まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

新しく買った本 12月

2019-12-21 12:32:31 | 文庫のページ
①『丘のうえのいっぽんの木に』 今森光彦 童心社 2019.7
 どっしりと根を下ろした一本の木とそこに生きる虫や鳥たちを切り絵で表現した美しい絵本です。
 それはエノキという木。オオムラサキは、この木に卵を産み付け、幼虫はその木の根元で冬を越し、春になると、葉っぱを食べてさなぎになり、チョウになります。
 オオムラサキの一生を感動的に描いています。細部まで描かれたオオムラサキも鳥たちも美しく、切り絵の美しさを堪能できます。最後に写真でエノキとオオムラサキの一年を紹介したページがあり、エノキの花やオオムラサキの卵などを興味深く見ることができます。

②『クリスマスのあかり ~チェコのイブのできごと~』 レンカ・ロジノフスカー/出久根育 木村有子訳 福音館書店 2018.10
 チェコではクリスマスにプレゼントを届けてくれるのはサンタクロースではなく、小さなイエスさまと言われています。そんなクリスマスを楽しみに待つフランタという男の子の物語です。
 イブの日に教会にあかりを取りに行ったフランタは教会の募金箱に硬貨を入れようとして失敗し、そのまま教会をとび出してしまいます。そのとき、近くのアパートに住むおじさんに出会い、おじさんの悲しみを知ってしまったフランタは何とかしようと、一生懸命考えます。すてきな大人たちが登場し、そんなフランタを応援してくれます。
 クリスマスにぴったりの心温まるお話です。2002年からチェコのプラハに住む出久根育さんの絵も素晴らしいです。

③『クリスマスがちかづくと』 斎藤倫/くりはらたかし 福音館書店2017.10
 クリスマスが大嫌いな男の子セロの物語。
 12月になるとお父さんの帰りが遅くなり、とうとう帰ってこなくなり、クリスマスにはいつも留守というお父さんの秘密を、10才のセロはどうしても知りたいと思います。お母さんが話してくれたのは、とても信じられないことでした。そんな時引っ越してきたばかりの女の子と友だちになり、その子がクリスマスにサンタが来てくれるかどうか心配しているのを知り、セロは気づきます。クリスマスの日にお父さんがいないのはさびしいけれど、やっぱりお父さんにサンタでいてほしいと。
 セロの揺れ動く気持ちが丁寧に描かれています。不思議な味わいのある絵も心に残ります。

④『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』
⑤『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』
 ホープ・ニューウェル/降矢なな 松岡享子訳 福音館書店 2019.11
 『あたまをつかった小さなおばあさん』(山脇百合子 絵)の続編が2冊出版になりました。困ったことがあると、頭にぬれタオルを巻き、椅子に座って人差し指を鼻のわきに宛てて目をつぶって考えると、きっといい考えが浮かぶという愉快なおばあさんの話です。
 ペットにしたねずみとがちょうたちと一緒に暮らしています。おばあさんはおおらかで、心優しく、何事も前向きに考え、人生を楽しむコツを心得ています。
 2冊で19のお話を楽しめます。できたら1冊目から読むともっと楽しめます。がちょうたちがどうして赤い上着を着ているか、冬、どうしておばあさんはがちょうの小屋で眠り、がちょうたちは家の中で眠るのか、そのわけが分かります。とにかく愉快なおばあさんからたくさんの元気と感動がもらえます。
 降矢ななさんの絵は、山脇百合子さんの絵と同じく、物語を一層楽しいものにしてくれます。3,4年生におすすめです。
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大人のコーヒーサロン・レンゲの会・お知らせ 12月

2019-12-18 18:45:36 | 文庫のページ
 5月から始めました!! 《大人のコーヒーサロン》
   2020年1月15日(水)1:00~3:00
  (月1回 第2水曜日)
 月1回ですが、第2水曜日、文庫の始まる前のひととき、2時間ほど、コーヒーを飲みながらおしゃべりしています。どなたでも参加できます。
 1月だけは第3水曜日です。2020年、最初のコーヒーサロンです。お知り合いの方を誘って、どうぞおいでください。コーヒーを用意してお待ちしています。    次回は 2月12日(水)です。

レンゲの会
  2020年1月27日(月)10:00から13:00

     月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
ミシェル・マゴリアンの作品を取りあげます。
『おやすみなさいトムさん』(1981) 中村妙子訳 評論社 1991
『イングリッシュローズの庭で』(1991) 小山尚子訳 徳間書店 1998年
    どちらか1冊、読んでご参加下さい。
  次回は 2月17日(月) 10:00 大人向けおはなし会です。
レンゲの会に参加していない方でもどうぞ語りに来てください。お待ちしています。
たくさんのお話が聞けると思います。どうぞ聞きに来てください。
  ***語って下さる方は1月27日まで、お話の題名をお知らせください。

《お知らせ》
 仙台手をつなぐ文庫の会の45周年記念講演会
 児童文学者 堀米薫さんをお招きして
  (角田市在住)
  無料です。
日時 2020年1月21日(火)10:30~12:00
場所 エル・ソーラ仙台<アエル28階>大研修室
テーマ 『東北に根差した物語を ~作品で伝えたい思い~」

 *12:00~13:30 堀米さんを囲んで交流会 参加なさる方はお弁当代として1000円
  講演会・交流会に参加したい方は文庫でまとめて申し込みます。
  1月13日(月)まで 文庫にお申し込みください。
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寄贈本 12月

2019-12-18 17:14:19 | 文庫のページ
寄贈
ありがとうございます。内田麟太郎さんからいただきました。
①『たまたま たまご』 内田麟太郎/北村裕花 文研出版2019.11
 大きな大きなたまごの話です。ゴリラにもワニにもダチョウにも何のたまごかわかりません。物知りのゾウは恐竜のたまごだといいます。たまごから出てきたものの正体に、動物たちは思わずぽかーんと口をあけてしまいます。どうぞ楽しんでください。言葉遊びもふんだんに入っています。
②『大どろぼう ジャム・パン すてねこマリリン』 内田麟太郎/藤本ともひこ 文研出版2019.11
 警視総監公認の大どろぼうジャム・パンの物語。シリーズ3作目。
 今回はジャム・パンと、相棒のネコのマリリンとの出会いが語られ、興味深いです。どんな遠くからの悲鳴も聞こえる、超能力の耳を持つジャム・パンですが、マリリンとの出会いが大きく関係しているようです。
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12月・1月の文庫の日

2019-12-18 16:53:25 | 文庫のページ
12月18日(水)
 4:00 おはなし「かさじぞう」 武田
 4:30 おりがみ(ミニサンタ)
12月21日(土)
 2:30 クリスマス会
12月25日(水)~1月11日(土)
 文庫の冬休み
1月15日(水)
 4:00 おはなし「だめといわれてひっこむな」 松尾
 4:30 カルタ・すごろく・坊主めくり
1月18日(土)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:30 カルタ・すごろく・坊主めくり
1月22日(水)
 4:00 おはなし「あるだんなさんとおかみさんの話」 松尾
 4:30 おりがみ(五色の鶴)

 今年もいろいろお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
来年は1月15日から始めます。15日はみかんとお茶で新年のお祝いをします。お家の方もどうぞおいでください。
新春特別おはなし会は2月1日(土)です。子どもも大人も、初めての人もだれでもおはなしを語ることができます。おはなしを語ってくれる人は1月12日までに、お話の題名をお知らせください。 
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今月の詩 12月

2019-12-18 16:38:05 | 文庫のページ
   サンタクロースさま
                新沢としひこ
 サンタクロースさま
 まいとし すてきなプレゼントありがとう
 わたしもいつか
 サンタクロースに なりたいです

 サンタクロースに なるためには
 おとこじゃなくっちゃ だめですか?
 おとなじゃなくっちゃ だめですか?
 ひげがなくっちゃ だめですか?
 ふとってなくっちゃ だめですか?

 わたしは
 ひげがはえてない
 やせっぽっちの
 ちいさなおんなのこなんですが
 ときどきそんなサンタクロースが
 いるのもいいんじゃないかと
 おもうんですけど
 まっかなようふくも
 なかなか にあうと
 おもうんですけど
       (『空にぐ~んと手をのばせ』理論社)

 今年も残り少なくなってきました。文庫の部屋に布の大きなツリーやサンタクロースの置物など、クリスマスのものをいろいろ飾っています。クリスマス関連の絵本や物語もたくさん並べています。どうぞ借りてください。
 今月は新沢としひこさんの楽しい詩を選びました。クリスマスにぴったりの「サンタクロースさま」という詩。どうしてサンタさんは大人の男の人で、おひげのある人なんでしょうね。「わたしもサンタクロースになりたい」という女の子のつぶやきが楽しいです。お家でも楽しんでください。
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まつお文庫のクリスマス会

2019-12-18 14:44:00 | 文庫のページ
  クリスマス会
        12月21日(土) 2:30~4:30

<第1部>
 1.キャンドルサービス  お部屋を暗くして、ろうそくに火をともします
 2.おはなし   「マッチ売りの少女」アンデルセン   (松尾)
<第2部>
 1.今月の詩   今年一年間の「今月の詩」をみんなで朗読
 2.紙芝居    『クリスマスにはおくりもの』(五味太郎)
              (1983年、当時の小学4年生から6年生までの子どもたち6人が制作)
 3.カード    『クリスマスの12日』(マザー・グース)
 4.かぞえうた  かっぱかぞえうた・へんなひとかぞえうた・1で糸屋のおまきさん
         ひとつひよこはおまめがたより・ひとつひばしでやいたもち・いち、に、さんまのしっぽ
 5.おぼえて語ろう! 「今日は朝から晩だった」・「くらいくらい」・「ふたりのあさごはん」など
            詩やわらべうた、おはなしなど、なんでもいいです。
 6.絵 本    『ながれぼしをひろいに』 筒井頼子/片山健 福音館書店
 7.スライド   「ぐりとぐらのおきゃくさま」(中川李枝子・山脇百合子)

文庫のクリスマス会は恒例のキャンドルサービスで始まります。お部屋を暗くして、一人一人が手に持ったろうそくに火をともしていきます。お部屋がろうそくの明かりでほんのり明るく照らされ、きれいです。
 キャンドルサービスの時間は短く、すぐ終わってしまいます。2時半から始めますので、キャンドルサービスに参加したい人は遅れないように来てください。お家の方もどうぞおいでください。
 クリスマス会の後、5時半まで本の貸出をします。15冊まで借りることが出来ます。
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