築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

マグロの『海』!!

2016-06-09 11:16:15 | Weblog
水曜休み明けの木曜日~
またまた「ドカン!」ときました日本海の境港旋網本マグロ!



よく物が多い時、例えば翌日にマグロが多い時なんかは
「あした山だってよ~」
なんて言いますが、セリ場一面に広がる(並ぶ)マグロを見ていると
その光景は「山」というよりは『海』!!

今日は生マグロセリ場の魚、8割~9割は境港の旋網本マグロだったのではないでしょうか?
という事で今日は旋網本マグロ祭り!!
これだけの大獲り!すでに休み前から「ヤケ」が出ておりましたが、
もちろんヤケはあるでしょうね~
なのでヤケのリスクの少ない50~60キロ台の中型サイズの方が値も高く
100キロ前後~100以上の大型サイズは逆に値が出にくい状況になってました。

品物的には旋網なんで水っぽいは水っぽいです。身割れもあります。。
まぁそれは「旋網漁」である以上仕方ないことですね。
だから値も延縄や釣りに比べて安いわけでして・・・

そういうところの「漁の方法による値の違い」というのはやはり
「高いは高いなりの理由。安いは安いなりの理由」
があります。まぁ当然と言えば当然なのですが・・・

マグロの値段って種類がありまして
「品物はたいしたこと無いけど単純に物が無いから高い」
だったり
『本当に品物が良くて高い』
だったり。。
逆のパターンももちろんあります(汗)

昔のこの業界の方々はよく『マグロの値段はあってないようなもの』と
おっしゃっておりますが、まさしくこういうことを言っているんですよね。。

とまぁ今日は本当に供給多可なほどに本マグロがセリ場にあり
個人的な感想として
『一度にこんなに獲らなくてもいいのに・・・』
って思ってしまいました。
無ければ無いで「あってほしい!」と思うわけですから
自分勝手なのは重々承知なのですが。。
セリ場に買い手がつかず売れ残っているマグロを見ていると
ちょっとかわいそうに思えてきます。。
(かといって最低値は決まっているのですが・・・)


話は変わり、今日はちょっとした珍味を入手(^^;;)



京都舞鶴の定置網本マグロの「マグロの白子」です。
冷凍されたものは見たことあったのですが、生では初めてですね~
もちろん食したことも無く、全くどうやって食べるのかわかりませんが、
『怖いもの見たさ』
で仕入れてしまいました(大汗)
責任もって・・・今日「毒見?」してみます。
聞いたところではフライにして食べると美味しい??とか(^^;)

まぁめったに出回る代物でもないので商品にはなりませんが、
まぁたまにはこういうものも面白いですよね??


明日は境港に「今日揚げきれなかったマグロ」があるらしいです。
どんだけ揚げたんだ~???