まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

新しく買った本 11月

2016-12-17 16:27:30 | 文庫のページ
①『お・は・よ・う』 いまむらあしこ/ひらさわともこ あすなろ書房2016
 1冊の絵本を手にして、よしおは家族一人一人にその絵本の題名を一字ずつ聞いて回ります。日曜日の朝のゆったりした幸せな時間の中で、文字が読めるようになる男の子の喜びがすてきに描かれています。もうすぐ1年生になる男の子のお話です。
②『きかせたがりやの魔女』 岡田淳作 はたこうしろう絵 偕成社2016
 20年以上も前のこと、主人公のぼくが小学5年生の時に学校で出会った不思議な魔女と、その人が語ってくれた話。
 その人は突然ぼくの前に現れて、お話を聞いてほしいという。その人はだれなのか、本当に魔女なのか、なぜお話を聞かなければならないのか、納得できないままお話を聞くが、お話は面白く、そのうちその人がまた現れてお話を語ってくれるのを心待ちするようになる。
 その人が語ってくれたお話は「踊り場の魔女」「はずかしがりやの魔女」「ひげの魔女」「タワシの魔女」「しおりの魔女」。
 この人がだれなのか、なぜお話を語りたがったのか、すべての謎が最後で明らかになります。主人公と魔女との出会いも不思議で興味深いですし、魔女の語った物語も一つ一つどれも不思議に満ちています。世の中にたくさんのふしぎがあることを感じさせられる物語です。
③『くだものと木の実いっぱい絵本』 ほりかわりまこ あすなろ書房2015
 いちご、グレープフルーツ、桃、びわ、なし、りんご、など30種以上の果物、木の実について、花の時期、種類、食べ方、名前の由来、効用など、情報がぎっしり詰まった楽しい本です。
 いちごは果物でしょうか。野菜でしょうか。グレープフルーツはどうしてグレープ(ぶどう)という言葉がついているのでしょう。さくらんぼの種飛ばしはどうやると遠くに飛ぶでしょう。りんごをいっしょに入れるとじゃがいもはどうなるでしょう。
 たくさんの豆知識も役に立ちます。
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寄贈本 11月

2016-12-17 15:29:31 | 文庫のページ
ありがとうございます。
■内田麟太郎さんからいただきました。
①『ぐるぐるぐる』 内田麟太郎/長野ヒデ子 金の星社2016.9

 のんちゃんがぐるぐる指を回すとオニヤンマもいのししも目を回して大変です。のんちゃんのいたずらはますますエスカレートしていきます。長野さんの絵が楽しめます。
②『たまたまタヌキ』 内田麟太郎/高畠那生 佼成出版2016.11
 今、自分はたまたまタヌキだが、本当の自分は何か。自分探しをする愉快なタヌキのお話。
■汐﨑順子さんからいただきました。
③『どうぶつたちのクリスマスツリー』 ジャン・ウォール/レナード・ワイスガード こみやゆう訳 好学社2016.10

 森の奥で、もみの木を運ぶ象のあとに、たくさんの動物たちが続きます。素敵なクリスマスの始まりです。繊細なタッチで描かれる動物たちの表情が魅力的です。
④『おはなしのろうそく31』 東京子ども図書館2016.11
日本昔話「カッパと瓜」ほか4話。
⑤『ブックトークのきほん』 東京子ども図書館 2016.8
 ブックトークに関心のある方、必読の書です。たくさんの事例が紹介されています。
■前野忠夫さんからいただきました。
⑥『戦争中の暮しの記録』保存版 暮しの手帖編 暮しの手帖社2016.10

 「暮しの手帖」96号(昭和43年8月号)の保存版として出版されたもので、初版は昭和44年8月15日です。96号は「戦争中の暮らしの記録」というテーマで、読者から広く原稿を募集して編集したものです。
 どの文章からも日常の生活を奪う戦争の実態が痛いくらい伝わってきます。「この1冊を、たとえどんなにぼろぼろになっても、のこしてほしい。これが、この戦争を生きてきたものの一人としての、切なる願いである。」という編集者の思いが強く心に響きます。
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あそびの学校・レンゲの会のお知らせ 12月

2016-12-17 07:12:30 | 文庫のページ
あそびの学校 1月21日(土)10:30~12:30
   <大人向けの講座>年8回の講座です。参加費200円
    ♧♡♧♡毎回15分、詩やわらべうた、手遊び、絵本の紹介をしています。
牛乳パックで変わり絵ボックス12面を作ります。
 ***牛乳パック(1リットル)を2本用意してきてください。
あやとりは「てっきょう → 亀の子 → ヨーヨー」です。
 ***次回は2月18日(土) ビー玉のこしさげ・毛糸のマスコット人形を作ります。
        昔の遊びは、お手玉とケン玉です。

レンゲの会 2月6日(月)10:00~13:00
     月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
『ハイジ』 ヨハンナ・シュピーリを取りあげます。
  矢川澄子訳 福音館書店  上田真而子訳 岩波少年文庫
 ***次回は2月27日(月) 大人向けおはなし会です。
     語ってくださる方は2月6日まで、おはなしの題名をお知らせください。

その他のお知らせ
ビアトリクス・ポター 生誕150周年記念 ピーターラビット展
   主催 河北新報社・TBC東北放送・東北福祉大学
  12月20日(火)~2017年2月1日(水)9:30~17:30 休館日12/29~1/3
  会場 TFUギャラリーミニモリ(駅東口)
  入館料(当日) 一般1200円・高校大学900円・小中学生600円
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「こどものとも」の展示会 12/17で終わります

2016-12-16 18:48:27 | 文庫のページ
 12月17日(水)までは、71号(1962年2月号)から100号(1964年7月号)までを展示しています。「こどものとも」の創刊が1956年ですから、72号でちょうど6年が過ぎ、7年目8年目の頃に出た絵本です。ハードになって、今なお読み継がれている絵本が多いことに、改めて気づきます。
 『おおきなかぶ』(74号)、『だいくとおにろく』(75号)、『かわ』(76号)、『あふりかのたいこ』(77号)、『かばくん』(78号)、『ゆきむすめ』(83号)、『たろうのおでかけ』(85号)、『ちいさなねこ』(86号)、『ふしぎなたけのこ』(87号)、『たなばた』(88号)、『しょうぼうじどうしゃじぷた』(91号)、『ぐりとぐら』(93号)、『こぶじいさま』(94号)、『そらいろのたね』(97号)、『かばくんのふね』(98号)、『おおきくなるの』(99号)など、みんなこの時期に出ている絵本です。
 ハードになっていないものでも心に残る絵本があります。
 「つきをいる」(79号)は中国の昔話で、瀬川康男さんの絵です。『おはなしのろうそく 27』に入っているお話ですが、もとは「こどものとも」で出た絵本です。
 丸木俊さんの絵の「うみのがくたい」(大塚勇三)は絵もお話もすてきな絵本です。ハードになっていないのが残念です。
 小野かおるさんの『とんだドロップ』(84号)はその後、絵を描き換え、文章も加筆してハードの絵本になっていますが、「こどものとも」で出た絵も捨てがたいです。
 この2カ月、100号までを久々に読み返し、戦後日本の絵本の草創期の豊かさとそれを支える編集者の思いの深さに触れることができたように思います。
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12月1月の文庫の日 ’16年

2016-12-15 18:10:42 | 文庫のページ
 庭のさざんかの木が年々大きくなって、見事に花を咲かせています。
 先日お話の時間に『みどりのはっぱ きんいろのはっぱ』(ながさわまさこ 福音館書店)を読みました。四季折々に姿を変える大きな木のそばで、ずっと緑のままの小さな木のお話です。ところが秋の終わりに大きな木がすっかり葉を落として冬の眠りについたとき、小さな緑の木は赤い花を咲かせます。花の名前は出てきません。「つばき?」といった子どもがいましたが、ページをめくると雪の上に花びらが散っています。そう! つばきではなく、さざんかですね。毎日目にしているのに、さざんかが常緑樹だったと改めて気づいた時でした。
 これから冬の間、寒さの中でずっと咲き続けるさざんかはうれしい花です。文庫に来た時、どうぞ見てください。

<12月~1月の文庫の予定!>
12月17日(土)
 3:30 おはなし「おてんとうさま金のくさり」 松尾
 4:00 フェルトのハートのバッグ
12月21日(水)3:30 クリスマス会
12月24日(土)~1月7日(土) 文庫の冬休み
1月11日(水)
 3:30 おはなし「だめといわれてひっこむな」 松尾
 4:00 カルタ・すごろく・坊主めくり
1月14日(土)
 第2土曜日は、文庫お休みです

♠♡♦♧クリスマス会はささやかですがプレゼントを用意しています。お楽しみに。
♠♡♦♧クリスマス会の後、5時半まで本の貸し出しをします。本は15冊まで借りられます。お正月休み、ふだん読めない長い物語に挑戦してみませんか。
♠♡♦♧2017年は1月11日(水)から文庫を始めます。今年もいろいろお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
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今月の詩 12月

2016-12-15 17:52:34 | 文庫のページ
      1年間
            エルサ・ベスコフ
 一月 年の はじめで おめでとう
 二月 雪が しんしん ふりつもる
 三月 春の きざしに うきうきと
 四月 花 いっぱいで うれしいな
 五月 みどりの 風に さそわれて
 六月 雨 ふる 国や 花 かおる 国
 七月 海へ 山へと とびだして
 八月 なにを しても あつい 夏
 九月 トンボ とび 雲 ながれ
 十月 うれしい 秋の みのり
 十一月 こがらし ふいて さびしいな
 十二月 まってました クリスマス
    (『いちねんのうた』 エルサ・ベスコフ
               石井登志子訳 フェリシモ出版)
 12月も半ばになり、今年も残り少なくなってきました。みんなにとって、今年はどんな年だったでしょうか。
 今月はエルサ・ベスコフの「1年間」という詩を選びました。詩を読みながら、1年を振り返ってみたいですね。
 この詩は、絵本『いちねんのうた』(1927年)の最初に載っている詩です。スウェーデンの子どもたちの遊びや生活が1年を通して豊かに描かれている絵本です。絵もすてきなので、どうぞ手に取ってみてください。
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まつお文庫のクリスマス会

2016-12-14 15:57:28 | 文庫のページ
          クリスマス会
          12月21日(水)15:30~16:50
<第1部>
 1.キャンドルサービス
   お部屋を暗くして、ろうそくに火をともします
 2.おはなし
   「十二つきのおくりもの」スロバキアの昔話 松尾

<第2部>
 1.今月の詩
   今年1年間の「今月の詩」をみんなで朗読
 2.紙芝居
   「ぐりとぐらのおきゃくさま」(中川李枝子/山脇百合子)
      (1991年、当時4年生~6年生の子どもたちが作った紙芝居)
 3.カード
   「クリスマスの12日」 (マザー・グース)
 4.ペープサート
   「ねずみくんのチョッキ」(なかえよしを)
 5.絵本
   『こびとのおくりもの』  上沢謙二再話/荻太郎 福音館書店
 6.わらべうた
   うの字  いっちくたっちく  123の2の4の5  いちにさんまのしっぽ
 7.おぼえて語ろう!
   詩やわらべうた、おはなしなど、なんでもいいです。
   (2羽の小鳥・今日は朝から晩だった・くらいくらい・あのつく話・
    これはジャックのたてた家など、覚えてみませんか?)
 8.スライド
   「てぶくろ」(ウクライナ民話/ラチョフ)

 クリスマス会は2時半からの予定でしたが、小学校の下校時間が遅いので、3時半からにします。
クリスマス会のあと、5時半まで貸し出しをしますので、帰りが遅くなります。申し訳ありませんが、お家の方のお迎えをお願いします。
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