まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

レンゲの会とコーヒーサロン

2020-11-23 18:21:10 | 文庫のページ
月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
 ***残念ですが、今年度は会食なしでおこないます。
レンゲの会  11月30日(月)10:00~13:00
   那須正幹さんの「お江戸の百太郎」シリーズ(岩埼書店)をとりあげます

6巻シリーズです。3巻目の『お江戸の百太郎 赤猫がおどる』に登場した銀太が活躍する「銀太捕物帳」(全4巻)もあります。(どちらも長野ヒデ子さんの絵)。「ズッコケ三人組」のシリーズも50巻あります。時間のある方は、どれか1冊でも読んでみてください。

次回 2021年1月25日(月)10:00 アラン・グラッツの『明日をさがす旅』(福音館書店2019)を取りあげます。

《大人のコーヒーサロン》  12月9日(水)1:00~3:00(月1回、第2水曜日)
◎今年最後の会になります。どうぞしゃべりにいらしてください。
 11月は7人でおしゃべりを楽しみました。秋も深まり、文庫の庭も赤く色づいたハナミズキや御衣黄桜がきれいで、サザンカも濃いピンクの花をつけ始めたので、そんな話題から始って、薬師堂で拾ってきたどんぐりや葉っぱ(何の木かわからない)について、いろいろ本を見ながらおしゃべりました。
 また先日、泉図書館であった『みちのく妖怪ツアー』についての堀米薫さんたち3人の楽しいトークイベントのことや佐々木ひとみさんや伊藤遊さんの作品のこと、広野多珂子さんの新作絵本や原田マハさんの作品についてもおしゃべりしました。
***次回は 2021年1月13日(水)です。
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新しく買った本 11月

2020-11-22 21:25:06 | 文庫のページ
新しく買った本
①『どんどんばし わたれ』 こばやしえみこ案/ましませつこ こぐま社 2018.10
 わらべうたの絵本です。
 女の子が「どんどんばし わたれ さあ わたれ゙‥‥」と歌いながら橋を渡っていくと、きつねがやってきて、それからも橋を渡るたび、動物がやってきます。軽快なリズムで楽しめる門くぐりのわらべうたですが、歌うだけでも楽しくなるわらべうたです。小さい子に歌いながら手渡してあげたい絵本です。
 ましませつこさんの絵はやさしい色づかいで、女の子も動物たちもいい表情をしています。おふたりのわらべうた絵本は2005年と2006年に4冊出版され、これは5冊目になります。
②『ロージーのひよこはどこ?』 パット・ハッチンス こみやゆう訳 好学社 2019.7
 イギリスでは2015年に出版。パット・ハッチンスの処女作『ロージーのおさんぽ』(1968年)の続編です。47年ぶりのロージーの絵本になります。ママになったロージーの物語。
 「私の赤ちゃんはどこ?』といって、庭中を探し続けるロージーは決して後ろを振り向かず、前へ前へと進んでいきます。『ロージーのおさんぽ』の時と同じで愉快です。今回はママ友のめんどりたちが「う・し・ろ!」と教えてくれます!ロージーの体の見事な模様も農家の庭の果物の木も色鮮やかで美しいです。『ロージーのおさんぽ』で痛い目にあったきつねも登場します。このきつねもママになったようです。絵からたくさんの物語を読み取れます。『ロージーのおさんぽ』と一緒に楽しんでください。
③『セント・キルダの子』 ベス・ウォーターズ 原田勝訳 岩波書店 2020.9
 イギリスのスコットランドの西岸から160キロ以上離れたところにあるセント・キルダ諸島はたくさんの海鳥や野生動物たちの住む楽園です。世界の果てと呼ばれていたこの島は、今は無人島ですが、4000年前から人々が暮らしていたといわれています。島の人がすべて船で島を去ったのは1930年8月29日のことです。美しくも厳しい自然環境の中で、人々はどんな暮らしをしていたか、5才の時、この島を離れた実在の少年ノーマン・ジョンの目を通して語られていきます。ノーマン・ジョンは88歳で亡くなりますが、生涯にわたって、この島の自然や暮らしを愛し、この島のことを多くの人に語り続けたと言われます。
 モノプリントという版画の技法で描いた美しい絵が印象的な大型の絵本です。ページ数も多く、高学年の人たちにもおすすめです。
 現在、この島は自然遺産と文化遺産の二つの分野で、世界遺産に登録されています。
④『かじ屋と妖精たち イギリスの昔話』 脇明子訳 岩波少年文庫 2020.9
 イギリスの昔話31話を収めた昔話集。『イギリスとアイルランドの昔話』や『子どもに語る イギリスの昔話』、『子どもに語るアイルランドの昔話』で、これまで楽しんできたお話も半分以上あるのですが、今回初めて紹介される昔話もあり、興味深い昔話集になっています。脇さんの訳は、テンポもよくスピード感があり、昔話が持つドキドキやハラハラやワクワクを存分に楽しませてくれます。
 「ゆかいで短いお話」「妖精たちの出てくるお話」「女の子が幸せをつかむお話」など9つのテーマ別に、3話から5話のお話が紹介されています。ジェイコブズの「イギリス昔話集」とその続編から選んだものが22話。その他『イングランドの昔話集』や『スコットランドの昔話集」から選んだものが9話。特にこの9話は初めて紹介されるものも多く、妖精の出てくる不思議でロマンティックなお話だったり、巨人や怪物とたたかう勇敢な主人公が出てくる壮大な物語だったり、印象深いです。堀川理万子さんのさし絵もお話にぴったりで楽しめます。
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寄贈本 11月

2020-11-22 19:02:03 | 文庫のページ
寄贈本   ありがとうございます。
〇広野多珂子さんからいただきました。
『はやくちことばのさんぽみち』 平田昌広/広野多珂子 アリス館 2020.3
 ふみちゃんとお父さんが散歩をしながら四季折々の草花や生き物たちとの出会いをすてきに描いた絵本です。出会った草花や生き物たちを早口言葉にして楽しみます。
 春、見つけたのはカタバミ。種類もいろいろあります。「むらさきかたばみ おおきばなかたばみ ただの かたばみ」― 言えますか?
 初夏、緑の森の中ではホトトギスに出会います。「とっきょきょかきょく ほととぎす」。
 夏、クヌギの樹液に集まるカブトムシ。
 秋にはどんぐりがいっぱい。「やまなら みずなら さとなら こなら おいしい すだじい まてばしい」などなど、早口言葉を楽しめます。
 広野さんの描く草花も虫や鳥たちも、浜辺も緑の森も黄葉した森も雪景色も、本当に美しいです。どれだけ時間をかけて一枚一枚の絵を描かれたのか想像できないくらいです。昨年、いただいた年賀状に、今、この絵本の絵を描いていますと書かれてあったのを思い出します。
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どんぐり

2020-11-19 17:36:58 | 文庫のページ
これが、クヌギどんぐり? これが、シラカシどんぐり?
 11月のおはなし会で、実際にどんぐりを見てもらいながら、どんぐりの絵本をよんだり紹介したりどんぐりについていろいろ楽しみました。
 いつもはどんぐりを拾っても殻斗(かくと)のないものもあり、何の木のどんぐりか分からずじまいでしたが、今年は10月末、泉ヶ岳で拾った、枝も葉も殻斗もしっかりついたどんぐりを、Sさんが届けてくれました。殻斗も葉も特徴があるどんぐりでしたので、調べたらすぐにわかりました。クヌギどんぐりでした。
 11月には文庫のおじさんが殻斗のついたカシのどんぐりを拾ってきました。調べてみると、カシの仲間もいろいろあって、殻斗は横縞ですが、大きさがさまざまです。深いおわん型だったのでシラカシどんぐりだと分かりました。先日、利府町のショッピングセンターの駐車場で、シラカシの木をたくさん見つけました。大木ではないので、木になっているどんぐりも見ることができました。そういえば、利府町にはしらかし台という団地がありました。
 近くの薬師堂にも行ってみました。桜だけでなく、常緑樹の大木もたくさんあって、シラカシとアカガシのどんぐりを見つけました。クヌギもそうですが、アカガシもどんぐりになるまで2年かかります。
 ちょっと変わった大木にも出会いました。常緑樹で薄茶色の塊(?)のようなものが葉の間からたくさん見えました。葉の葉脈も変わっています。大人のコーヒーサロンでお聞きしましたがわからず、Nさんがスマホで写真を撮って、植物に詳しいお友だちに聞いてくれました。シロダモかもしれないということでした。宮城や山形が北限のようです。葉の裏側が白いのが特徴で、間違いなくシロダモだと分かりました。写真を見ただけでわかるなんてすごいですね。秋に花をつけます。塊のなぞも解けました。なんと、正体は花。小さな花がいっぱい群がるように咲くので、そう見えたようです。
 新しい発見がいろいろあって、思いがけず楽しい秋の日になりました。
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11月・12月の文庫の日

2020-11-18 15:33:45 | 文庫のページ
11月18日(水)
 4:00 おはなし「だんなもだんな大だんなさま」 松尾
 4:30 おりがみ(ピカチューの風船)
11月21日(土)
 4:00 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:30 おりぞめ
11月25日(水)
 4:00 おはなし「ちいちゃいちいちゃい」 松尾
 4:30 こけし人形
11月28日(土)
 秋の特別おはなし会
12月2日(水)
 4:00 おはなし「三びきのくま」 松尾
 4:30 おりがみ(ミニサンタ)
12月5日(土)
 4:00 おはなし「トラたいじ」 中村
 4:30 おりがみ(クリスマスリース)
12月9日(水)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:30 おりがみ(クリスマスリース)
12月12日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです。
12月16日(水)
 4:00 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:30 布で作るクリスマスツリー
12月19日(土)
 4:00 おはなし「ぼだいじゅの足のくま」 松尾
 4:30 布で作るクリスマスツリー
     ◎今年の文庫は12月19日(土)でおしまいです。来年は1月13日(水)から始めます。
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秋の特別おはなし会のお知らせ

2020-11-18 14:41:21 | 文庫のページ
秋の特別おはなし会  11月28日(土)4:00
 子どもも大人も、初めて語る人も、長く語っている人も、どなたでもお話を語ることができる会です。どうぞ語りにいらしてください。
 聞くだけの方も大歓迎です。どうぞお話を楽しみにいらしてください。
 ・詩「星めぐりのうた」(宮沢賢治)       中学1年 まえのなでしこ
 ・ゆのつく話(『それ ほんとう?』松岡享子) 前野明子
 ・さるとじぞう(日本の昔話)         高橋恵子
 ・どんぐりと山猫(宮沢賢治)         武田節子
 ・犬になった王子(チベットの民話)      松尾福子
   ※語ってくださる方はこれからでもかまいませんので、申し込んでください。
    ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
   クリスマス会は残念ですが、中止します!
 秋はおもちの会も子ども市もなかったので、クリスマス会だけでも開きたいと思っていましたが、ここ1カ月、宮城の感染は予想以上に広がっています。これからますます寒さも厳しくなってきますので、本当に残念ですが、クリスマス会は中止します。
 12月19日(土)は3時から文庫を開いていますので、どうぞ本を借りに来てください。15冊まで借りられます。この日で今年の文庫はおしまいです。
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今月の詩

2020-11-18 14:17:07 | 文庫のページ
   ふりそそぐ
           さざんかみえこ
 やさしい てがみのように
 いいにおいが こぼれました
 そよそよ しんしん
 いいにおいが
 あたりに ひろがります
 うれしくて そっとわらったら
 こんどは
 はなびらが こぼれました
 はらはら ひらひら
 きれいないろが
 いつまでも いつまでも
 じめんに こぼれていきます

 きっとこうして
 おおむかしから
 わたしたちは
 いいにおいと はなびらを
 ちきゅうに
 ふりそそいでいるのね
   (『のはらうたⅤ』工藤直子 童話屋)

 秋が深まります。庭のハナミズキや御衣黄桜が赤く色づく中で、緑の葉っぱのサザンカが今年も濃いピンクの花をつけ始めました。
 今月は『のはらうた』からさざんかみえこさんの詩を選びました。ずっと昔からいい匂いと花びらを届けてくれていたのですね。これからの寒い季節、雪の中でも咲き続けるサザンカはうれしい花です。詩も花も、どうぞ楽しんでください。

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