まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

レンゲの会 6月

2018-06-15 16:54:43 | 文庫のページ
レンゲの会  6月25日(月)10:00~13:00
   ※月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
 今月は、絵本のよみきかせ。
 よみきかせしたい絵本を1冊、お持ちください。

 5月のレンゲの会には16名の方が参加しました。思いがけずたくさんの方でプロイスラ―の作品を楽しみました。『小さい魔女』も『大どろぼうホッツェンプロッツ』全3巻も1950年代から70年代の作品ですが、今回読み返して、やっぱり面白いというのが皆さんの声でした。3、4年生の子どもたちに手渡したいと改めて思いました。ぜひ、身近にいる子どもたちに紹介してください。

 次回は8月27日(月)10:00 
 『河童のユウタの冒険』上下 斎藤惇夫 福音館書店を取りあげます。上下合わせて800ページの大作です。ぜひ、夏休みに読破して、ご参加ください。
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寄贈本・新しく買った本 6月

2018-06-15 16:14:44 | 文庫のページ
寄贈本
ありがとうございます。
内田麟太郎さんから、また新刊の絵本を2冊いただきました。
①『うまはかける』 内田麟太郎/山村浩二 文溪堂 2018
 愉快な言葉遊びの絵本です。「馬はかける」「椅子にかける」「マスクをかける」などなど、たくさんの「かける」が出てきます。日本語って本当に豊かです。
②『なくのかな』 内田麟太郎/大島妙子 童心社 2018
 迷子になってしまった男の子の話。こわい鬼やオオカミや強いお侍なら、こんな時どうするのか考え、必死で泣くのをこらえる男の子。でも、鬼もオオカミもお侍も、泣いてもいいんだよと言ってくれます。

新しく買った本 6月
①『たいせつなこと』 マーガレット・ワイズ・ブラウン/レナード・ワイスガード
                  うちだややこ訳 フレーベル館 2001
 1949年出版の絵本です。日本では2001年にうちだややこさんの訳で初めて出版になりました。ものがものとして存在する当たり前のことを、わかりやすい言葉でシンプルに語ってくれる、味わい深い絵本です。改めて、そのものにとって大切なことは何かを考えさせられます。
 取りあげられているのは、スプーン・ひなぎく・あめ・くさ・ゆき・りんご・かぜ・そら・くつ・あなた、です。最後の「あなた」は、特に心に響く言葉で語られています。大きなメッセージをもらえます。絵も装丁も訳も素晴らしいです。訳をなさった内田さんは樹木希林さんの娘さんで、エッセイスト、女優、歌手など、多彩な活動を展開している方です。翻訳はこの絵本が初めてです。
②「灰色やしきのネズミたち」 ヴィリー・フェマン/山内ふじ江 若林ひとみ訳 国土社 1988
 灰色やしきに住むネズミ一族の物語です。おすねずみのビリーはボスとして君臨し、真っ白の毛を持つ赤い目のりりィを迫害しようとします。屋敷の図書室で字を覚え、本が読めるようになったりりィはビリーの権力に屈せず、立ち向かおうとします。字が読めることで一族の命を守ったりりィの勇気ある物語です。本の持つ力についてもすてきに語られていて心に残ります。一方、ヒットラーを思わせるビリーの存在は恐ろしいくらい鬼気迫るものがあります。同じ作者の『隣の家の出来事』も衝撃的な作品です。
昨年、あるお店でコーヒー豆を購入した際、陳列ケースの中に若林ひとみさんの翻訳した子どもの本が何冊か並んでいました。どうしてですかとお聞きすると、「若林ひとみは私の姉です」とのことで驚きました。ひとみさんは小学校が多賀城で、高校は一女高だったそうです。仙台と関係のある方というのは確かどこかで聞いたことがありました。記念にこの本を購入しました。2005年11月に癌でお亡くなりになりました。享年52歳。文庫には、翻訳なさった『片手いっぱいの星』と遺作となった『名作に描かれたクリスマス』があります。
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7月の行事など

2018-06-15 14:57:29 | 文庫のページ
夏の特別おはなし会 7月7日(土) 3:30~4:30
 年3回ある特別おはなし会です。子どもも大人も、初めての方も、ふだんの文庫に来ていない方も、どなたでもおはなしを覚えて語ることができます。どうぞ、お話を覚えて語りに来てください。聞くだけの方も大歓迎です。第1部は子どもの語り、第2部は大人の語りです。
 まだ申し込みが少ないので、これからでもかまいませんので語ってくださる方は申し込んでください。お待ちしています。
 第1部 子どもの語り
  ○詩 「きりなしうた」谷川俊太郎   5年 まえのなでしこ
 第2部 大人の語り
  ○「いもざしの作法」     高千穂の昔話   前野明子
  ○「天人女房」        日本の昔話   武田節子
  ○「おどってすりきれたくつ」 グリムの昔話   松尾福子

ドライアイスを使ってシャーベット作り 7月11日(水)4:00
 紙コップに少量のジュースと細かく砕いたドライアイスを入れてかき混ぜると、シャーベットができます。どうしてできるのか不思議ですね。ドライアイスの魔法です。初めての人はどうぞ楽しみにしていてください。オレンジジュースで作るとオレンジ味のシャーベットができます。リンゴジュースも用意しておきます。ドライアイスのおもしろい実験もやります。お楽しみに!

恒例のすいかの会 7月18日(水) 4:40~
 7月最後の文庫の日の「恒例のすいかの会」です。大きなすいかを用意します。みんなですいかを食べておしゃべりしましょう。お友だちを誘って来てください。お家の方もどうぞ食べに来てください。

夜のおはなし会 7月20日(金) 6:30~7:30
 昨年初めて企画しました。昨年は学区の夏祭りと重なってしまい、大人だけの会になってしまいましたが、夜ということで、いつもとはちょっと違った、落ち着いた雰囲気の中でおはなしを楽しむことができました。
 夜なので、子どもたちに参加してもらえるかどうかわかりませんが、今年も企画しました。習い事やその他でなかなか文庫に来れない高学年の子どもたちや、お仕事をお持ちのお家の方にも、お話を楽しんでいただけたらと思っています。こわいお話も少し準備しています。たくさんのお話が聞けると思います。ご家族皆さんで、どうぞご参加ください。お待ちしています。
 終了後、時間の都合のつく方は、冷たい飲み物を用意しますので、8時くらいまでおしゃべりできたらと思っています。
 語ってくださる方は7月7日(土)まで、おはなしの題名をお知らせください。

文集「なかま」40号、7月に発行!
 いつも6月に発行していますが、今回は40周年記念の号で、ページ数が多くなり、時間がかかっています。7月はじめには出来上がると思いますので、もう少しお待ちください。
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6月・7月の文庫の日

2018-06-15 12:46:23 | 文庫のページ
6月13日(水)
 3:30 おはなし「三びきのくま」 武田
 4:00 紙テープのしおり
6月16日(土)
 3:30 おはなし「あるだんなさんとおかみさんの話」 松尾
 4:00 布のバンドでかたつむり
6月20日(水)
 3:30 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:00 布のバンドでかたつむり
6月23日(土)
 3:30 おはなし「てんとうさま金のくさり」 松尾
 4:00 おりがみ(ミニバッグ)
6月27日(水)
 3:30 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:00 おりがみ(六角封筒)
6月30日(土)
 3:30 おはなし「おばけ学校の三人の生徒」 中村
 4:00 おりがみ(ひまわり)
7月4日(水)
 3:30 おはなし「ももたろう」 笹森
 4:00 おりがみ(ひまわり)
7月7日(土)
 3:30~4:50
 夏の特別おはなし会
7月11日(水)
 3:30 おはなし「ヤギとライオン」 松尾
 4:00 ドライアイスでシャーベット
7月14日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです
7月18日(水)
 3:30 おはなし「マメ子と魔物」 松尾
 4:00 おりがみ(シャツ・ワンピース)
7月20日(金)
 6:30~7:30
 夜の特別おはなし会

□■□7月21日(土)~8月18日(土)文庫の夏休み
    8月22日(水)から文庫を始めます

◎●○◎●○6月16日(土)と6月20日(水)は布のバンドを使って、色さまざまなかたつむりを作ります。
    文庫の本棚に飾ってあるかたつむりです。楽しみにしてください。◎●○◎●○
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本とかたつむりと

2018-06-15 12:00:47 | 文庫のページ
梅雨の季節にはよく見かけるかたつむりですが、いろいろ不思議があって、興味深いです。
 触角の長い方の先に目があって、短い方の触角は鼻の役目をしています。危険な目にあうと殻の中に隠れたり、冬は冬眠していたり、体の中におすとめすを両方持っていたり、驚くことが多いです。2匹で結婚の儀式をして、2匹ともたまごを産むそうです。うんちの色もキュウリを食べると緑色、人参を食べると人参色のうんちが出ます。愉快ですね。くわしく知りたい人には、夏目義一さんの『かたつむり』(福音館書店)や科学のアルバム『カタツムリ』(あかね書房)がおすすめです。
 工藤直子さんの『のはらうたⅢ』(童話屋)には、元気のいい「かたつむりでんきち」君の楽しい詩が載っています。
 「まいにち おなじみたいだけど/まいにち いろんなことがおこる/こりゃおどろいた おやびっくり/へへえなるほどな ふうんそうか/まいにち しんぴんのあさがきて/ぼくのめ まいにちびっくりめ!/つんつんのばして びっくりめ!」
 いわむらかずおさんの『ゆうだちの森』(「トガリ山」シリーズ② 理論社)には、カタツムリがたくさん登場する場面があります。トガリネズミのトガリィの冒険を描いた物語ですが、おなかをすかしたトガリィが、赤ちゃんカタツムリを見つけて食べようとすると、「まって!その子を食べるのなら、あたしを食べて」と、次々と大きなカタツムリが出てくるのです。最後に登場したのは、ひいひいひいひい、ひい………ばあさんカタツムリ。あまりの大きさに、トガリィはあわてて逃げ出します。見開きいっぱいに描かれたカタツムリたちの絵も見事です。
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今月の詩 6月

2018-06-15 11:40:38 | 文庫のページ
   かたつむり
         リューユイ(劉御)

 かたつむり
 おかしいな
  目玉がつのの上にある

 おかしくない
 おかしくない
  目玉が上ならよく見える

 かたつむり
 おかしいな
  おうちをしょってあるいてる

 おかしくない
 おかしくない
  敵にあったらもぐりこむ

 かたつむり
 おかしいな
  おなかがそっくり足になる

 おかしくない
 おかしくない
  足が大きけりゃ安全だ

 かたつむり
 のろいなあ
  動かないのとおんなじだ

 のろくたって
 のろくたって
  とまらなけりゃいいんだよ
      (『私の中の子どもと詩』今井和子 ひとなる書房)

 いよいよ梅雨の季節です。今月は中国の詩人リューユイの「カタツムリ」という詩を選びました。かたつむりは雨の日が大好きです。海に住んでいるまき貝の仲間だからですね。でも呼吸は肺でしています。梅雨の季節は一番、かたつむりに出会えます。葉っぱの後ろなど探してみてください。
 「おかしいな」「おかしくない/おかしくない」の繰り返しが愉快です。「のろくたって のろくたって とまらなけりゃいいんだよ」 ― すてきなメッセージももらえます。
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