まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

まつお文庫 2015年度のレンゲの会

2015-05-22 17:51:37 | 文庫のページ
レンゲの会
 今年度も興味深い作家、作品が決まりました。作家では2月28日に89歳で亡くなられた松谷みよ子さんを取りあげます。絵本から民話、児童文学まで幅広い作品を残された足跡をたどってみたいと思います。
 広島に生まれた朽木 祥さんは、原爆をテーマに作品を書き続けている方です。
 昨年映画化された『思い出のマーニー』や、長編『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』『ぼくは、そして僕たちはどう生きるか』など、どれも興味深い作品ばかりです。大人向けのおはなし会も自分たちの語りの勉強の場として、今年度も9月と2月に開きます。ふだん参加していない方も、どうぞ語りに来てください。聞きに来てください。お待ちしています。

日時と取りあげる内容 時間は10:00~13:00です。
5月25日(月) 『ポピー』(1995)・『ポピーとライ』(1998)
  アヴィ 金原瑞人訳 あかね書房 1998・2000
6月29日(月) 朽木 祥(くつきしょう)の作品を取りあげて
  『かはたれ』(2005) 『たそかれー不知の物語』(2006) 『彼岸花はきつねのかんざし』(2008) 『風の靴』(2009) 『引き出しの中の家』(2010) 『八月の光』(2012) 『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』(2013)
8月31日(月) 『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上下(1972)
  リテャード・アダムズ 神宮輝夫訳 評論社 1989
9月28日(月) 大人向けおはなし会
10月26日(月) 松谷みよ子の作品を取りあげて
  『龍の子太郎』(1960) 『小さいモモちゃん』全6巻(1964~1992) 『ふたりのイーダ』(1969) 『死の国からのバトン』(1976) 『私のアンネ・フランク』(1979) 『いないいないばあ』(1967) 『やまんばのにしき』(1967) 『かちかちやま』(1967) 『したきりすずめ』(1968)
11月30日(月) 『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 新潮社 1948  岩波文庫 2006
  『僕は、そして僕たちはどう生きるか』 梨木香歩 理論社 2011 岩波現代文庫 2015
1月25日(月) 『思い出のマーニー』上下(1967)
  ジョーン・ロビンソン 松野正子訳 岩波少年少女文庫 1980
2月23日(月) 大人向けおはなし会
3月16日(月) 今年度読んだ絵本の中からおすすめの絵本を持ち寄って
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まつお文庫 大人向けの講座「あそびの学校」の2015年度計画

2015-05-22 17:21:30 | 文庫のページ
  あそびの学校
 文庫で楽しんでいるさまざまな遊びを大人の方に紹介する講座です。昔の遊びの技を身につけたい方、折り紙や工作など子どもと一緒に楽しめる遊びに関心のある方、どなたでも参加できます。年8回の講座です。できるだけ連続でご参加ください。

   日時  2015年6月~2016年3月  第3土曜日 10:30~12:30
   場所  まつお文庫(若林区中倉3丁目16‐8) ℡ 022-231-2712
   参加費 1回 200円
   定員  10~15人
   申し込み締め切り 6月13日(土)

各回の講座の日程と内容の予定
 6月20日(土)「あねさましおり」 あやとりは「ゆびぬき(5種類)」
 7月18日(土)「おりがみ(ひまわり・やぐら)」 あやとりは「もちつきぺったん・いとひけぶんぶん・ぴんぴんあやあや)」
 9月19日(土)「ミニわらじ」 あやとりは「ひもうつし・くびぬき・ゆびわぬき」
 10月17日(土)「おりがみ(かさ)」 あやとりは「さかずき→ちょう→やま」「ひと山→ふた山→み山」
 11月21日(土)「フェルトでクリスマスツリー」 あやとりは「あさがお・花かご・山の上のお月さん」
 1月16日(土)「おりがみ(五色の鶴・鶴のポチ袋)」 あやとりは「てっきょう→亀の子→ヨーヨー・かみしばい・菊の花」
 2月20日(土)「マジックスクリーン」 おりがみは「あみ→こと・はたおり」
 3月19日(土)「こけし人形」 あやとりは「ひとりあやとり」
  *****毎回15分、詩やわらべうた・手遊び・絵本の紹介をします。
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5月・6月のレンゲの会・あそびの学校 

2015-05-22 12:48:01 | 文庫のページ
レンゲの会
   5月25日(月)10:00~13:00
   『ポピー』(1995)『ポピーとライ』(1998) 
           アヴィ 金原瑞人訳 あかね書房(1998)(2000)
を取りあげます。
次回は6月29日(月)です。 朽木 祥(くつき しょう)さんの作品を取りあげます。
 『八月の光』『光のうつしえ』『かはたれ』『たそかれ』『引き出しの中の家』他。
 どれか1冊を読んでご参加ください。

あそびの学校
  <大人向けの講座> 年8回の講座です。参加費200円。
   6月20日(土)10:30~12:30 申し込み締め切り 6月13日
あねさましおりを作ります。あやとりはゆびぬき(5種類)です。
毎回15分、詩やわらべうた、手遊び、絵本の紹介をしています。
次回は7月18日(土)
 おりがみで、ひまわり・やぐらを折ります。あやとりは、もちつきぺったん、他。

文庫の38周年と3000回目の文庫の日に向けて、話し合いをします!
    6月5日(金)10:30から

 10月に文庫の38周年と「3000回目の文庫の日」を迎えます。何か楽しい企画をしたいと思っています。アイディアをいろいろ出していただけたらと思っています。ご協力ください。
 子ども市についても話し合います。今年の子ども市は10月31日(土)です。
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寄贈本と新しく買った本 4月・5月

2015-05-20 12:14:42 | 文庫のページ
寄贈本
4月にいただいた本です。
内田麟太郎さんからいただきました。ありがとうございます。
『だれかさん』 今森光彦 切り絵/内田麟太郎 文 アリス館(2015.4)
 猫とねずみの愉快な物語。切り絵で描かれる猫とねずみがなんとも愛嬌があって魅力的です。大きな欠伸をする猫の姿も愉快です。眠っている猫のそばで、知らずに眠ってしまったねずみ、目が覚めてびっくり。さてどうなるか。
 猫とねずみの楽しく歌う歌が聞こえてきます。内田麟太郎さんの言葉遊びも楽しめます。

新しく買った本
『カエサルくんと本のおはなし』 いけがみしゅんいち/せきぐちよしみ 福音館書店 2015
 今、私たちが手にしている本がどうやってできたのか、ローマの偉大な将軍カエサルが登場して、その長い歴史を語ってくれます。2000年以上も前、ページのある本を思いついたのがカエサルだったということも興味深いです。大切なことを正確にずっと後まで残すために文字が生まれ、それを記すため、古くはパピルスや羊皮紙が使われ、やがて紙が発明されます。グーテンベルクの印刷術の発明は今から600年前のことです。紙の本の持つ良さについても考えさせてくれます。
『いのちのひろがり』 中村桂子/松岡達英 たくさんのふしぎ4月号 福音館書店 2015
 地球上に初めて生きものが生まれたのは38億年も昔だそうです。その時代から現代の私たちまでどのように命がつながってきたのか、興味深く知ることができます。命が綿々とつながって、今、私たちがここにいることの不思議を感じさせられます。その意味では、虫たちも動物たちもみんな私たちの仲間と言えます。
『木の実は旅する』 渡辺一夫/安池和也 たくさんのふしぎ5月号 福音館書店 2015
 木は動くことはできませんが、木の実は旅をします。なぜ旅をするのか、どうやって旅をするのか、とても興味深いです。<風と旅する木の実><鳥と旅する木の実><リスやネズミと旅する木の実>について、それぞれ丁寧に紹介されています。さし絵も見事です。精密に描かれたたくさんの木の実が美しいです。木の実が熟する季節、この本を手にし、しっかり観察したくなります。
『川のホタル 森のホタル』 宮武健仁 たくさんのふしぎ6月号 福音館書店 2015
 暗い森の中一面に、光の帯が無数に輝くたくさんの写真にまず圧倒されます。息をのむような美しさです。徳島県の川田川や高知県の四万十川のゲンジボタル、広島県の水田のヘイケボタル、広島県の山間部のヒメボタル(キンボタル)などが紹介されています。ホタルは小さな川に住むことが多いのですが、四万十川のように川幅の大きな川でも見ることができます。また川から離れた山の中の森の中でも見ることができるというのは驚きです。ホタルの生態についても詳しく知ることができます。「ホタルは人里の近くで暮らす生きもの」という言葉が印象に残ります。
『かはたれ 散在ガ池の河童猫』 2005
『たそかれ 不知の物語』 2006
       朽木 祥/山内ふじ江 福音館書店
 『かはたれ』は『八月の光』『光のうつしえ』の作者、朽木さんの処女作です。『たそかれ』はその続編です。瀬田貞二さんが1950年代に編集した『児童百科事典』(平凡社)の「河童」の項目で「河童は今もちゃんと川や沼に住んでいる」と語っていますが、まさにこの物語は、河童と人が深くつながりながら生きていることをすてきに証明してくれる物語です。
 鎌倉を舞台にした物語です。見返しの、河童たちのすむ散在ガ池と人間たちが住む宮の前地区の地図を見ながら物語を楽しむことができます。
 『かはたれ』は家族を失ってたった一人になってしまった河童の八寸が長老の言いつけで、猫の姿になって人間界に修行に行く物語です。5年生の「麻」と出会い、一緒に暮らすことになった八寸は何度か窮地に立たされますが、そのたびに麻と八寸の絆が深くなっていきます。それから4年後の話が『たそかれ』です。中学校のプールに住む不知という河童を連れ戻しに行く八寸の物語です。それを身につけていれば、人間から姿が見えないという「見え隠れの珠」を身につけていきます。八寸は中学生になっている麻と再会することができます。不知がなぜ人間界に住み続けるのか、60年も不知が待ち続けた人とは誰だったのか、麻は友人の河井君の力も借りて、その謎を追います。
 河童と人間の触れ合いが豊かに語られていて感動的です。河童と心を通い合わすことができるということはどういうことか、目に見えないものを信じ、見通す力を持つことができるかどうかにかかっているのかもしれません。
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5月・6月の文庫の日

2015-05-19 18:32:19 | 文庫のページ
5月20日(水)
 3:30 おはなし「スズメとカラス」(笹森)
 4:00 おりがみ(たためる箱)
5月23日(土)
 3:30 おはなし「マメ子と魔物」(松尾)
 4:00 くいつきへび
5月27日(水)
 3:30 おはなし「とりのみじい」(佐藤)
 4:00 紙テープのミニごま
5月30日(土)
 3:30 おはなし「うごいちゃだめ」(中村)
 4:00 おりがみ(おりがみ万華鏡)
6月3日(水)
 3:30 おはなし「あまぐつがない!」(武田)
 4:00 ストローのあめ
6月6日(土)
 3:30 おはなし「りこうなおきさき」(松尾)
 4:00 おりがみ(ピカチューの封筒)
6月10日(水)
 3:30 おはなし「ヤギとライオン」(松尾)
 4:00 おりがみ(ねこの封筒)
6月13日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです。
6月17日(水)
 3:30 おはなし「ネコの家に行った女の子」(目黒)
 4:00 牛乳パックの変身箱パズル

◆佐藤和子さんが5月から新しくお話の時間を担当してくださることになりました。どうぞよろしくお願いします。
◆今、文集「なかま」37号の編集をしています。毎年のことながら、なかなか作業が進まず、今年も発行は6月になりそうです。どうぞ出来上がりを楽しみにしてください。
7月4日(土)は「夏の特別おはなし会」です。子どもも大人も誰でも語りをすることができます。詩やわらべうた、短いおはなし、昔話、なんでもいいです。ぜひ覚えて語ってみませんか。子どもも大人も大歓迎です。語ってくれる人は、6月10日(水)まで、お話の題名をお知らせください。

<4月の利用状況>  文庫の日は4回(昨年は5回)
 登録者 24人(昨年35人)  文庫に来た人 77人(昨年90人)
 利用者(本を借りた人) 44人(1回平均11人)(昨年49人、1回平均9.8人)
 貸出冊数 182冊(昨年220冊)
 4月に登録してくれた人は、子どもが18人、大人が6人でした。5月13日(水)現在で8人増え、子どもが20人、大人が12人になりました。開庫回数が去年より1回少ないので、去年より数字的には少なくなっていますが、1回平均でみると、去年よりちょっと多くなっています。
 今年度もたくさんの子どもたちといい出会いができたらと思っています。新しいお友だちを誘って来てください。お家の方もどうぞおいでください。
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今月の詩 5月

2015-05-18 19:05:25 | 文庫のページ
     みどりのリレー   工藤直子
 光が まるい手まりのように
 林のあちこちで はずんでいる
 みどり みどり みどり………
 ああ まるで みどりの運動会
 みどりのリレーだ

 クヌギおやじは どこにいる? あ、あそこ
 がっしり立って 大きな口あけ
 これは まったく 応援団長

 まぶしい林の中で
 生きものたちは どこにいる?
 あ、あそこ いや、ここにも
 もぐったり 地面をはったり
 葉っぱにつかまったり
 枝のあいだを飛んだり

 あっちこっちそっちどっち
 みんな みんな
 みどりいろの影を映して
 「フレーフレー み・ど・り いつまでも!」
 と うたっている
     (『クヌギおやじの百万年』 朝日出版社)

 五月晴れのさわやかな気持ちのいい日が続いています。家の中にいるのがもったいないくらいです。卸町のけやき並木がきれいです。年々木が大きくなって、秋もきれいですが、この季節の緑も見事です。どこまでも続く緑のトンネルに、思わずカメラのシャッターを切りました。
 週に一度、川内の大学の構内を通って、青葉山まで出かけているのですが、広瀬川を渡るあたりから、見渡す限り、緑の世界が広がり、緑豊かに葉を茂らせた木々の美しさに息をのみます。まさに緑のシャワーですね。元気がもらえます。
 「みどり みどり みどり…… / ああ まるで みどりの運動会 / みどりのリレーだ」という工藤直子さんの詩の言葉に出会い、すぐに今月はこの詩にしようと決めました。「クヌギおやじ」と呼ばれる大きなクヌギの木の老木が応援団長になって、林は今、緑にあふれ、あちこちで命が輝き始め、5月は本当にいい季節だと感じさせてくれる詩です。
 『クヌギおやじの百万年』という詩集をどうぞ手にとってみてください。今森光彦さんの四季折々の美しい雑木林の写真と、工藤さんのすてきな言葉で生み出されたユニークな詩集です。

◎『木』(木島始/佐藤忠良 福音館書店)という絵本を知っていますか。大きな木の根っこや太い枝にできたこぶが鉛筆で力強く描かれています。そして春、緑の若葉を茂らせた大きな木がダイナミックに描かれていて感動的です。佐藤忠良さんの絵です。
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