まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

新しく買った本 11月

2019-11-28 18:46:54 | 文庫のページ
①『ブラックホールってなんだろう?』 嶺重 慎/倉部今日子 たくさんのふしぎ7月号 福音館書店 2019
 宇宙にある、謎に包まれた天体、ブラックホール。その正体やそれができるメカニズムについて、詳しく知ることのできる興味深い本です。
 宇宙にはブラックホールがたくさんあり、天の川銀河だけでも100万個以上もあるそうです。地球よりも小さいのに重い天体で、まわりにあるあらゆるものを吸い込みます。かつては「こわいもの」と思われていましたが、今では少しずつ見方が変わり、宇宙にとって大事な存在かもしれないと言われています。今年4月に、初めてブラックホールの撮影も成功しました。

②『一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして』 木原育子/沢野ひとし たくさんのふしぎ9月号 福音館書店 2019
 アメリカで見つかった「一郎君へ」と書かれた日章旗。日章旗とは、戦地に赴く兵隊さんのお守りのようなもので、たくさんの人の名前が寄せ書きされている日の丸の旗のことです。著者は新聞記者で、アメリカからの依頼を受けて、旗の持ち主である「一郎くん」をさがします。あきらめずに取材を続ける木原さんの新聞記者としての熱意が伝わります。高齢で亡くなっている人も多い中、やっと一郎君を知る人にたどり着きます。一郎君の家族についても知ることができ、一郎君の写真も入手します。1943年8月20日、ソロモン諸島、コロンバンガラ島で、22歳で戦死したことも分かりました。
 この本は2014年8月、中日新聞朝刊に連載された「さまよう日章旗」の木原さんの記事がきっかけでできました。

③『バレエシューズ』 ノエル・ストレトフィールド 朽木祥訳 福音館書店 2019.2
 舞台は、1930年代のロンドン。クロムウェル通りにある大きな家で、化石収集家のマシューに引き取られた3人の身寄りのない赤ちゃんが、心ある大人たちと共に暮らしながら、心豊かに成長していく物語。
 3人は密かに自分たちの名前が歴史の本にのるよう努力するという誓いをたて、児童ダンス演劇アカデミーでバレエと演劇の訓練に励みます。一番小さなポゥジーはバレエの才能を認められ、特別レッスンを受けることになり、一番上のポーリィンは12才で舞台に立ち、演じる喜びを知っていきます。2番目のペトロ―ヴァはバレエよりも車や飛行機に心惹かれている自分に気づきます。
 3人がそれぞれに悩みながら自分の進む道を自分の手でつかみ取っていく姿に感動できます。登場する大人たちも魅力的です。3人の幸せを思い、誰もが協力を惜しみません。人間の優しさに満ちた物語と言えます。訳は『光のうつしえ』など原爆をテーマにした作品を書き続けている朽木祥さんです。
 (この紹介文は今年5月に依頼原稿で書き、『子どもの本棚』9月号に掲載されました。)

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子ども市を終えて

2019-11-28 18:32:00 | 文庫のページ
  子ども市を終えて 10月26日(土)
             参加者 子ども15人 大人26人

 第1部のお店には34人、第2部のおはなし会には29人、第3部の手作りには33人が参加しました。
 5時まで楽しい時間を過ごしました。ありがとうございます。
   売り上げは 46,490円  大事に使わせていただきます。

 今年も子ども市を開くことが出来て、ご協力いただいた皆さまに心から感謝しています。文庫を始めて1年目に最初の子ども市を開いています。それから毎年続いていますので、今年で42回目になりました。
 今年も9月半ばから6回、ほとんど毎週のように集まって、準備をしてきました。準備の日以外に手作りの品を届けてくださった方や、県外から手づくりの品を送ってくださった方を含めると19人の方にお手伝いをいただきました。たくさんの方に支えていただいて開催できていると改めて思います。
 来てくれる子どもたちが少なくなっているので、このまま続けていっていいのかどうか迷う気持ちはありますが、「資金的に少しでも文庫の支援になると思って準備に参加している」「この2ヶ月、とても充実していた」と言ってくださる方もいますので、大人が楽しんで準備できる間は続けられるかもしれませんね。どうぞこれからもよろしくお願いします。
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いま、文庫では

2019-11-19 18:55:42 | 文庫のページ
   いま、文庫では
♣♡♠♢♣2年生のY君が、
最近、夢中になっているのがさいころパズル。
表と裏にある1から6までの目をいろいろ山折り谷折りして同じ目を4つそろえる遊びです。
5までは出来たのですが、6で苦戦していたので、ちょっとヒントをあげるとできるようになりました。
次は、サイコロに挑戦してください。今までは平面でしたが、今度は立体です。
♡♠♢♣♡久しぶりにお父さんとやってきたNちゃん。
赤ちゃんの時から来ていましたが、3歳になりました。
『わたしのワンピース』を紹介すると、早速、お父さんに読んでもらっていました。
ワンピースの模様が花模様にかわると、楽しそうに大きな声で笑っていました。こんなふうに楽しんでもらえるとは思いませんでした。
♠♢♣♡♠内田麟太郎さんと西村繁男さんの絵本『がたごと がたごと』『たたたん たたたん』を借りてくれた年長のSくん。
『がたごと がたごと』の最後と『たたたん たたたん』の最初がつながっているよと教えてくれました。
『たたたん たたたん』は『がたごと がたごと』が出版されてちょうど20周年を記念して出版された絵本です。この2冊の絵本がつながっていることをしっかり絵で語ってくれていたのですね。
よく気がつきましたね。
この2冊の絵本の間に、もう2冊、電車の絵本が出版されています。青いリュックを背負って、いつもおもちゃを手にしている男の子が必ず登場しているのも、この4冊がつながっているというメッセージかもしれませんね。
♢♣♡♠♢もう15年も文庫で遊んでいる積木パズル。
7つのパーツを組み合わせて立方体を作る遊びです。
現在、458通りも見つかっています。いったい何通りあるのだろうと思ってしまいます。
夏休み明けから5年生と6年生の女の子3人が夢中になって取り組んでいます。
この2ヶ月半で新しく見つかった組み方は10通りもありました。
最近は2年生の女の子も挑戦しています。新しい組み方がまだまだあるのでしょうか。楽しみです。
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レンゲの会・大人のコーヒーサロン・お知らせ

2019-11-19 10:53:44 | 文庫のページ
レンゲの会 11月25日(月)10:00~13:00
   月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
昨年亡くなられたかこさとしさんの絵本を取りあげます。
かこさんの絵本は科学絵本から物語絵本までたくさんあります。
お好きな絵本を持ち寄っておしゃべりします。

次回は2020年1月27日(月)10:00  ミシェル・マゴリアンの作品を取りあげます。
    『おやすみなさいトムさん』(1981)   中村妙子訳 評論社 1991
    『イングリッシュローズの庭で』(1991) 小山尚子訳 徳間書店 1998
     どちらか1冊、読んでご参加下さい。

5月から始めました!!
  《大人のコーヒーサロン》  12月11日(水)1:00~3:00 (月1回 第2水曜日)
 月1回ですが、第2水曜日、文庫の始まる前のひととき、2時間ほど、コーヒーを飲みながらおしゃべりしています。
どなたでも参加できます。お知り合いの方を誘って、おいでください。コーヒーを用意してお待ちしています。
毎回、初めて参加してくださる方がいてありがたいです。
11月も初めての方がおふたり参加し、7人でおしゃべりしました。美術館や国際子ども図書館、講演会に出かけた方の話、10月、11月のレンゲの会のこと、堀米さんの作品のこと、語りについて(お話の選び方、プログラムのたて方)など、さまざまな情報交換ができ、楽しい時間になりました。
  1月は第3水曜日、2020年1月15日(水)です。

《お知らせ》 仙台手をつなぐ文庫の会の45周年記念講演会
  児童文学者 堀米薫さんをお招きして(角田市在住)

     日時  2020年1月21日(火)10:30~12:00
     場所 エル・ソーラ仙台(アエル28階)大研修室

詳しくはまたお知らせします。2015年秋に文庫でお招きしてお話を聞きましたが、その後もすてきな作品を次々と出版しています。今回はどんなお話が聞けるか楽しみです。よかったら、どうぞご参加下さい。
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11月・12月の文庫の日

2019-11-19 10:34:35 | 文庫のページ
11月20日(水)
 4:00 おはなし「おだんごぱん」 武田
 4:30 おりがみ(くす玉3個・6個)
11月23日(土)
 勤労感謝の日で
    文庫はお休みします

11月27日(水)
 4:00 おはなし「マーシャとくま」 佐藤(ま)
 4:30 おりがみ(ミニサンタ)
11月30日(土)
 3:45から
       秋の特別おはなし会
12月4日(水)
 4:00 おはなし「頭のおっきな男の話」 笹森
 4:30 おりがみ(クリスマスのリース)
12月7日(土)
 4:00 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:30 おりがみ(クリスマスのリース)
12月11日(水)
 4:00 おはなし「あるだんなさんとおかみさんの話」 松尾
 4:30 布のクリスマスツリー
12月14日(土)
 第2土曜日は
     文庫お休みです

12月18日(水)
 4:00 おはなし「かさじぞう」 武田
 4:30 おりがみ(ミニサンタ)
12月21日(土)
      クリスマス会

クリスマス会は2:30~4:30

 今年の文庫はこの日でおしまいです。
 本は15冊まで借りられます。

<お家の方へ>
クリスマス会のプレゼント作りをしています。
お時間のある方はお手伝いください。
   12月6日(金)と13日(金)10:30~14:30

 
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秋の特別おはなし会のご案内

2019-11-18 18:56:16 | 文庫のページ
  秋の特別おはなし会
     11月30日(土)3:45

 子どもも大人も、初めての人も、だれでもおはなしを語ることが出来ます。
 第1部は 子どもの語り
 第2部は 大人の語り
  です。
詩やわらべうた、短いお話など覚えて語ってみませんか。
子どもたちの参加を待っています。大人の方もぜひ語って下さい。
語ってくれる人は、これからでもかまいませんので、申し込んでください。
お家の方もどうぞおいでください
<第1部 子どもの語り>
 ・へんなひとかぞえうた(きしだえりこ) 1年 やまやななこ
 ・2羽の小鳥(マザー・グース)     2年 さとうりおな
 ・こねずみ一匹おつかいに        2年 まつうらゆりん
 ・あのつく話(松岡享子)        6年 まえのなでしこ
<第2部 大人の語り>
 ・へのつく話(松岡享子)            前野 明子
 ・ひよこのコンコンがとまらない(北欧の昔話)  東海林智子
 ・やねがチーズでできた家(スウェーデンの昔話) 佐藤 真弓
 ・ルンペルシュティルツヘン(グリムの昔話)   武田 節子
 ・マメ子と魔物(イランの昔話)         松尾 福子
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今月の詩 11月

2019-11-18 18:42:55 | 文庫のページ
   さみしがりやの秋だから
          みずかみかずよ
 さみしがりやの秋だから
 山をにぎやかにかざりたい

 さみしがりやの秋だから
 空をぴかぴかにみがきたい

 さみしがりやの秋だから
 ほっと息をふきかけて
 まっ白い雲などとばしたい

 さみしがりやの秋だから
 トランペットをふきならし
 さみしがりやの秋だから
 すっかりはだかになるまでは

 さみしがりやの秋だから
 あかくあかくもえていたい
 あかくあかくもえていたい
       (『いのち』石風社)

 秋が深まりました。庭のハナミズキの葉っぱが真っ赤に色づいてきれいです。
 今月はみずかみかずよさんの「さみしがりやの秋だから」を選びました。
 この季節、「今月の詩」では何度も楽しんでいる詩です。
 赤や黄に染まった葉っぱの声が聞こえてきそうな、すてきな詩です。
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