぶ空自機出発 
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