「締まった試合」ではなかった
「日本は直近5試合全てで4点以上、計22ゴール」とハデな数字が踊った。だが6-0で勝った6月のエルサルバドル戦以降、完封なし。日本はゴールは取るが失点もするチーム状態が続いている。
ライン設定が低くコンパクトではない。相手ボールへの寄せも甘い。点は取れたが緩い試合だった。中村敬斗が国際Aマッチデビューから4試合で4ゴールをあげる快挙を実現する一方、ゲームのほうは「締まった感じ」ではなかった。
試合は開始2分に敵のクリアボールをボックス手前で田中碧が収めてゴールして以降、前半の日本は押される場面もあったが相手のオウンゴールと中村の得点による3点リードで折り返した。
後半も立ち上がりに田中がこの日2ゴール目を取り、試合を決めた。だがゲーム終了間際にホイレットに一発を食らい1失点している。
4-3-3から4-2-3-1へ可変した
この試合、日本は4-3-3(4-1-4-1)で入った。心臓部はアンカーが遠藤航、右インサイドハーフが南野拓実、左インサイドハーフは田中碧だった。一方、カナダは5-3-2だ。
だが相手との噛み合わせが悪く、カナダは中盤に人数をかけてくる。そこで田中が自主的に一列降りて遠藤とフラットなダブルボランチになり、かたや南野が相手のアンカーを見るよう修正した。
これで敵の3バックにはワントップの浅野拓磨と、右は伊東純也、左は中村敬斗の両ウイングが対応した。また後半に入ると立ち上がりから日本は守備時4-4-2のブロックを明確に作った。
そして後半16分には遠藤に代えて伊藤敦樹を、中村に代えて旗手怜央を投入したが、この時点ではっきり4-2-3-1の形を取った。田中と伊藤敦の2ボランチだ。
一方、バイエルン所属の左WBアルフォンソ・デイビスは速くて鋭い。そこで日本は右SBの毎熊晟矢と右ウイングの伊東がダブルチームで対応した。
課題は守備と試合運びだ
収穫としてはやはり中村だろう。シュートの場面で彼は氷の心臓を持っていることが判明してきた。非常に冷静で精密機械のようだ。
また田中の得点力や伊東の前への推進力と献身的な守備が光った。伊東は後半アディショナルタイムになっても前からプレスをかけていた。そのほか浅野はスピードに乗った突破と前線で基点になる機能を果たした。
途中出場した旗手怜央は後半25分に、逆サイドの伊東に向けダイアゴナルなすばらしいサイドチェンジのボールを入れた。彼は守備でも相手によく寄せていた。いい選手だ。
一方、日本の課題は守備とゲームの駆け引きだろう。日本は行く行かないの試合運びのところで終始、イケイケだった。もっと失点を防ぎながら、ボールをキープしてうまく時間を使うシーンもあっていいのではないか?
そして唯一の失点シーンでは後半44分にジョナサン・ディビッドに左からクロスを入れられ、GK大迫敬介が弾いたものの、ホイレットに押し込まれた。こういう勝ち試合はクリーンシートで終えたい。今後のテーマだ。
「日本は直近5試合全てで4点以上、計22ゴール」とハデな数字が踊った。だが6-0で勝った6月のエルサルバドル戦以降、完封なし。日本はゴールは取るが失点もするチーム状態が続いている。
ライン設定が低くコンパクトではない。相手ボールへの寄せも甘い。点は取れたが緩い試合だった。中村敬斗が国際Aマッチデビューから4試合で4ゴールをあげる快挙を実現する一方、ゲームのほうは「締まった感じ」ではなかった。
試合は開始2分に敵のクリアボールをボックス手前で田中碧が収めてゴールして以降、前半の日本は押される場面もあったが相手のオウンゴールと中村の得点による3点リードで折り返した。
後半も立ち上がりに田中がこの日2ゴール目を取り、試合を決めた。だがゲーム終了間際にホイレットに一発を食らい1失点している。
4-3-3から4-2-3-1へ可変した
この試合、日本は4-3-3(4-1-4-1)で入った。心臓部はアンカーが遠藤航、右インサイドハーフが南野拓実、左インサイドハーフは田中碧だった。一方、カナダは5-3-2だ。
だが相手との噛み合わせが悪く、カナダは中盤に人数をかけてくる。そこで田中が自主的に一列降りて遠藤とフラットなダブルボランチになり、かたや南野が相手のアンカーを見るよう修正した。
これで敵の3バックにはワントップの浅野拓磨と、右は伊東純也、左は中村敬斗の両ウイングが対応した。また後半に入ると立ち上がりから日本は守備時4-4-2のブロックを明確に作った。
そして後半16分には遠藤に代えて伊藤敦樹を、中村に代えて旗手怜央を投入したが、この時点ではっきり4-2-3-1の形を取った。田中と伊藤敦の2ボランチだ。
一方、バイエルン所属の左WBアルフォンソ・デイビスは速くて鋭い。そこで日本は右SBの毎熊晟矢と右ウイングの伊東がダブルチームで対応した。
課題は守備と試合運びだ
収穫としてはやはり中村だろう。シュートの場面で彼は氷の心臓を持っていることが判明してきた。非常に冷静で精密機械のようだ。
また田中の得点力や伊東の前への推進力と献身的な守備が光った。伊東は後半アディショナルタイムになっても前からプレスをかけていた。そのほか浅野はスピードに乗った突破と前線で基点になる機能を果たした。
途中出場した旗手怜央は後半25分に、逆サイドの伊東に向けダイアゴナルなすばらしいサイドチェンジのボールを入れた。彼は守備でも相手によく寄せていた。いい選手だ。
一方、日本の課題は守備とゲームの駆け引きだろう。日本は行く行かないの試合運びのところで終始、イケイケだった。もっと失点を防ぎながら、ボールをキープしてうまく時間を使うシーンもあっていいのではないか?
そして唯一の失点シーンでは後半44分にジョナサン・ディビッドに左からクロスを入れられ、GK大迫敬介が弾いたものの、ホイレットに押し込まれた。こういう勝ち試合はクリーンシートで終えたい。今後のテーマだ。