①『丘のうえのいっぽんの木に』 今森光彦 童心社 2019.7
どっしりと根を下ろした一本の木とそこに生きる虫や鳥たちを切り絵で表現した美しい絵本です。
それはエノキという木。オオムラサキは、この木に卵を産み付け、幼虫はその木の根元で冬を越し、春になると、葉っぱを食べてさなぎになり、チョウになります。
オオムラサキの一生を感動的に描いています。細部まで描かれたオオムラサキも鳥たちも美しく、切り絵の美しさを堪能できます。最後に写真でエノキとオオムラサキの一年を紹介したページがあり、エノキの花やオオムラサキの卵などを興味深く見ることができます。
②『クリスマスのあかり ~チェコのイブのできごと~』 レンカ・ロジノフスカー/出久根育 木村有子訳 福音館書店 2018.10
チェコではクリスマスにプレゼントを届けてくれるのはサンタクロースではなく、小さなイエスさまと言われています。そんなクリスマスを楽しみに待つフランタという男の子の物語です。
イブの日に教会にあかりを取りに行ったフランタは教会の募金箱に硬貨を入れようとして失敗し、そのまま教会をとび出してしまいます。そのとき、近くのアパートに住むおじさんに出会い、おじさんの悲しみを知ってしまったフランタは何とかしようと、一生懸命考えます。すてきな大人たちが登場し、そんなフランタを応援してくれます。
クリスマスにぴったりの心温まるお話です。2002年からチェコのプラハに住む出久根育さんの絵も素晴らしいです。
③『クリスマスがちかづくと』 斎藤倫/くりはらたかし 福音館書店2017.10
クリスマスが大嫌いな男の子セロの物語。
12月になるとお父さんの帰りが遅くなり、とうとう帰ってこなくなり、クリスマスにはいつも留守というお父さんの秘密を、10才のセロはどうしても知りたいと思います。お母さんが話してくれたのは、とても信じられないことでした。そんな時引っ越してきたばかりの女の子と友だちになり、その子がクリスマスにサンタが来てくれるかどうか心配しているのを知り、セロは気づきます。クリスマスの日にお父さんがいないのはさびしいけれど、やっぱりお父さんにサンタでいてほしいと。
セロの揺れ動く気持ちが丁寧に描かれています。不思議な味わいのある絵も心に残ります。
④『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』
⑤『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』 ホープ・ニューウェル/降矢なな 松岡享子訳 福音館書店 2019.11
『あたまをつかった小さなおばあさん』(山脇百合子 絵)の続編が2冊出版になりました。困ったことがあると、頭にぬれタオルを巻き、椅子に座って人差し指を鼻のわきに宛てて目をつぶって考えると、きっといい考えが浮かぶという愉快なおばあさんの話です。
ペットにしたねずみとがちょうたちと一緒に暮らしています。おばあさんはおおらかで、心優しく、何事も前向きに考え、人生を楽しむコツを心得ています。
2冊で19のお話を楽しめます。できたら1冊目から読むともっと楽しめます。がちょうたちがどうして赤い上着を着ているか、冬、どうしておばあさんはがちょうの小屋で眠り、がちょうたちは家の中で眠るのか、そのわけが分かります。とにかく愉快なおばあさんからたくさんの元気と感動がもらえます。
降矢ななさんの絵は、山脇百合子さんの絵と同じく、物語を一層楽しいものにしてくれます。3,4年生におすすめです。
どっしりと根を下ろした一本の木とそこに生きる虫や鳥たちを切り絵で表現した美しい絵本です。
それはエノキという木。オオムラサキは、この木に卵を産み付け、幼虫はその木の根元で冬を越し、春になると、葉っぱを食べてさなぎになり、チョウになります。
オオムラサキの一生を感動的に描いています。細部まで描かれたオオムラサキも鳥たちも美しく、切り絵の美しさを堪能できます。最後に写真でエノキとオオムラサキの一年を紹介したページがあり、エノキの花やオオムラサキの卵などを興味深く見ることができます。
②『クリスマスのあかり ~チェコのイブのできごと~』 レンカ・ロジノフスカー/出久根育 木村有子訳 福音館書店 2018.10
チェコではクリスマスにプレゼントを届けてくれるのはサンタクロースではなく、小さなイエスさまと言われています。そんなクリスマスを楽しみに待つフランタという男の子の物語です。
イブの日に教会にあかりを取りに行ったフランタは教会の募金箱に硬貨を入れようとして失敗し、そのまま教会をとび出してしまいます。そのとき、近くのアパートに住むおじさんに出会い、おじさんの悲しみを知ってしまったフランタは何とかしようと、一生懸命考えます。すてきな大人たちが登場し、そんなフランタを応援してくれます。
クリスマスにぴったりの心温まるお話です。2002年からチェコのプラハに住む出久根育さんの絵も素晴らしいです。
③『クリスマスがちかづくと』 斎藤倫/くりはらたかし 福音館書店2017.10
クリスマスが大嫌いな男の子セロの物語。
12月になるとお父さんの帰りが遅くなり、とうとう帰ってこなくなり、クリスマスにはいつも留守というお父さんの秘密を、10才のセロはどうしても知りたいと思います。お母さんが話してくれたのは、とても信じられないことでした。そんな時引っ越してきたばかりの女の子と友だちになり、その子がクリスマスにサンタが来てくれるかどうか心配しているのを知り、セロは気づきます。クリスマスの日にお父さんがいないのはさびしいけれど、やっぱりお父さんにサンタでいてほしいと。
セロの揺れ動く気持ちが丁寧に描かれています。不思議な味わいのある絵も心に残ります。
④『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』
⑤『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』 ホープ・ニューウェル/降矢なな 松岡享子訳 福音館書店 2019.11
『あたまをつかった小さなおばあさん』(山脇百合子 絵)の続編が2冊出版になりました。困ったことがあると、頭にぬれタオルを巻き、椅子に座って人差し指を鼻のわきに宛てて目をつぶって考えると、きっといい考えが浮かぶという愉快なおばあさんの話です。
ペットにしたねずみとがちょうたちと一緒に暮らしています。おばあさんはおおらかで、心優しく、何事も前向きに考え、人生を楽しむコツを心得ています。
2冊で19のお話を楽しめます。できたら1冊目から読むともっと楽しめます。がちょうたちがどうして赤い上着を着ているか、冬、どうしておばあさんはがちょうの小屋で眠り、がちょうたちは家の中で眠るのか、そのわけが分かります。とにかく愉快なおばあさんからたくさんの元気と感動がもらえます。
降矢ななさんの絵は、山脇百合子さんの絵と同じく、物語を一層楽しいものにしてくれます。3,4年生におすすめです。