新しく買った本 6月その2
⑦『はじめてであうすうがくの絵本 1』
⑧『はじめてであうすうがくの絵本 2』 安野光雅 福音館書店 1982
3冊シリーズの2冊です。『1』には『なかまはずれ』『ふしぎなのり』『じゅんばん』『せいくらべ』、『2』には『ふしぎなきかい』『くらべてかんがえる』『てんてん‥‥」『かずのだんご』『みずをかぞえる』が入っています。どちらも読みごたえのある1冊です。
興味深いのは最後の安野さんの解説です。取り上げた絵本それぞれについてかなり詳しい、専門的ともいえる解説がついていることです。安野さんの絵本が今読んでも面白いのは根っこに考えることのおもしろさがあるからだと改めて思います。しかもそれを絵で語っているところがすごいです。
10月のレンゲの会で安野さんの絵本を取り上げるので、いろいろ集めていて、出会った本です。
⑨『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』 岡田淳 理論社 2021.5
「こそあどの森の物語」全12巻が完結して4年、スキッパーやこそあどの森に住む個性豊かな人々にまた会うことができ、うれしい作品です。
こそあどの森には大人が5人と子どもが3人暮らしています。もう一人、旅に出ることの多い博物学者のバーバさんもいます。今回はこの5人の大人たちの子どもの頃のすてきな話に出会えます。
トワイエさんの子どもの頃の写真を見たことがきっかけで、スキッパーとふたごは子どもの頃の写真とそれにまつわる話を大人たちから聞いて回り、たくさんの感動をもらいます。バーバさんが帰ってきたら、自分たちも3人一緒の写真を撮ってもらおうと考えます。
今、朝日新聞で、『福岡伸一の新・ドリトル先生物語 ドリトル先生 ガラパゴスを救う』が連載されています。ドリトル先生が博物学者だったことを改めて思い出しました。いつも名前や手紙でしか登場しないバーバさんはもしかして岡田淳さんのドリトル先生へのオマージュではないかと気づきました。
今年はシリーズ6巻目の『はじまりの樹の神話』が劇団四季でミュージカルになります。楽しみです。
⑩『いつも誰かがいてくれた 生い立ちの記1』 かつおきんや 能登印刷出版部 2008
昨年4月に92歳で亡くなられた児童文学者かつおきんやさんの「生い立ちの記」3冊シリーズの1冊目です。
1927年(昭2)に金沢で生まれたかつおさんは、1933年、父の仕事の関係で茨城県に移り住みます。小学校入学から3年生の2学期末までの約3年間の子ども時代を自分の記憶をもとに、家族や友だちへの聞き取りも含め、丹念に調べて書いています。
家族も友達も実名で登場しますが、かつおさんご自身はKとして登場します。たくさんの兄弟姉妹の中で育った引っ込み思案のKが、すぐ上の兄や友だちとの触れ合いの中で、「少年倶楽部」に夢中になったり、海を越えた向こうに思いをはせたり、スキーを楽しんだり、学芸会で『出世豊太閤』を諳んじて発表したり、外に向かって世界を少しずつ広げていく様子が興味深く語られています。最後の章では石川県で生まれ育ったKの両親のそれまでの物語、茨城県に移り住むことになったいきさつなども知ることができます。
かつおさんを知る上でとても貴重な本です。
⑦『はじめてであうすうがくの絵本 1』
⑧『はじめてであうすうがくの絵本 2』 安野光雅 福音館書店 1982
3冊シリーズの2冊です。『1』には『なかまはずれ』『ふしぎなのり』『じゅんばん』『せいくらべ』、『2』には『ふしぎなきかい』『くらべてかんがえる』『てんてん‥‥」『かずのだんご』『みずをかぞえる』が入っています。どちらも読みごたえのある1冊です。
興味深いのは最後の安野さんの解説です。取り上げた絵本それぞれについてかなり詳しい、専門的ともいえる解説がついていることです。安野さんの絵本が今読んでも面白いのは根っこに考えることのおもしろさがあるからだと改めて思います。しかもそれを絵で語っているところがすごいです。
10月のレンゲの会で安野さんの絵本を取り上げるので、いろいろ集めていて、出会った本です。
⑨『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』 岡田淳 理論社 2021.5
「こそあどの森の物語」全12巻が完結して4年、スキッパーやこそあどの森に住む個性豊かな人々にまた会うことができ、うれしい作品です。
こそあどの森には大人が5人と子どもが3人暮らしています。もう一人、旅に出ることの多い博物学者のバーバさんもいます。今回はこの5人の大人たちの子どもの頃のすてきな話に出会えます。
トワイエさんの子どもの頃の写真を見たことがきっかけで、スキッパーとふたごは子どもの頃の写真とそれにまつわる話を大人たちから聞いて回り、たくさんの感動をもらいます。バーバさんが帰ってきたら、自分たちも3人一緒の写真を撮ってもらおうと考えます。
今、朝日新聞で、『福岡伸一の新・ドリトル先生物語 ドリトル先生 ガラパゴスを救う』が連載されています。ドリトル先生が博物学者だったことを改めて思い出しました。いつも名前や手紙でしか登場しないバーバさんはもしかして岡田淳さんのドリトル先生へのオマージュではないかと気づきました。
今年はシリーズ6巻目の『はじまりの樹の神話』が劇団四季でミュージカルになります。楽しみです。
⑩『いつも誰かがいてくれた 生い立ちの記1』 かつおきんや 能登印刷出版部 2008
昨年4月に92歳で亡くなられた児童文学者かつおきんやさんの「生い立ちの記」3冊シリーズの1冊目です。
1927年(昭2)に金沢で生まれたかつおさんは、1933年、父の仕事の関係で茨城県に移り住みます。小学校入学から3年生の2学期末までの約3年間の子ども時代を自分の記憶をもとに、家族や友だちへの聞き取りも含め、丹念に調べて書いています。
家族も友達も実名で登場しますが、かつおさんご自身はKとして登場します。たくさんの兄弟姉妹の中で育った引っ込み思案のKが、すぐ上の兄や友だちとの触れ合いの中で、「少年倶楽部」に夢中になったり、海を越えた向こうに思いをはせたり、スキーを楽しんだり、学芸会で『出世豊太閤』を諳んじて発表したり、外に向かって世界を少しずつ広げていく様子が興味深く語られています。最後の章では石川県で生まれ育ったKの両親のそれまでの物語、茨城県に移り住むことになったいきさつなども知ることができます。
かつおさんを知る上でとても貴重な本です。