ポゼッション率55%と横浜FMが支配した
立ち上がり、横浜F・マリノスがほとんどボールを保持して試合を支配した。だがその後FC東京も盛り返し、前半は拮抗した内容になった。前半だけは点差ほど内容に差がついたわけではなかった。
両チームともボールを失ってもリトリートせず、反撃を狙いその場でカウンタープレスする。両者、攻撃的な守備でいい前半だった。
ただし、この日の横浜FMオナイウは圧倒的だった。
グラウンダーのラストパスに合わせた1点目、同じくグラウンダーのクロスを受けて叩き込んだ2点目、こぼれ球を詰めた3点目とハットトリック。オナイウ爆弾が大爆発した。
横浜FMは中盤から前線にかけての支配力が高く、エウベルは3ゴールすべてに関与した。またそのうち2点の起点になったのはマルコス・ジュニオールである。
横浜FMの攻撃力は圧倒的だった。
横浜FMは4-2-1-3、FC東京は4-4-2
横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3だった。スタメンはGKが高丘陽平。最終ラインは右から松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトンだ。
2セントラルMFは喜田拓也と扇原貴宏。トップ下にはマルコス・ジュニオール。強力な豪華3トップは右からエウベル、オナイウ阿道、前田大然である。
一方、ホームのFC東京のフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKが波多野豪。最終ラインは右から内田宅哉、渡辺剛、ジョアン・オマリ、小川諒也。
中盤は右から東慶悟、森重真人、安部柊斗、田川亨介。2トップはディエゴ ・オリヴェイラと永井謙佑である。
完全なフリーでオナイウが押し込む
横浜FM、オナイウの1点目は前半8分だった。横浜FMがポゼッションし、試合を完全に独占している時間帯に生まれた。
エウベルが右サイドを突破して中へ折り返しを送る。これをオナイウはワントラップして決めた。
このときFC東京の守備陣は全員がボールサイド(横浜FMから見て右サイド)に引っ張られ、その裏にオナイウが潜り込んで完全なフリー状態でボールを押し込んだ。
シュートの前にワントラップする余裕があったのが何よりの証拠だ。
このあとFC東京も失点のショックから立ち直って次第に落ち着いた。ポゼッションして尻上がりに良くなる。力が拮抗した前半だった。
FC東京のFW、ディエゴ ・オリヴェイラにはボールがよく収まったし、永井謙佑のハイプレスも圧があった。
ただしFC東京のハイプレスは組織立ったものではなく、選手個々の判断で仕掛けている印象だった。この点が物足りない。
横浜FMの左SBティーラトンは偽SB化する
そして後半3分。横浜FMはマルコス・ジュニオールが右からクロスを入れ、オナイウがこれをダイレクトで後ろにいたエウベルに送る。
ボールを受けたエウベルは待ってましたとばかりにシュートしたが、FC東京のGK波多野豪がナイスセーブで弾いた。好プレーだった。
横浜FMの左SBティーラトンは偽SB化し、一列上がって中に絞りCMFの位置に入る。これで球出しと相手のカウンターに備える。
一方、FWのオナイウはポストプレイが非常にいい。
こうして後半に入り試合はだんだん横浜FMに傾いて行った。
FC東京はディフェンディングサードまで引き始める
オナイウの2点目は後半7分である。マルコス・ジュニオールが縦パスを出し、受けたエウベルが右サイドを突破。彼はグラウンダーのクロスを入れ、これをオナイウがゴールに叩き込んだ。
FC東京は高まる敵の圧力を感じ、いまや相手ボールになれば完全にディフェンディングサードまでリトリートして4-4-2のブロックを作るようになった。
後半10分、長谷川健太監督は流れを引き戻そうと、メンバーチェンジを行う。しかも3枚替えだ。
まず田川に代えてアダイウトンを入れ左SHに。また右SHの東を三田啓貴と交代させた。そしてCBのジョアン・オマリに代えてMFの青木拓矢を投入した。
これにより中盤にいた森重を左のCBに下げ、守備を強化すると同時にパス出しする基点を後ろに変えたのだ。
後半16分にオナイウがハットトリック達成
だがいったん横浜FMに吹き始めた風は、FC東京には戻らなかった。
オナイウ阿道がハットトリックを達成するのである。
それは後半16分に起こった。まずマルコス・ジュニオールがボールを左サイドのエウベルに振り、エウベルがこれをペナルティエリア左からシュート。GKの波多野が懸命に弾く。
このこぼれ球を押し込んだのが、オナイウだった。嗅覚が決めたゴールである。
いまや横浜FMの中盤ではセントラルMFの喜田が獅子奮迅の守備をし、エウベルはすばらしいポジショニングからナイスパスを連発している。完全に彼らのゲームになった。
横浜FMは10試合無敗の3連勝だ
そして3点を奪って以降、横浜FMは相手ボールになれば自陣にリトリートして4-4-2のブロック守備をした。
「金持ちケンカせず」である。
こうして横浜FMは試合を殺した。3連勝だ。
しかも10試合の無敗記録付きである。
一方のFC東京はこれで12試合21失点、泥沼の4連敗に。勝者と敗者がハッキリ明暗を分けた試合だった。
立ち上がり、横浜F・マリノスがほとんどボールを保持して試合を支配した。だがその後FC東京も盛り返し、前半は拮抗した内容になった。前半だけは点差ほど内容に差がついたわけではなかった。
両チームともボールを失ってもリトリートせず、反撃を狙いその場でカウンタープレスする。両者、攻撃的な守備でいい前半だった。
ただし、この日の横浜FMオナイウは圧倒的だった。
グラウンダーのラストパスに合わせた1点目、同じくグラウンダーのクロスを受けて叩き込んだ2点目、こぼれ球を詰めた3点目とハットトリック。オナイウ爆弾が大爆発した。
横浜FMは中盤から前線にかけての支配力が高く、エウベルは3ゴールすべてに関与した。またそのうち2点の起点になったのはマルコス・ジュニオールである。
横浜FMの攻撃力は圧倒的だった。
横浜FMは4-2-1-3、FC東京は4-4-2
横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3だった。スタメンはGKが高丘陽平。最終ラインは右から松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトンだ。
2セントラルMFは喜田拓也と扇原貴宏。トップ下にはマルコス・ジュニオール。強力な豪華3トップは右からエウベル、オナイウ阿道、前田大然である。
一方、ホームのFC東京のフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKが波多野豪。最終ラインは右から内田宅哉、渡辺剛、ジョアン・オマリ、小川諒也。
中盤は右から東慶悟、森重真人、安部柊斗、田川亨介。2トップはディエゴ ・オリヴェイラと永井謙佑である。
完全なフリーでオナイウが押し込む
横浜FM、オナイウの1点目は前半8分だった。横浜FMがポゼッションし、試合を完全に独占している時間帯に生まれた。
エウベルが右サイドを突破して中へ折り返しを送る。これをオナイウはワントラップして決めた。
このときFC東京の守備陣は全員がボールサイド(横浜FMから見て右サイド)に引っ張られ、その裏にオナイウが潜り込んで完全なフリー状態でボールを押し込んだ。
シュートの前にワントラップする余裕があったのが何よりの証拠だ。
このあとFC東京も失点のショックから立ち直って次第に落ち着いた。ポゼッションして尻上がりに良くなる。力が拮抗した前半だった。
FC東京のFW、ディエゴ ・オリヴェイラにはボールがよく収まったし、永井謙佑のハイプレスも圧があった。
ただしFC東京のハイプレスは組織立ったものではなく、選手個々の判断で仕掛けている印象だった。この点が物足りない。
横浜FMの左SBティーラトンは偽SB化する
そして後半3分。横浜FMはマルコス・ジュニオールが右からクロスを入れ、オナイウがこれをダイレクトで後ろにいたエウベルに送る。
ボールを受けたエウベルは待ってましたとばかりにシュートしたが、FC東京のGK波多野豪がナイスセーブで弾いた。好プレーだった。
横浜FMの左SBティーラトンは偽SB化し、一列上がって中に絞りCMFの位置に入る。これで球出しと相手のカウンターに備える。
一方、FWのオナイウはポストプレイが非常にいい。
こうして後半に入り試合はだんだん横浜FMに傾いて行った。
FC東京はディフェンディングサードまで引き始める
オナイウの2点目は後半7分である。マルコス・ジュニオールが縦パスを出し、受けたエウベルが右サイドを突破。彼はグラウンダーのクロスを入れ、これをオナイウがゴールに叩き込んだ。
FC東京は高まる敵の圧力を感じ、いまや相手ボールになれば完全にディフェンディングサードまでリトリートして4-4-2のブロックを作るようになった。
後半10分、長谷川健太監督は流れを引き戻そうと、メンバーチェンジを行う。しかも3枚替えだ。
まず田川に代えてアダイウトンを入れ左SHに。また右SHの東を三田啓貴と交代させた。そしてCBのジョアン・オマリに代えてMFの青木拓矢を投入した。
これにより中盤にいた森重を左のCBに下げ、守備を強化すると同時にパス出しする基点を後ろに変えたのだ。
後半16分にオナイウがハットトリック達成
だがいったん横浜FMに吹き始めた風は、FC東京には戻らなかった。
オナイウ阿道がハットトリックを達成するのである。
それは後半16分に起こった。まずマルコス・ジュニオールがボールを左サイドのエウベルに振り、エウベルがこれをペナルティエリア左からシュート。GKの波多野が懸命に弾く。
このこぼれ球を押し込んだのが、オナイウだった。嗅覚が決めたゴールである。
いまや横浜FMの中盤ではセントラルMFの喜田が獅子奮迅の守備をし、エウベルはすばらしいポジショニングからナイスパスを連発している。完全に彼らのゲームになった。
横浜FMは10試合無敗の3連勝だ
そして3点を奪って以降、横浜FMは相手ボールになれば自陣にリトリートして4-4-2のブロック守備をした。
「金持ちケンカせず」である。
こうして横浜FMは試合を殺した。3連勝だ。
しかも10試合の無敗記録付きである。
一方のFC東京はこれで12試合21失点、泥沼の4連敗に。勝者と敗者がハッキリ明暗を分けた試合だった。