ブラジル相手にスペースを与えないタイトな守備
日本代表は6日、国立競技場でブラジル代表と対戦した。この試合の大きな収穫は守備、課題は攻撃、という内容だった。シュート数は日本のたった4本に対し、ブラジルはなんと18本である。
日本は粘り強いスペースをやらない守備で、実に後半32分までブラジルを無得点に抑えた。
反面、攻撃はその場限りの単発で終わるものが多く、ブラジル相手におっかなびっくり、遠慮しながら攻めているようにも見受けられた。
もっと肉を切らせて骨を断つような鋭い攻めが必要だろう。
とはいえ守備が通用したのは大きな自信だ。あとはセットプレイを含めた攻撃を磨いて本大会に臨みたい。
ワンサイドゲームにしない日本の粘り
日本のフォーメーションは4-3-3。スタメンはGKが権田修一。最終ラインは右から長友佑都、板倉滉、吉田麻也、中山雄太。
アンカーは遠藤航、インサイドハーフは原口元気と田中碧。前線は右から伊東純也、古橋亨梧、南野拓実だ。
立ち上がり、ブラジルは激しいハイプレスで来た。試合冒頭から殲滅しようという勢いだ。
だがネイマールのヒールパスからルーカス・パケタがフリーでシュートを放ち日本のポストを叩いたきわどいシーンはあったが、日本は前半を無失点で終えた。
個の力で言えば瞬間的な動きの鋭さにブラジルとの差はあるが、日本は戦術的にはそう劣っていない。このまま粘れば勝機はある。ブラジルは後半の立ち上がりから激しく来るだろう。立ち上がりが要注意だ。
後半開始。日本は立ち上がりから原口に代えて鎌田大地を投入してきた。
続く後半21分には、古橋に代えて前田大然を投入。後半26分には南野に代えて三笘薫、伊東に代えて堂安律を入れてきた。
そんななか、後半32分、ブラジルにPKが与えられてネイマールがゴールを決める。
後半36分には田中に代えて柴崎岳、長友に代えて山根を投入するが時すでに遅しだった。
「三手ひと組」の連続性のある攻めを
三笘には続けてドリブルの機会がやってきたが、ブラジルの巧妙なディフェンスにことごとく止められた。
やはり相手は二流国、三流国とはレベルが違う。あれだけ破壊的だったはずの三笘のドリブルが通用しなかった一点を持ってしても、当然だが相手のレベルが相当違うことがわかった。
日本は守備は良かったが、問題は攻撃だ。
日本の攻撃はその場しのぎの単発のプレーが多く、プレーに発展性がない。
例えば三手がひと組になったような連続性のある攻めがない。自分がパスを出したら終わり。あとは勝手にやってくれ、という感じだ。
ところが一方のブラジルには、一度始まった自軍の攻めを発展させてシュートまで持っていく連続性がある。
日本はあのときトルシエが指摘した「守備の文化がない」点については改善されたようだが、宿題はまだ半ば。
例えば「戦術伊東」のような単発で終わってしまう攻撃を、どう重層的で厚みのあるものにするか? という大きな難題が課せられたと言えるだろう。
日本代表は6日、国立競技場でブラジル代表と対戦した。この試合の大きな収穫は守備、課題は攻撃、という内容だった。シュート数は日本のたった4本に対し、ブラジルはなんと18本である。
日本は粘り強いスペースをやらない守備で、実に後半32分までブラジルを無得点に抑えた。
反面、攻撃はその場限りの単発で終わるものが多く、ブラジル相手におっかなびっくり、遠慮しながら攻めているようにも見受けられた。
もっと肉を切らせて骨を断つような鋭い攻めが必要だろう。
とはいえ守備が通用したのは大きな自信だ。あとはセットプレイを含めた攻撃を磨いて本大会に臨みたい。
ワンサイドゲームにしない日本の粘り
日本のフォーメーションは4-3-3。スタメンはGKが権田修一。最終ラインは右から長友佑都、板倉滉、吉田麻也、中山雄太。
アンカーは遠藤航、インサイドハーフは原口元気と田中碧。前線は右から伊東純也、古橋亨梧、南野拓実だ。
立ち上がり、ブラジルは激しいハイプレスで来た。試合冒頭から殲滅しようという勢いだ。
だがネイマールのヒールパスからルーカス・パケタがフリーでシュートを放ち日本のポストを叩いたきわどいシーンはあったが、日本は前半を無失点で終えた。
個の力で言えば瞬間的な動きの鋭さにブラジルとの差はあるが、日本は戦術的にはそう劣っていない。このまま粘れば勝機はある。ブラジルは後半の立ち上がりから激しく来るだろう。立ち上がりが要注意だ。
後半開始。日本は立ち上がりから原口に代えて鎌田大地を投入してきた。
続く後半21分には、古橋に代えて前田大然を投入。後半26分には南野に代えて三笘薫、伊東に代えて堂安律を入れてきた。
そんななか、後半32分、ブラジルにPKが与えられてネイマールがゴールを決める。
後半36分には田中に代えて柴崎岳、長友に代えて山根を投入するが時すでに遅しだった。
「三手ひと組」の連続性のある攻めを
三笘には続けてドリブルの機会がやってきたが、ブラジルの巧妙なディフェンスにことごとく止められた。
やはり相手は二流国、三流国とはレベルが違う。あれだけ破壊的だったはずの三笘のドリブルが通用しなかった一点を持ってしても、当然だが相手のレベルが相当違うことがわかった。
日本は守備は良かったが、問題は攻撃だ。
日本の攻撃はその場しのぎの単発のプレーが多く、プレーに発展性がない。
例えば三手がひと組になったような連続性のある攻めがない。自分がパスを出したら終わり。あとは勝手にやってくれ、という感じだ。
ところが一方のブラジルには、一度始まった自軍の攻めを発展させてシュートまで持っていく連続性がある。
日本はあのときトルシエが指摘した「守備の文化がない」点については改善されたようだが、宿題はまだ半ば。
例えば「戦術伊東」のような単発で終わってしまう攻撃を、どう重層的で厚みのあるものにするか? という大きな難題が課せられたと言えるだろう。