すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】キルギス戦のスタメン予想と戦い方は?

2018-11-20 09:04:35 | サッカー日本代表
スタメンは「センターラインまで変えるのか?」がポイントだ

 さあ今日は来年1月に行われるアジアカップに向けての最後の試合、キルギス戦だ。では日本のスタメンと戦い方はどんな展開になるのか? 予想してみよう。まずスタメン予想については、昨日の記事にも書いたが以下に再掲しておく。

【先発メンバー予想】

    ◯大迫
◯原口 ◯北川 ◯伊東
   ◯三竿◯柴崎
◯山中◯吉田◯三浦◯室屋
    ◯シュミット・ダニエル

 上記の予想をするにあたり留意したことは、大幅に選手は変えるとしても、ただしサッカーで最も重要なセンターラインだけは変えない、という点だった。つまりCB吉田ーMF柴崎ーFW大迫という3人のラインである。

 キルギス戦では大幅な選手の入れ替えが予想されるが、特にワントップの大迫だけは外しにくい。このチームは彼がいないと試合にならないからだ。逆にいえば森保監督がもし杉本をスタメンでワントップに使ったとすれば、それは「試合には負けてもいいから勝敗より選手のテストを優先しよう」と判断したことになる。キルギス戦にあたっての森保監督のスタンスを読む上で、ここは大きな見分け方のポイントである。

 ただし個人的には、杉本に関してはもう「見極め」の時期は過ぎていると考える。彼は前監督のハリルにも何度も使われ、まるでいいところがなかったからだ。逆に森保監督が彼を招集したのを見て、「ええっ? まだ見切ってないのか?」と非常に驚いた。ゆえにワントップやセカンドトップに関しては、層を厚くするならFWの武藤や久保を招集するしかテはないだろう。とはいえ杉本には、そんな私の予想をいい意味で裏切る活躍をしてほしいと考えてはいるが。

 次にセントラルMFだが、大迫と同じくセンターラインの柴崎は変えなかった。理由は上記の通りだ。ただし今回招集されているセントラルMFの守田は、9月11日のコスタリカ戦で右サイドバックとして途中出場し、いいプレイをしていた。ゆえにここでもワントップと同様に、森保監督が勝敗よりテストを優先するなら柴崎の代わりに守田を使い三竿と組ませる選択はありうる。

 同じくセンターラインの1人であるCBの吉田についても、勝敗にこだわらないなら代わりに槙野を使う可能性はある。ただし槙野はもうすでに「どれくらいやれるか?」は十二分にわかっているのでテストの必要もなく、あえて今回使うとは予想しなかった。

 最後にGKのシュミット・ダニエルに関しては、個人的に「どうしてももう一度見たい」と強く感じたので選んだ。ゆえにもちろんこのポジションでも、東口の起用は十分に考えられる。

 もしキルギス戦で森保監督が「センターラインの保持」というセオリーを無視し仮に11人総入れ替えをやったとすれば、かなりの勝負師といえるだろう。と同時に森保監督は目先の勝ち負けにとらわれず、長い目で見たチーム運営を考えていると解釈できる。さて、スタメン選びの方針はどっちに転ぶだろうか? ここは見物である。

キルギス戦は引いた相手を崩す戦いになる

 一方、キルギス戦の試合展開については、日本との力関係を考えれば彼らは自陣に引いてカウンター狙いでくる可能性が高い。アジアでの日本の戦いはこのパターンになるケースが非常に多く、ここはアジアカップや、ひいてはW杯アジア予選のためのいいシミュレーションになるだろう。

 ではそんな相手に日本はどう戦えばいいのか? まず考えられるのはサイドを使い、敵のブロックを横に引き延ばすことだ。それにより自陣に引いて中央を固める敵の密度を薄めることができる。

 またGKシュミット・ダニエルが大迫にロングボールを入れ、そのこぼれ球を拾って二次攻撃をするテも有力だ。これなら日本は敵のゴールに近い高い位置でボールを回収し、シュートにもっていくことができる。その場合、日本はゾーンを高く取り、ボールの落下地点に「回収要員」になる複数の選手を配置しておくことがキモになる。

 逆にワントップにグラウンダーのくさびのボールを入れるような攻めは、密集した敵のブロックの中で集中守備を食らう可能性が高く、あまり効果は期待できない。やはり頼りはサイド攻撃だ。また遠目からでもミドルシュートを積極的に打てば、敵の守備者を食いつかせ、前に引っ張り出してバイタルエリアにスペースを作れる。これも有効な手段である。

 いずれにせよキルギス戦は勝敗より、起用した新戦力の見極めが主眼だ。彼らがどれくらいやれるのか? ここは楽しみだ。そして第二にキルギス戦は、引いた相手をどう崩すのか? というアジアでの日本の「永遠の課題」に向けたテストになる。実り多き結果を期待したい。

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