築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

人気の理由…

2011-06-13 10:41:19 | Weblog
今日も日本海側の天然本マグロ、たくさん出ていました。特に青森県の岩崎産定置網!魚体は20~40キロ前後と小さめばかりでしたが、数はありましたね~!!

そして地中海や大西洋ボストン産なんかも数本づつ…
そんな中ですが、養殖の本マグロは人気があるんですよね。以前、お得意様から「『こないだのマグロはおいしかったのに、今日のはイマイチ』とお客さんに言われるのが一番困るんだよね~」という話を聞きましたが、そんなお客様に養殖マグロはまさにうってつけ!!うちのお客様にも『天然よりも養殖がいい』というお客様はいらっしゃいますが、特に昨年あたりからは増えたように感じます。
確かに品物の安定…お金を払って外食する以上、いつも『美味しいもの』を出さなければならないのは理解できますが…でもそれってなんだか悲しくないですか!?


私、果物の事はあまりよくはわかりませんが、夏に見るイチゴや冬のスイカはあまり美味しそうには見えません(個人的にですが…)


一年中目にするマグロですが、本マグロに関して言えば春の台湾や沖縄・九州、今の日本海に始まり、夏~冬の初め頃までのアメリカ・カナダの大西洋、そして夏の終わり頃~真冬になる前までの津軽海峡などの北の魚とそれぞれに時季があります。(もちろんメバチ、キハダにもそれぞれに時季があります。)そして漁の方法なんかによっても味は変わってきます。


野菜や果物なんかには特に季節(時季)を感じたりしますが、一年中目にするマグロだからこその『こないだのより…』になるんだろうなぁ~なんて高い養殖マグロの競りを見ていて感じました。

私、このブログをやらせていただいていて、特に季節感を気持ちの重点に置いております。冬のマカジキなんかは良い例かもしれませんね(^-^)
確かに安定した養殖マグロは競りで買う私たちも安心でき、お使いになるお得意様も「いつも同じ味」が出せて良いとは思いますが…やーっぱりなんかつまんないですよねー(>_<)


良く私たちマグロ屋は『マグロは既製品じゃない』という言葉を口にします。
『安定』って何にしても魅力ですけど、季節感は無くしたくないなぁ…なんて思いました(^-^)


写真の魚、その季節感たっぷりの大西洋ボストン産天然本マグロ!
(『季節感』と書きましたがまだ早いって意味です。。あしからず^^;)


まだまだ出始めで脂の乗りはもうひとつですが、赤身は美味しそうな感じですね~♪
日本海は今月いっぱいかな!?次はこいつの時季だなぁ~(^o^)