軽井沢からの通信ときどき3D

移住して11年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

ヒメギフチョウの3齢幼虫

2023-06-23 00:00:00 | 
 脱皮後ウスバサイシンの葉の表と裏に分散していた3齢幼虫たちは、やがて揃って葉裏に移動し、そこで一斉に食餌をし一斉に休息するという行動をくりかえした。
 脱皮後2日目の5月7日にタイムラプス撮影したビデオを見ると、幼虫たちは約35分間かけてウスバサイシンの葉を食べ、その後約35分間は休息するという行動を繰り返した。

 3齢ともなると食餌の量も増えて、幼虫たちが一斉に食べると、ウスバサイシンの葉もたちまち食べ尽くされてしまう。次のようである。

 
葉裏に止まり、一斉に食餌と休息を繰り返すヒメギフチョウの3齢幼虫(2023.5.7, 10:15~16:18  30倍タイムラプス撮影後編集 )

 この1枚目の葉を食べ尽くし、2枚目の葉に移動してからも幼虫の食欲は変わらない。休息中、さかんに糞を出していたかと思うと、また一斉に食べ始める。食餌の時間は次第に長くなり、次の映像の頃には50分程度になっている。

 
2枚目のウスバサイシンの葉裏で一斉に食餌をするヒメギフチョウの3齢幼虫(2023.5.8, 0:12~1:08  30倍タイムラプスで撮影)

 鉢植えにしたウスバサイシンの2枚目の葉を半分ほど食べたところで、4匹の幼虫が移動して別の葉の表面に静止し、そこで動かなくなった。他の幼虫の中にはまだあちらこちら、いくつもの葉を移動しているものもいる。


3枚目のウスバサイシンの葉表で静止状態に入ったヒメギフチョウ3齢幼虫(2023.5.8, 8:42 撮影ビデオからのキャプチャー画像)

 葉表面で眠状態になった4匹の幼虫は、翌日早朝に最初の1匹が脱皮をはじめ、およそ4時間後に4匹目の脱皮が終わった。1匹の脱皮に要する時間は約3、4分であるが、脱皮後幼虫は30分近く激しく体を動かし続ける。次のタイムラプス映像は、1,2,4匹目の脱皮の様子である。

 脱皮後の幼虫の頭部は白いが、すぐに真っ黒に変化していく。

 
 ヒメギフチョウ3齢幼虫の脱皮(2023.5.9, 6:05~9:55 30倍タイムラプス撮影後編集)

 タイムラプスで撮影した映像を見ていると、実際の脱皮の様子を実感しにくいので、次に同じシーンの一部、2匹目の脱皮の様子をもう1台のカメラで実時間撮影した映像をご紹介する。

 
 ヒメギフチョウ3齢幼虫の脱皮(2023.5.9, 7:33~7:37 実時間撮影後編集)

以下次回
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする