すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】事態は限りなく「ジーコジャパン」に近づきつつある

2021-08-21 06:54:02 | サッカー日本代表
日本サッカー協会のご都合主義

 選手の自主性を重んじ、日本サッカー協会にとって「都合のいい日本人監督」である森保監督を見ていると、あのジーコを思い出す。

 あのときもトルシエという頑固で自分を持っている(だけに選手を縛る)監督を経て、協会にとってものわかりのいいナアナアのジーコが監督についた。

 日本サッカー協会は目障りなトルシエを経験してすっかり懲り、ジーコという協会にとって都合のいい人物を監督に迎えたわけだ。

 そのジーコは森保監督と同じく戦術は選手に丸投げで、よくいえば選手の自主性を重んじた。

 すべてが今回のパターンとまったく同じだ。

 ハリルという頑固で自分を持っている(だけに選手を縛る)監督を経て、選手の個性を尊重する森保氏が監督についた。

 つまり協会は目障りなハリルを経験して外国人監督にすっかり懲り、「ジャパンズ・ウェイ」などと言い出してナアナアで便利な日本人監督と契りを結んだわけだ。

中田英寿はなぜ引退したのか?

 あのときのジーコを取り巻く状況と、いまの森保氏を取り巻く状況は驚くほど似ている。日本サッカー協会はW杯で勝つ監督がほしいのでなく、自分たちに都合のいい人物を監督に据えたいのだ。

 おそらくジーコのときと同様、日本代表はアジア最終予選を難なく通過するだろう。そしてW杯本大会では、あえなくジーコのときと同じ結果に終わるのだろう(いや選手がレベルアップしてるぶんジーコのときよりはマシか)。

 余談だが、ジーコのときは中田英寿という偉大な1人のサッカー選手が、日本サッカー協会のご都合主義とジーコの無能のために選手生活を引退に追いやられた。

 選手の自主性を重んじるジーコのせいで、中田氏は自分の性格に合わない「現場監督」をジーコの代わりに務めざるを得なくなった。そのせいで精神的に擦り減った中田氏は、ドイツW杯敗退とともに引退に追いやられた。

 もしあのとき監督がジーコでなく有能な監督で、中田氏が苦手な「現場監督」などに身を擦り減らすことなくW杯1次リーグを勝っていれば、果たして中田氏は引退していただろうか?

 つまり中田英寿という偉大な選手は、ジーコという横車を押し通した協会のご都合主義のせいで犠牲になり選手生活を閉じざるを得なくなったのではないか?

 日本サッカー協会という団体は、なんと罪深い存在だろうか。


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