まずメディアの専門性を上げろ
日本がサッカー先進国になるためには、何が必要か?
まずメディアが変わる必要がある。
例えばドイツとスペインに勝って「感動をありがとう」ではなく、なぜラウンド16を突破できなかったのか? をメディアと国民が徹底的に議論すべきだ。
もちろん選手に対するリスペクトは必要である。だが、そこで「感動をありがとう」では日本の進歩が止まってしまう。
逆に「なぜ勝てなかったのか?」について国民的な議論を起こすことで、ベスト8を実現するための肥やしにしよう。
そして国民が掲げた「こうすれば勝てた」の根拠を、サッカージャーナリストやメディアがさらに専門的に議論する。そうすることで、次のステージへ進むための戦術や戦い方があちこちから提案される。
そうなって初めて、日本はベスト8への挑戦権を得るのだ。
森保監督は戦術を語れ
そのためには、もし森保監督が続投するなら、メディア対応を全面刷新すべきだ。
森保監督のコメントは、ハッキリ言えばどうでもいい抽象的な内容ばかりだ。
もしかしたらサッカーを知らない層に配慮しているのかもしれないが、この際そこを改め、森保監督にはコメント対応で一歩踏み込んだ専門的な主張をしてほしい。
もっと戦術的なコメントをするべきだ。示唆に富む発言をしてほしい。
例えば試合の途中でフォーメーションを4-3-3から4-2-3-1に変えたら、その意図を説明する。
「敵の中盤が利いており、特にウチのバイタルエリアが自由にやられていた。それを防ぐためにボランチを2枚にしたーー」などというふうに。
代表監督がサッカーをいかに語るかは、その国のサッカーが発展するに当たり影響力が大きい。それによって国民のサッカーIQがグンとアップする。
森保監督には、ぜひサッカーファンが聞いたら「何か」を得られるコメントをしてほしい。
メディアの突き上げがサッカーを育てる
一方、サッカーを報道するメディアの責任も大きい。
例えば「ドーハの歓喜」などという大仰なタイトルをつけ、感動を盛り上げようとするだけでなく、「もっとこう戦えば敵を徹底的に叩けた」のような戦術的な記事やコメントをふやす。
そうすることで国民的なサッカーIQが上がり、選手や日本サッカー協会に対する要求もきつくなる。
選手や協会はそういう厳しい監視の目にさらされ、下手なことができなくなる。これによって彼らのレベルが上がれば、サポーターにとってもひと粒で二度おいしい。
サッカー業界とファンは、こういう互いが互いを育てるWin-Winのいい関係を構築したい。
ヨーロッパや南米などのサッカー先進国では、そんな環境がすでにある。だから彼らは強いのである。
日本はうわごとのようにただ「ベスト8をめざす」というだけでなく、それを実現するための国民的、国家的なサッカー環境を作るべきだ。
日本がサッカー先進国になるためには、何が必要か?
まずメディアが変わる必要がある。
例えばドイツとスペインに勝って「感動をありがとう」ではなく、なぜラウンド16を突破できなかったのか? をメディアと国民が徹底的に議論すべきだ。
もちろん選手に対するリスペクトは必要である。だが、そこで「感動をありがとう」では日本の進歩が止まってしまう。
逆に「なぜ勝てなかったのか?」について国民的な議論を起こすことで、ベスト8を実現するための肥やしにしよう。
そして国民が掲げた「こうすれば勝てた」の根拠を、サッカージャーナリストやメディアがさらに専門的に議論する。そうすることで、次のステージへ進むための戦術や戦い方があちこちから提案される。
そうなって初めて、日本はベスト8への挑戦権を得るのだ。
森保監督は戦術を語れ
そのためには、もし森保監督が続投するなら、メディア対応を全面刷新すべきだ。
森保監督のコメントは、ハッキリ言えばどうでもいい抽象的な内容ばかりだ。
もしかしたらサッカーを知らない層に配慮しているのかもしれないが、この際そこを改め、森保監督にはコメント対応で一歩踏み込んだ専門的な主張をしてほしい。
もっと戦術的なコメントをするべきだ。示唆に富む発言をしてほしい。
例えば試合の途中でフォーメーションを4-3-3から4-2-3-1に変えたら、その意図を説明する。
「敵の中盤が利いており、特にウチのバイタルエリアが自由にやられていた。それを防ぐためにボランチを2枚にしたーー」などというふうに。
代表監督がサッカーをいかに語るかは、その国のサッカーが発展するに当たり影響力が大きい。それによって国民のサッカーIQがグンとアップする。
森保監督には、ぜひサッカーファンが聞いたら「何か」を得られるコメントをしてほしい。
メディアの突き上げがサッカーを育てる
一方、サッカーを報道するメディアの責任も大きい。
例えば「ドーハの歓喜」などという大仰なタイトルをつけ、感動を盛り上げようとするだけでなく、「もっとこう戦えば敵を徹底的に叩けた」のような戦術的な記事やコメントをふやす。
そうすることで国民的なサッカーIQが上がり、選手や日本サッカー協会に対する要求もきつくなる。
選手や協会はそういう厳しい監視の目にさらされ、下手なことができなくなる。これによって彼らのレベルが上がれば、サポーターにとってもひと粒で二度おいしい。
サッカー業界とファンは、こういう互いが互いを育てるWin-Winのいい関係を構築したい。
ヨーロッパや南米などのサッカー先進国では、そんな環境がすでにある。だから彼らは強いのである。
日本はうわごとのようにただ「ベスト8をめざす」というだけでなく、それを実現するための国民的、国家的なサッカー環境を作るべきだ。