寄贈本
ありがとうございます。
■佐藤真弓さんからいただきました。
①『せいめいのれきし 改訂版』 バージニア・リー・バートン 石井桃子訳 まなべまこと監修 岩波書店2015
日本で出版されて50年になる昨年、改訂版が出ました。石井さんの訳はほとんどそのままですが、この50年の間にあらたに分かったこと(恐竜のこと)など、書き改められたところもあります。絵の色も明るくなり、文字の配置も読みやすくなりました。3月のレンゲの会で、私がこの本を紹介し文庫でもぜひ買いたいと話すと、真弓さんはその日の帰り、すぐ購入して文庫に届けてくれました。
■成田みち子さんからいただきました。
②『雪の日のかくれんぼう』
③『ガラスのかけら』 大村祐子 ほんの木2001
④~⑨シュタイナー教育に学ぶ通信講座1~6 大村祐子 ほんの木2001~2002
北海道の伊達市でシュタイナーの思想を実践する共同体「ひびきの村」代表の大村祐子さんの本です。成田さんは2012年からこの「ひびきの村」で勉強を続けています。仙台に戻ってくるのは冬休みと春休みのときです。シュタイナー教育に関心のある方は、どうぞ手に取ってみてください。②③は創作のお話です。
新しく買った本
①『ちゃあちゃんのむかしばなし』 中脇初枝再話 福音館書店2016
四国の高知の南西部をかつては波多国(はたのくに)といい、今は幡多地方と言います。その幡多地方に伝わる昔話50話を再話した昔話集です。
中脇さんは徳島に生まれ、高知の中村市で豊かな自然に囲まれた子ども時代を過ごし、昔話をたくさん聞いて育ちます。都会に出て作家になり、親になり、子どもの時楽しんだ幡多の昔話を子どもに語り始めます。
全国共通の昔話もありますが、四国、あるいは幡多独特の味わいのある話もあり、興味深いです。さらにどの話にも著者のコメントがあり、著者の昔話についての並々ならぬ造詣の深さを感じさせられます。
一般書ですが、昨年出版になった『世界の果てのこどもたち』も中脇さんの作品です。昭和18年、開拓団として家族と満州に渡る女の子の物語ですが、その子も高知県の西部の出身です。朝鮮の女の子、横浜で裕福な家庭に育つ女の子、その3人が満州で出会い、その後それぞれに戦中戦後の、国と国の大きな歴史の流れに翻弄されながら生きて、40年ぶりに日本で再会するという感動の物語です。大人の人にお薦めの作品です。
②『シノダ! 夏休みの秘密の友だち』 富安陽子 偕成社 2015
シノダ!のシリーズ9巻目です。お父さんは人間ですが、お母さんはキツネという信田家の物語です。
キツネの血を引く3人の子どもたちはそれぞれに不思議な力を持っています。ユイは「風の耳」、弟のタクミは「時の目」、妹のモエは「魂よせの口」です。そんな3人がさまざまな不思議なことに巻き込まれながら冒険していくシリーズですが、今回はユイとタクミが二人だけで、お父さんの故郷に出かけ、そこで500年に一度のお山の「ナツギ祭り」に招かれるという不思議な夏の物語です。
ユイとタクミは冒頭から不思議なことに巻き込まれ、謎はどんどん深まり、ハイスピードで物語は展開していきます。ユイたちがなぜお山の「ナツギ祭り」に招かれたのか、最後、謎が解けます。私たち人間の世界が人間以外の生きものたちとの共存によってどんなに守られ、豊かさを受けているか、ユイたちの体験は気づかせてくれます。
まだ読んだことがない人はどうぞ1巻目から挑戦してみてください。
③『子どもたちへ、今こそ伝える 戦争 ―子どもの本の作家たち19人の真実―』 講談社 2015
長新太、和歌山静子、那須正幹、長野ヒデ子、おぼまこと、立原えりか、田島征三、山下明生、いわむらかずお、三木卓、間所ひさこ、今江祥智、杉浦範茂、那須田稔、井上洋介、森山京、かこさとし、岡野薫子、田畑精一。19人の子どもの本の作家たちが体験した戦争の話です。
④『自由と平和のための京大有志の会声明書』 自由と平和のための京大有志の会 クレヨンハウス 2015
昨年7月に出たこの声明書はいろいろな国の言葉に訳されています。以前紹介した絵本「わたしの『やめて』」はこの声明書の子ども語訳です。子ども語訳も含めて26の言葉で訳されています。
ありがとうございます。
■佐藤真弓さんからいただきました。
①『せいめいのれきし 改訂版』 バージニア・リー・バートン 石井桃子訳 まなべまこと監修 岩波書店2015
日本で出版されて50年になる昨年、改訂版が出ました。石井さんの訳はほとんどそのままですが、この50年の間にあらたに分かったこと(恐竜のこと)など、書き改められたところもあります。絵の色も明るくなり、文字の配置も読みやすくなりました。3月のレンゲの会で、私がこの本を紹介し文庫でもぜひ買いたいと話すと、真弓さんはその日の帰り、すぐ購入して文庫に届けてくれました。
■成田みち子さんからいただきました。
②『雪の日のかくれんぼう』
③『ガラスのかけら』 大村祐子 ほんの木2001
④~⑨シュタイナー教育に学ぶ通信講座1~6 大村祐子 ほんの木2001~2002
北海道の伊達市でシュタイナーの思想を実践する共同体「ひびきの村」代表の大村祐子さんの本です。成田さんは2012年からこの「ひびきの村」で勉強を続けています。仙台に戻ってくるのは冬休みと春休みのときです。シュタイナー教育に関心のある方は、どうぞ手に取ってみてください。②③は創作のお話です。
新しく買った本
①『ちゃあちゃんのむかしばなし』 中脇初枝再話 福音館書店2016
四国の高知の南西部をかつては波多国(はたのくに)といい、今は幡多地方と言います。その幡多地方に伝わる昔話50話を再話した昔話集です。
中脇さんは徳島に生まれ、高知の中村市で豊かな自然に囲まれた子ども時代を過ごし、昔話をたくさん聞いて育ちます。都会に出て作家になり、親になり、子どもの時楽しんだ幡多の昔話を子どもに語り始めます。
全国共通の昔話もありますが、四国、あるいは幡多独特の味わいのある話もあり、興味深いです。さらにどの話にも著者のコメントがあり、著者の昔話についての並々ならぬ造詣の深さを感じさせられます。
一般書ですが、昨年出版になった『世界の果てのこどもたち』も中脇さんの作品です。昭和18年、開拓団として家族と満州に渡る女の子の物語ですが、その子も高知県の西部の出身です。朝鮮の女の子、横浜で裕福な家庭に育つ女の子、その3人が満州で出会い、その後それぞれに戦中戦後の、国と国の大きな歴史の流れに翻弄されながら生きて、40年ぶりに日本で再会するという感動の物語です。大人の人にお薦めの作品です。
②『シノダ! 夏休みの秘密の友だち』 富安陽子 偕成社 2015
シノダ!のシリーズ9巻目です。お父さんは人間ですが、お母さんはキツネという信田家の物語です。
キツネの血を引く3人の子どもたちはそれぞれに不思議な力を持っています。ユイは「風の耳」、弟のタクミは「時の目」、妹のモエは「魂よせの口」です。そんな3人がさまざまな不思議なことに巻き込まれながら冒険していくシリーズですが、今回はユイとタクミが二人だけで、お父さんの故郷に出かけ、そこで500年に一度のお山の「ナツギ祭り」に招かれるという不思議な夏の物語です。
ユイとタクミは冒頭から不思議なことに巻き込まれ、謎はどんどん深まり、ハイスピードで物語は展開していきます。ユイたちがなぜお山の「ナツギ祭り」に招かれたのか、最後、謎が解けます。私たち人間の世界が人間以外の生きものたちとの共存によってどんなに守られ、豊かさを受けているか、ユイたちの体験は気づかせてくれます。
まだ読んだことがない人はどうぞ1巻目から挑戦してみてください。
③『子どもたちへ、今こそ伝える 戦争 ―子どもの本の作家たち19人の真実―』 講談社 2015
長新太、和歌山静子、那須正幹、長野ヒデ子、おぼまこと、立原えりか、田島征三、山下明生、いわむらかずお、三木卓、間所ひさこ、今江祥智、杉浦範茂、那須田稔、井上洋介、森山京、かこさとし、岡野薫子、田畑精一。19人の子どもの本の作家たちが体験した戦争の話です。
④『自由と平和のための京大有志の会声明書』 自由と平和のための京大有志の会 クレヨンハウス 2015
昨年7月に出たこの声明書はいろいろな国の言葉に訳されています。以前紹介した絵本「わたしの『やめて』」はこの声明書の子ども語訳です。子ども語訳も含めて26の言葉で訳されています。