まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

寄贈本・新しく買った本 11月

2023-11-24 22:55:44 | 文庫のページ
寄贈本
ありがとうございます。
◆内田麟太郎さんからいただきました。
『ことばの遊園地』内田麟太郎詩集 石風社2023.11
文字と記号と言葉が楽しそうに組み合わさって、不思議な世界が見えてくる詩集です。頭を柔らかくして向き合うといいのかもしれません。難解な詩もあります。とにかく楽しんでください。

新しく買った本
①『クリスマスマーケット ~ちいさなクロのおはなし』 降矢なな 2023.10
 スロヴァキア在住の降矢ななさんの美しいクリスマスの本です。1992年に留学してから30年以上もずっとスロヴァキアに暮らしています。スロヴァキアでは12月になると旧市街の真ん中にある広場にたくさんのマーケットが立ち並び、たくさんの人でにぎわうそうです。そんなクリスマスマーケットの活気ある、楽しい雰囲気が大判の絵本の中で美しく描かれています。
 広場に立つ大きなモミの木の下に捨てられていた子犬のクロと、お母さんと一緒にマーケットにやってきた白い犬のぬいぐるみを持つ女の子のすてきな物語です。女の子は人ごみの中でぬいぐるみをなくしてしまいます。ぬいぐるみを見つけたのはクロ。女の子のにおいを追って、声を探してマーケットの中を走るクロの懸命さが心に残ります。結末も感動的です。
②『ホタルの光をつなぐもの』 福岡伸一・五十嵐大介 月刊たくさんのふしぎ2022年7月号 福音館書店
 自然界に生きる生きものたちが他の生き物たちとどうつながって生きているのか、その連鎖とバランス、一つでも崩れるとどうなるのか、女の子とお父さんの会話を通して興味深く知ることができます。
 小川でホタルの幼虫を見つけた女の子は家で育てたいと思いますが、父の話を聞き、ホタルの幼虫は自然の中で育つことが一番いいことに気づきます。女の子が成長し大人になり、環境は変化し、小川は地下に潜り、その上に緑道ができてしまいます。それでも長い時間をかけて自然は自らの力で失われたものを取り戻そうとする回復力を持っていることをお父さんは語ります。
 自然界の動的平衡についてわかりやすく語る福岡伸一さんの興味深い本です。
③『バサラ山スケッチ通信 ぼくの鳥の巣探検』 鈴木まもる 小峰書店 2006.10
④『バサラ山スケッチ通信 世界の鳥の巣を求めて』 鈴木まもる 小峰書店 2007.11

 『バサラ山スケッチ通信 山のくらしと動物たち』(2005年)に続く2冊目・3冊目です。
 2冊目は、伊豆のバサラ山に住み、鳥の巣と出会い、その造形の美しさにひかれ、たくさんの鳥の巣を収集し、日本で初めての鳥の巣の展覧会を開催し、鳥の巣の絵本の制作を始める鈴木まもるさんの興味深い人生を知ることができます。
 3冊目は、海外の鳥の巣を求めて東南アジアや南アフリカまで出かけていくエネルギッシュな行動力に驚きます。鳥の巣を通してたくさんの人々との出会いも豊かで感動的です。3冊目の最後はニワシドリを取材するためにオーストラリアに旅立つところで終わっています。その旅の様子は『ニワシドリのひみつをもとめて ―ものづくりする鳥のふしぎをさぐる旅―』(理論社2023.7)に詳しいです。
⑤『続 窓ぎわのトットちゃん』 黒柳徹子 講談社 2023.10
 『窓ぎわのトットちゃん』(1981)が出版されて42年後の今年、出版されました。90歳の徹子さんの文体のみずみずしさに感動できます。ご自分のことを「トットは」と客観的に語る文体、感情を抑えた表現によって、トットちゃんが体験した戦争がどんなものであったか、戦争を知らない人たちにも強く訴えるものがあります。
 戦後、「子どもに上手に絵本を読んであげるお母さんになろう!」という思いで応募したNHKの専属俳優に、6000人もの応募者から採用された17人の一人として、テレビやラジオで活躍していく人生が始まります。いろいろな困難にぶつかりながらもめげずに前に進んでいく一途な姿が心に残ります。どんどん仕事が増えていく中で、仕事を始めて18年後、本格的に演劇を勉強するため留学を決意し、ニューヨークに向かうところで本は終わっています。いろいろな人に支えられながら成長していくトットちゃんの涙と笑いの人生に感動できます。
 もうひとつ、ケストナーやリンドグレーンのファンだったトットちゃんがなんとお二人からお手紙をいただき、飛び上がるように嬉しかったトットちゃんにも出会えます。
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レンゲの会と大人のコーヒーサロン 11月・12月

2023-11-23 17:14:09 | 文庫のページ
レンゲの会 11月27日(月)10:30~13:00
 *月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
 *今年度も会食なしでおこないます。
 *13:00~14:00 コーヒータイム
絵本作家で鳥の巣研究家の鈴木まもるさんの絵本、児童書(さし絵)を取りあげます。
鳥の巣の絵本がたくさん出版されています。
その他『戦争をやめた人たち』『あるヘラジカの物語』『水とはなんじゃ?』(かこさとし)など多数。
お好きな絵本をお持ちください。
来年1月21日(日)1:00 仙台手をつなぐ文庫の会50周年記念講演会でお招きします。チラシができましたのでご覧ください。

次回は1月29日(月)10:30です。
10月のレンゲの会では松岡享子さんの創作の絵本・児童書を取りあげましたが、1月は松岡さんの翻訳した絵本・児童書を取りあげます。
松岡さんの翻訳した、好きな絵本・児童書をお持ちください。

≪大人のコーヒーサロン≫ 12月13日(水)1:00~3:00(第2水曜日)
 11月も初めての方がおふたり、久しぶりの方もお一人いて、自己紹介をしながらおしゃべりの輪が広がりました。8人でおしゃべりを楽しみました。
 今年最後のコーヒーサロンです。お時間がありましたらどうぞお出かけください。
        次回は 2024年1月17日(水)1:00です。
               1月のコーヒーサロンは第3水曜日です。

<お時間がありましたら、お手伝いください。>
  
12月16日のクリスマス会に向けて、プレゼント作りをします。
   12月4日(月)10:30~13:00 針と糸をお持ちください。
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お知らせ 11月

2023-11-23 16:48:53 | 文庫のページ
《お知らせ》
仙台手をつなぐ文庫の会50周年記念講演会
  日時 2024年1月21日(日)13:00~15:30
  会場 太白区中央市民センター3階大会議室(太白図書館のある建物です・入場無料)
  講師 鈴木 まもる さん(画家・絵本作家・鳥の巣研究家)
  テーマ 絵本と鳥の巣のふしぎ ―鳥の巣が教えてくれること―


*講演終了後、サイン会を予定しています。
*申し込みは12月1日からです。文庫に申し込んでください。( 022-231-2712 松尾 )
*詳しくはチラシをご覧ください。文庫に置いてあります。


「ままぱれ」11月号が届いています。どうぞもらってください。
 今年の5月号から「この本おすすめ!」のコーナーで絵本の紹介をさせてもらっています。
 今回は次の3冊を取りあげました。文庫でもどうぞ手に取ってみてください。
 ①『せんろはつづく』 竹下文子/鈴木まもる 金の星社
 ②『くんちゃんのだいりょこう』 ドロシー・マリノ 石井桃子訳 岩波書店
 ③『ふゆのうま』 手島圭三郎 絵本塾出版
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11月・12月の文庫の日

2023-11-23 16:23:05 | 文庫のページ
11月22日(水)
 4:00 おはなし「ブラックさんとブラウンさん」 松尾
 4:30 紙テープで六角形へび
11月25日(土)
 4:00 おはなし「三びきのくま」 松尾
 4:30 おりがみ(10ページのノート)
11月29日(水)
 4:00 おはなし「だめといわれてひっこむな」 松尾
 4:30 おりがみ(ミニサンタのしおり)
12月2日(土)
 4:00 おはなし「クルミわりのケイト」 武田
 4:30 布で作るクリスマスツリー
12月6日(水)
 4:00 おはなし「ちいちゃいちいちゃい」 松尾
 4:30 フェルトで作るハートのバッグ 
12月9日(土)
  第2土曜日は
      文庫お休みです

12月13日(水)
 4:00 おはなし「子うさぎましろのお話」 武田
 4:30 おりがみ(クリスマスのリース)
12月16日(土)
  3:00 クリスマス会

 《文庫の冬休み》
   12月20日(水)~1月13日(土)


1月17日(水)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:30 かるた、すごろくで遊ぼう!

・11月22日の手作りは紙テープで「六角形へび」を作ります。2年生のまほちゃんが教えてくれます。クリスマスツリーの飾りにもなります。どうぞお楽しみに!
・12月16日(土)はクリスマス会です。今年最後の文庫の日です。13日(水)と16日(土)は、15冊まで本が借りられます。
・12月20日(水)から来年1月13日(土)まで文庫の冬休みです。1月17日(水)から始めます。かるたやすごろくで遊びます。
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クリスマス会のお知らせ

2023-11-23 15:48:51 | 文庫のページ
  クリスマス会 12月16日(土)3:00
 1.キャンドルサービス  部屋を暗くして、持っているロウソクに火を灯します。
              部屋の中が少しずつロウソクのやわらかい光に包まれ、感動できます。
 2.おはなし       「マッチうりの少女」 アンデルセン 松尾

 3.今月の詩       今年1年間、楽しんだ詩をみんなで朗読
 4.紙芝居        「ぐりとぐらのおきゃくさま」
                (1991年、当時4年~6年の子どもたち」が作った紙芝居)
 5.かぞえうた      1で糸屋のおまきさん、ひとつひばしでやいたもち、かっぱかぞえうた 他
 6.カード        「クリスマスの12にち」マザー・グース
 7.絵本         『こまどりのクリスマス』スコットランド民話/渡辺茂男 訳/丸木俊 画 福音館書店
 8.わらべうた      今日は朝から晩だった うの字  なかなかほい 1,2,3の2の4の5
              しゃくとり虫   ちゃちゃつぼちゃつぼ
 9.パネルシアター    「これはジャックのたてた家」マザー・グース

 *クリスマス会終了後、本の貸し出しをします。15冊まで借りられます。たくさん借りてください。
 *毎年、同じようなプログラムですが、お家の方もどうぞ、ご参加下さい。

 
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今月の詩 11月

2023-11-23 15:32:58 | 文庫のページ
  かぜひき こぎつね
         こぎつねしゅうじ

 しんしん さむい よるでした
 ちらちら ゆきも ふってます
 おやおや ついに ハックション
 コンコン せきも でちゃったよ

 ゆきや  あられは コンコンコン
 いずみも わきだし コンコンコン
 だれかが とびらを コンコンコン
 ぼくも  たくさん コンコンコン

 いろんな 「コンコン」 あるけれど
 ないほうがいい 「コンコン」は
 かぜひき きつねの 「コンコン」だ
 はやく げんきに なーぁれ!
      (『のはらうたⅣ』工藤直子 童話屋)
 寒くなってきましたね。今年は例年になくインフルエンザが流行しています。学級閉鎖のところも出ていますね。
 今月は『のはらうた』から「こぎつねしゅうじ」くんの詩を選びました。「こぎつねしゅうじ」くんのようにせきが出ている人はいませんか。コンコンコンーせきは苦しいですね。早く元気になりますように!
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