まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

8月9月のレンゲの会・あそびの学校

2015-08-25 12:31:26 | 文庫のページ
レンゲの会
月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
   8月31日(月)10:00~13:00
   『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上下(1972)

       リチャード・アダムズ 神宮輝夫訳 評論社 1989を取りあげます。
次回は9月28日(月)です。大人向けおはなし会です。
 毎年10人以上の方が語ります。たくさんのお話を楽しんでいただけると思います。
 語ってくださる方は、9月10日(木)迄題名をお知らせください。
 レンゲの会に参加していない方でも、どうぞ聞きに来てください。

<大人向けの講座> あそびの学校 年8回の講座です。*参加費200円
  *毎回15分、詩やわらべうた、手遊び、絵本の紹介をしています。
9月19日(土)10:30~12:30
  ミニわらじを作ります。
  あやとりは「ひもうつし」「くびぬき」「ゆびわぬき」です。
次回は10月17日(土)
  おりがみでかさを作ります。
  あやとりは「さかずき→ちょう→山」「ひと山→ふた山→み山」です。

子ども市の準備をしています!子ども市は10月31日(土)
9/4(金) 9/10(木) 9/18(金) 10/2(金) 10/9(金)の10:30~14:30
時間のある方、どうぞご協力ください。
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新しく買った本 8月

2015-08-23 10:41:14 | 文庫のページ
『希望の牧場』 森絵都/吉田尚令 岩崎書店 2014
 東京電力福島第1原発事故が起きた時、浪江町(原発から20キロ圏内)に住む吉沢正巳さんの牧場には330頭の牛がいました。人々がいなくなった町で吉沢さんは牛の世話をし、牛の殺処分にも応じませんでした。理由は牛飼いだから。そんな吉沢さんを取材してできた絵本です。
 放射能に侵され、肉牛としては役に立たなくなった牛たちに、牛飼いだから世話をするという「オレ」の心の内を淡々と語ります。原発事故後も牛飼いとして当たり前に生きる生き方を選んだ吉沢さんの姿は多くの人の共感を呼び、支援する人も増え、牧場は今「希望の牧場」と呼ばれています。
『わすれものの森』 岡田淳+浦川良治 BL出版 2015
 笛をなくしたツトムの不思議な冒険の物語。
 黒マントのふたりの男に出会ったツトムは、自分のなくした笛が「わすれものの森」に行ってしまったことを知る。その森に行ってしまったものを取り戻すのは困難だと黒マントの男はいうが、どうしても笛を取り戻したいというツトムに力を貸す。果たしてツトムは笛を取り戻せるのか、最後まで緊張が続く。
 40年前に文研出版から「ねべ りよん」というペンネームで出版された作品の復刻です。岡田さんと浦川さんの合作。
『彼岸花はきつねのかんざし』 朽木 祥/ささめやゆき 学研 2008
 きつねが身近な存在として人々のそばで生きていた時代を舞台に、子ぎつねと少女の交流を描いた物語。
 きつねに化かされた話をよくする祖母や母と暮らす也子(かのこ)は、化かされないように気をつけるが、ある日、子ぎつねと出会い、次第に交流を深めていく。でもあの8月6日のピカドンのあと、子ぎつねは約束の彼岸花を届けてくれたが、也子の前に二度と姿を見せなかった。やっと友達になれると思った子ぎつねとの別れを通して、也子は広島に原爆について考える。
 朽木さんが最初に原爆を取り上げた作品。
『引き出しの中の家』 朽木 祥/金子 恵 ポプラ社 2010
 「花明かり」という、姿は人間にそっくりの小さな人が登場する物語。
 花明かりがいると、花は見事に咲き乱れ、果実はたわわに実り、緑は濃く深くなるという。昭和の初めに建てられたライト式の古い大きな家を舞台に、その花明かりと心を通わせた少女たち。
 第1部は10歳ぐらいの七重と独楽子(花明かり)の物語。第2部はそれから40年後の物語。薫(七重のいとこの娘)と桜子(独楽子の孫)の物語。40年前、七重が果たせなかった独楽子との約束を、薫は桜子と一緒に果たそうとする、すてきな物語。
『トンネルの森 1945』 角野栄子/大庭賢哉 角川書店 2015
 1935年生まれの角野さんが体験した1945年、10歳だったイコちゃんが見た戦争の話。
 5歳のとき母を亡くし、祖母に育てられたイコちゃんは、1945年、父の再婚相手の光子さんと一緒に千葉県の小さな村に疎開する。疎開先では驚くことばかりで、苦労も多い。脱走兵が隠れているという大きなトンネルのような森を通って学校へ行く怖さに耐えながら、田舎の子になると決意するイコの姿が印象的です。勇気を奮い起こして大きな森を通るとき、「イコが通りまーす」と何度も唱えながら通る姿が心に残ります。時々東京からやってくる父親のセイゾウさんと過ごす時間がイコにとっては大きな喜び。セイゾウさんの大きな愛に包まれているイコちゃんの話です。
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寄贈本 8月

2015-08-23 10:17:57 | 文庫のページ
寄贈本 6月~7月にいただきました。ありがとうございます。
『ピーテル、はないちばへ』 広野多珂子 福音館書店 2015
 広野多珂子さんから新刊の絵本をいただきました。オランダを舞台にしたお話。運河沿いの美しい景色と建物と人々、色鮮やかな花であふれる花市場とそこに集まる人々の表情など、ていねいに描きこまれた絵は美しく、心に残ります。
『子どもはみんな問題児』 中川李枝子 新潮社 2015
 久保まおりちゃんのお母さんからいただきました。子どものこと、子育てのこと、本のことなど、17年間保母として子どもに関わってきた中川さんからお母さんたちへのすてきな応援歌のような本です。保育士さんにもおすすめです。
『世界のなぞかけ昔話① どうしてかわかる?』 ジョージ・シャノン/ピーター・シス
         福本友美子訳 晶文社 2005
 實井美知江さんからいただきました。謎に満ちた短い昔話が14話。どの謎も難しいです。「たねあかし」を見てやっと納得。ぜひ挑戦してみてください。
『このみち』 内田麟太郎/たかすかずみ 岩崎書店 2015
『おばけもこわがるおばけ』 内田麟太郎/西村繁男 童心社 2015
 内田麟太郎さんから新刊の絵本をいただきました。たかすかずみさんとの絵本はこれで3冊目。絵がとてもいいです。西村さんとの絵本はいつも愉快です。お化けがお化けに化けるお話です。
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8月・9月の文庫の日

2015-08-22 22:22:02 | 文庫のページ
8月26日(水)
 3:30 おはなし「いぬとにわとり」(武田)
 4:00 おりがみ(ワンピース・シャツ)
8月29日(土)
 3:30 おはなし「ヤギとライオン」(松尾)
 4:00 くいつきへび
9月2日(水)
 3:30 おはなし「おてんとうさま金のくさり」(松尾)
 4:00 新聞紙のヨーヨー
9月5日(土)
 3:30 おはなし「マメ子と魔物」(松尾)
 4:00 おりぞめ
9月9日(水)
 3:30 おはなし「へっぴり嫁ご」(笹森)
 4:00 きなこあめ
9月12日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです
9月16日(水)
 3:30 おはなし「馬の首」(佐藤)
 4:00 牛乳パックのこま(2種類)
9月19日(土)
 3:30 おはなし「四人のなまけもの」(中村)
 4:00 きなこあめ
9月23日(水)
 秋分の日で文庫はお休みです
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文庫のたんじょうび

2015-08-22 21:39:54 | 文庫のページ
 まつお文庫は1977年10月1日に誕生しました。今年で38年になります。これまでたくさんの子どもたち、お母さんたち、地域の方々に支えていただいて、続いてきました。本当にありがたく、感謝しています。さらにうれしいことには、週2回開いてきた文庫が10月21日(水)に、ちょうど3000回目の文庫の日を迎えます。
 感謝の思いを込めて、ささやかですが、9月から11月まで、いろいろお祝いの会をしたいと思っています。お家の方もどうぞご参加ください。
    <その1> 文庫の38周年を祝って
 9月26日(土)第1部 3:30~4:00 ホルンのミニコンサート
 阿久津りこちゃんのお父さんとお友だちの畠山祥子さんによるホルンの演奏です。
 ホルンという楽器を知っていますか。楽しみですね。
 たくさんの曲を演奏していただきます。
 お家の方もどうぞ聞きに来てください。
 ホルンのミニコンサート プログラム
 ・ピタゴラスイッチ オープニングテーマ
 ・ジッパディードゥダー
 ・大きな古時計
 ・エーデルワイス
 ・人生のメリーゴーランド
 ・さんぽ
 ・ハナミズキ
 ・宇宙戦艦ヤマト

 第2部 4:10~4:30 おはなし会(松尾)
 ・おんちょろちょろ
 ・三びきのくま

     <その2> 文庫の38周年を祝って 9月30日(水)おはなし会とおもちの会
 3:40 おはなし会  「ゆうかんな靴直し」(目黒) 「まめたろう」(松尾)
 4:30 おもちの会  みんなでおもちを食べてお祝いしましょう!

     <その3> 3000回目の文庫の日を祝って
 10月21日(水) 3:30 リコーダーの演奏 & おはなし会 & ホットケーキの会
 桜井あや子さんと佐藤和子さんによるリコーダーの演奏です。
 曲目は「君をのせて」「小さな世界」「星に願いを」「ふるさと」「ドレミの歌」です。
 どうぞお楽しみに!
 おはなし会のあとはホットケーキを焼いて、お祝いしましょう!

     <その4> 恒例の子ども市 10月31日(土)2:00
 第1部 店開き
 第2部 おはなし会
 第3部 手作り
 
    <その5> 文庫の38周年と3000回を祝って 大人向け
 11月15日(日)1:00~3:00 児童文学者の堀米 薫さんの講演会
 テーマ 自作を語る
 定員  35名 (申し込みは10月21日から)
 ※講演の後、3:00から堀米さんを囲んでの会をします。
 堀米さんは角田にお住まいです。和牛肥育、農業、林業に携わりながら、東北の地に根差した子どもの本を意欲的に書き続けています。作品は『林業少年』『モーモー村のおくりもの』『金色のキャベツ』など、心に残る作品多数。震災後はノンフィクションもたくさん書いています。
『命のバトン』『思い出をレスキューせよ!』『きずなで結ぶ 震災学習列車―三陸鉄道 未来へ』『あきらめないことにしたの』
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今月の詩 8・9月

2015-08-22 21:14:40 | 文庫のページ
  あきとコスモス  
        まど・みちお

 あそんでる
 あそんでる
 あきが あそんでる
 まっさおな そらから おりてきて
 おもしろそうに あそんでる
  コスモス
  コスモス
  コスモスの なかで

 わらってる
 わらってる
 あきが わらってる
 まっさおな そらを みあげては
 ないているように わらってる
  コスモス
  コスモス
  コスモスの なかで
    (『まど・みちお全詩集』理論社)

 暑い暑い夏でした。元気でしたか。まだ暑さは続きそうですが、来週からは学校も始まります。秋が待ち遠しいですね。
 まどさんのすてきな詩を見つけました。秋がコスモスの中で遊んでいるという詩です。青空の中でコスモスが風にゆれている姿はまさに秋の情景です。曲がついています。
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