まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

レンゲの会と大人のコーヒーサロン お知らせ

2021-07-18 12:28:07 | 文庫のページ
レンゲの会 8月30日(月)10:00~13:00
*月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
*残念ですが、今年度も会食なしでおこないます。
『クローディアの秘密』カニグズバーグを取り上げます。
     松永ふみ子訳 岩波少年文庫 1975

 カニグズバーグの他の作品についてもおしゃべりします。好きな作品をお持ちください。
 時間のある方は 『なぞの娘キャロライン』『ティーパーティーの謎』『ジョコンダ夫人の肖像』『ロールパン・チームの作戦』もおすすめです。

次回は9月27日(月)10:00の予定です。 大人向けおはなし会です。
 *レンゲの会に参加していない方でも、どうぞ語りに来てください。
 *語ってくださる方はおはなしの題名を9月8日までお知らせください。

《大人のコーヒーサロン》 9月8日(水)1:00~3:00
        (月1回 第2水曜日)
 2019年5月から月1度、第2水曜日に開いている大人のコーヒーサロンです。
 どなたでも参加できます。
 コーヒーを飲みながら、いろいろ情報交換をしています。
 初めて参加する方、久しぶりに参加する方など、毎回、いろんな出会いをいただいています。
 どうぞお出かけください。
 8月のコーヒーサロンはお休みです。
 次回は 10月13日(水)です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寄贈本 7月

2021-07-18 12:06:00 | 文庫のページ
寄贈本  ありがとうございます。
♣内田麟太郎さんからいただきました。
『内田麟太郎詩集』 内田麟太郎 四季の森社/strong> 2021.5
 11の詩集から選んだ71篇の詩が収めてあります。ことば遊びの詩やナンセンスな詩など、たくさんの詩を楽しめます。さらにエッセイや年譜、詩人論・作品論も収めてあり、内田さんについて幅広く知ることができる興味深い本です。
 60歳までに少年詩集を出すと決めていた内田さんですが、2000年、59歳の時に最初の少年詩集を出版します。この20年間でたくさんの少年詩集を出しています。文庫にも4冊ありますので、どうぞ手にとってみてください。
♣菅生まさ子さんからいただきました。
『源平絵巻物語』全10巻 赤羽末吉 絵/今西祐行 文 偕成社 1979.4
①『牛若丸』 ②『武蔵坊弁慶』 ③『源頼朝』 ④『木曽義仲』 ⑤『ひよどりごえ』 ⑥『屋島のたたかい』 ⑦『壇ノ浦のたたかい』 ⑧『静御前』 ⑨『安宅の関』 ⑩『衣川のやかた』
 赤羽さんが4年越しで描いた力作です。3月のレンゲの会で赤羽さんを取りあげた時は、見ることができず、残念に思っていた本です。
 貴重な本をありがとうございます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しく買った本 7月

2021-07-13 19:12:10 | 文庫のページ
新しく買った本
①『かぞえてみよう』 安野光雅 講談社 1975
 絵で語られるユニークな数の絵本です。最初のページは広い雪原に一本の川が流れているだけの何もない風景です。絵の枠外の右中央に「0」という字が大きく描かれています。
 ページをめくるごとに、家や木や草花、動物や鳥、子どもや大人、乗り物などが一つずつ増えていきます。右端の「0」も「1」、「2」と続き、左端のサイコロにも一個ずつ色のついたサイコロが増えていきます。時計の針もしっかり1時間ずつ時を刻んでいきます。何もかもがその数にぴったりの数で描かれ、画面は豊かに物語を紡いでいきます。1月から12月までの季節の移ろいが描かれていることにも気づきます。
 一切文字がないのに、絵が語る情報の多さに感動できる、すてきな数の絵本です。
②『ジョナスのかさ』 ジョシュ・クルート文 アイリーン・ライアン・イーウェン絵
         千葉茂樹訳 光村教育図書 2020.11
 イギリスは雨の多い国です。ロンドンの人々と傘の興味深い物語です。
 ジョナス・ハンウェイが生きていた1750年頃、ロンドンでは紳士が傘を持ち歩いたり、雨の日に傘をさしたりすることは考えられないことでした。ジョナスは雨に悩まされ、雨の降らない国を探しに、とうとう旅に出るのですが、ペルシャで人々が傘をさしているのを見て、傘さえあでばロンドンでも生きていけると思います。帰国後、即、実行に移しますが、なかなか理解してもらえません。雨の日に人々が傘を手にするようになるまで、なんと30年もかかります。
 最後に載っているジョナスの生き方や傘の歴史についての解説も、興味深いです。
 スリランカのシ ビルさんの絵本『かさどろぼう』を、ちょっと思い出します。傘を知らない村で傘屋さんを開いたキリ・ママおじさんの話です。
③『ヴォドニークの水の館』 チェコのむかしばなし まきあつこ/降矢なな BL出版2021.4
 ヴォドニークは人間を水の中に引きずり込んだり、おぼれさせたりする水の魔物です。恐ろしいヴォドニークと闘った勇敢な娘の物語。 娘は貧しさから川に身を投げようとして、ヴォドニークにつかまってしまい、水の館で働くことになります。大広間にある壺の中を見てはいけないと言われますが、掃除をしているとき、ある壺のふたが動き、前に川でおぼれて亡くなった弟の声が聞こえます。壺にはヴォドニークが川でおぼれさせた人たちの魂が閉じ込められていたのです。娘は何とかしてここから逃げ出そうと考え、その時には閉じ込められた魂も自由にしてあげようと思います。
 絵はスロヴァキア在住の降矢ななさんです。娘の強い決意が込められた表情がとてもすてきです。
④『かえるのごほうび』 木島始 作 梶山敏夫 レイアウト 福音館書店 2021.3
 800年から900年くらい前に作られた絵巻「鳥獣戯画」の絵本化です。1967年1月号の「こどものとも」で出たもので、今年、大判で出版になりました。
 ウサギやカエル、サルなど、登場する動物たちが伸びやかで動きのある線で描かれ、躍動感のある絵です。詞書がありませんので、どんな物語が語られているかは本当のところ分からないのですが、木島始さんが、54年前に「今の子どもたちにも楽しんでもらえるように一枚一枚めくってみてゆく物語の組み立てを考えて」作った絵本です。愉快な物語になっていますのでどうぞ楽しんでください。
 絵の中にある「高山寺」の印はこの絵巻を所蔵している京都のお寺の名前です。
⑤『さくらの谷』 富安陽子/松成真理子 偕成社 2020.2
 3月のまだ風の冷たい日、山道を歩いていた主人公が満開の桜に埋め尽くされた谷で出会った不思議な物語です。
 歌が聞こえてきます。近づいていくとそれは人ではなく、お花見をしている鬼たちです。お花見の宴にまぜてもらったり、かくれんぼをしたりするのですが、鬼になった主人公が10数えて目をあけると、鬼たちの姿はどこにもなく、木々の間に見え隠れするのは、もうこの世にはいないはずの祖母や両親の懐かしい顔のようです。主人公の顔には笑顔が浮かびます。さくらの谷は、死者と出会える不思議な場所だったのです。
 大切な人を失った人に、やさしく寄り添ってくれる物語です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星野道夫さんの写真集・エッセイ集

2021-07-13 17:53:04 | 文庫のページ
星野道夫さんの写真集・エッセイ集が
          たくさんそろいました!

♣6月27日まで仙台文学館で、星野道夫さんの没後25年の写真展「星野道夫 悠久の時を旅する」がありました。見に行かれた方も多かったと思います。いい写真展でしたね。
 広大なアラスカの厳しい自然の中で生きる人々や動物たちのすばらしい写真、一日の時間や季節の変化で姿を変える豊かなアラスカの厳しくも美しい写真、どの写真からも星野さんのアラスカへの深い思いを感じることができます。星野さんのなさったお仕事の大きさに改めて圧倒される思いです。
♣星野さんの絵本や写真集は文庫にも少しありましたが、新しい本が増えましたのでどうぞ手に取ってみてください。エッセイ集がとても興味深いです。
<これまで文庫にあった本>
 ・『アラスカたんけん記』(たくさんのふしぎ) 福音館書店
 ・『クマよ』 (たくさんのふしぎ) 福音館書店1998
 ・『ナヌークの贈りもの』 小学館1996
 ・『星野道夫 アラスカのいのちを撮りつづけて』 国松俊英 PHP研究所2016
 ・『星野道夫の世界』 1998~1999の写真展の図録 朝日新聞社
<文庫に新しく加わった本>
 ・『旅をする木』(1995) 文春文庫1999
 ・『長い旅の途上』    文芸春秋1999
 ・『星野道夫と見た風景』 星野道夫 星野直子 新潮社2005
 ・『森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて』 世界文化社2006
 ・新版『悠久の時を旅する』 クレヴィス2020
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の特別おはなし会と夏休みのはじめと終わりの計画

2021-07-12 17:16:27 | 文庫のページ
夏の特別おはなし会  7月17日(土)4:00~5:00
  子どもも大人もお話を覚えて語ることができるおはなし会です。
 ・金の腕    イギリスの昔話   中学2年 まえのなでしこ
 ・のみは薬     日本の昔話     高橋 惠子
 ・瓜こひめこ    日本の昔話     武田 節子
・がちょう番の娘  グリムの昔話    菅生まさ子
 ・りこうなおきさき ルーマニアの昔話  松尾 福子


*当日語ってくださる方も歓迎です。どうぞ語りに来てください。
 お家の方もどうぞ聞きに来てください。

7月17日(土)
 4:00 夏の特別おはなし会
7月21日(水)~8月21日(土)
 文庫の夏休みです
8月25日(水)
 4:00 おはなし マメ子と魔物    松尾
 4:30 手づくり びゅんびゅんごま
8月28日(土)
 4:00 おはなし ルンペルシュティルツヒェン   松尾
 4:30 手づくり びゅんびゅんごま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャムを作ってみませんか!

2021-07-12 16:35:53 | 文庫のページ
ジャムを作ってみませんか!
■梅雨の季節、雨の日が続きます。コロナのこともあり、まだまだ家で過ごす時間が多いと思いますが、どうしていますか。お家でお子さんと一緒にジャムを作ってみませんか。
 7月9日、わが家で収穫したプラムで、9年ぶりにジャムを作りました。ジャム作りの楽しさをうたった詩がないか探していたら、長田弘さんのユニークな詩に出会いました。いろいろなジャムが登場して、思わず笑ってしまいます。
 ジャム作りは、ただただお鍋をかき回しながら、果物と砂糖を煮詰めていくだけ。無心にかき回すうちに、甘い香りが漂い、ジャムができあがっていきます。この幸福感は何なのでしょう。
■ここ数年、春はいちごジャム、6月は青梅の甘露煮、秋はいちじくの甘露煮、冬はゆずのはちみつ漬けを作っています。ジャム作りを始めたのは、20年前、やはりわが家で収穫したプラムでジャムができることを知ったのがきっかけでした。多い年にはひと夏に10キログラム以上もプラムがとれたのです。9年前に、大木になったその木を切ることになり、プラムのジャム作りは終わってしまいました。ただ、1メートルほどの実生の木が1本残ったので、別の場所に植え替えました。それが年々大きくなり、今年はたくさん実をつけました。早速、ジャムを作りました。
■ジャムを作りながらいつも思い出すのは、岡田淳さんの『ふしぎな木の実の料理法』です。バーバさんが送ってくれたポアポアの話です。手紙にはその料理法が書いてあったのですが、雪でぬれて、読めなくなり、スキッパーは、こそあどの森に住む人たちを一人一人訪ね、料理法を聞いて回ります。人と話すのが苦手なスキッパーにとってはとても勇気のいることでした。でもだれもその料理法を知りません。そこにバーバさんから再度手紙が届き、一件落着です。最後、ポアポアのジャムをトマトさんに教えてもらってみんなで作る場面は感動的です。楽しいことを思い浮かべながら、一人3回ずつお鍋をかき混ぜるのです。そのジャムのおいしかったこと!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月の詩 7月

2021-07-12 16:10:18 | 文庫のページ
 ジャムをつくる
           長田 弘

 イチゴのジャムでもいいし、
 黒すぐりのジャムでもいいな。
 ニンジンのジャムやリンゴのジャム、
 三色スミレのジャムもいいな。

 わたしが眠りの森の精だったら、
 もちろんネムリグサのジャム。
 もし赤ずきんちゃんだったら、
 オオカミのジャムをつくりたいな。

 だけど、数字の一杯はいった
 算数の ジャムなんかもいいな。
 そしたら算数も好きになるとおもうな。
 いろんなジャムをつくれたらいいな。

 「わたし」というジャムもつくりたいな。
 楽しいことやいやなこと、ぜんぶを
 きれいなおろし金できれいにおろして
 そして、ハチミツですっかり煮つめて。

     (『食卓一期一会』長田弘 晶文社)

 長田弘さんの楽しい詩を見つけました。イチゴやリンゴのジャムは定番ですが、オオカミのジャムや算数のジャム、「わたし」というジャムをつくりたいという長田さんの想像力に驚きますね。どんなジャムができるのでしょう。あなたはどんなジャムが作りたいですか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする