すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1 第12節】鹿島が4連勝で5位に浮上する 〜C大阪 0-1 鹿島

2023-05-12 09:36:46 | Jリーグ
鹿島がまたもウノゼロ勝ち

 J1第12節で5月7日、セレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。試合は後半22分に鹿島がDF関川郁万のヘッドで先制し、そのまま試合を押し切った。鹿島はまたも得意のウノゼロ勝ち。一時は連敗が続いた彼らは、なんと4試合連続の無失点で4連勝。見事、5位に浮上した。地獄の底から鹿島アントラーズが蘇ってきた。

 雨の中での立ち上がり。両チームとも1回ずつボールを弾き合うような展開で、なかなかボールが収らない。どちらかといえばセレッソの方がチャンスを作っている。特に鹿島陣の方が水たまりがひどく、ボールを突くたびに水が跳ね上がる。

 前半は小競り合いが続き、両軍、なかなかフィニッシュまで行けない。鹿島は雨を考慮してか、割り切って自陣からロングボールを入れている。セレッソの方はボールを保持しようとし、鹿島陣でドリブルするが、ボールをひと突きするたびに水しぶきが上がる展開だ。

 前半47分。セレッソ陣で鹿島の鈴木優磨と仲間隼斗が、細かいパス交換から抜け出す。鈴木が樋口雄太にパスを通す。受けた樋口はダイアゴナルなドリブルでボールを持ち込み、ボックス右で垣田裕暉にスルーパスを送る。だがボールはゴールラインを割ってしまう。

 鹿島のフォーメーションは4-4-2。2トップは鈴木と垣田。2列目は右から仲間、樋口、ディエゴ・ピトゥカ、土居聖真だ。前半は両チーム無得点でハーフタイムに入った。

後半22分、運命のCKが蹴られた

 後半の頭から、鹿島は仲間に代わりアルトゥール・カイキ、DF広瀬陸斗に代わり常本佳吾を投入する。前半は五分の戦いだったが、後半に入り鹿島がわずかづつ上回るようになる。

 後半9分。ピトゥカが縦パスを入れるとボックス手前で垣田が受け、ライン裏にスルーパスを出す。これに鈴木が走り込んだが、オフサイドを取られる。

 同14分に鹿島が土居に代えてMF名古新太郎を、同20分に垣田に代えてFW知念慶を投入する。勝負に出てきた。鹿島はセレッソの攻撃を、ひとつひとつ小火(ぼや)のうちにていねいに潰していく。そのため火事は起こらない。

 同22分。鹿島は右CKを獲得する。キッカーは樋口だ。

 彼が右足でファーにクロスを入れると、カイキがヘディング。そのボールが相手守備者に当たり、なんとゴール右に詰めていた関川めがけて飛んで行く。天の恵みか? 混戦のなか、関川はボールを頭で押し込み見事にゴール。得点後、サポーターの元へ行き、もみくちゃにされる。

 鹿島は明らかに「持って」いる。ゴール前でリバウンドしたあのボールが、まるで「打ってください」とばかりに関川目がけて飛んで行った。このあと鹿島はお宝の1点を守り切り、4試合連続の完封勝利を収めた。

 これで鹿島は今季6勝1分け5敗、勝ち点19とし、いよいよ順位を5位に上げた。

 一時は連敗が続いた彼らだが、ついに「てっぺん」が見えてきた。彼らの戦いはこれからだ。

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