寄贈本 ありがとうございます。
◆長野ヒデ子さんからいただきました。
『まんまん ぱっ』 長野麻子さく 長野ヒデ子え 童心社 2016
赤ちゃん絵本です。お嬢さんの麻子さんと一緒の絵本の2冊目です。声に出して赤ちゃんに読んであげたくなります。明るいパステルで描かれる長野さんの絵はあたたかく、元気がもらえます。
◆中川千尋さんからいただきました。
『まほろ姫とにじ色の水晶玉』 なかがわちひろ 偕成社 2017.12
まほろ姫の物語の2冊目です。茶々丸(タヌキ)のお母さんに育てられたまほろ姫はカシワの葉っぱを頭にのせて呪文を唱えると、タヌキのように化けることができます。そんなまほろ姫と茶々丸の話。
天狗や雪女や雪ん子も登場します。都からやって来た絵師、雲風先生の描いた春の絵にだれかが墨をこぼしてしまいます。まほろ姫と茶々丸の活躍が楽しめます。さし絵も中川さんが描いています。テンポよく進む物語にぴったりの楽しい絵です。
新しく買った本
①『さかさまライオン』 内田麟太郎/長新太 童心社 1985.9
ライオンとそのライオンの影の話。ライオンから逃げたいと思っていた影は、ある晩、思いがけずライオンから自由になることができて喜ぶのですが、影を失くしたライオンは威厳をなくし、元気がない。見るに見かねた影は自分からライオンにくっつき、こんどは影が主導権を握るというナンセンスな話。影に引っ張られてうしろに走り出すライオンの表情がなんとも愉快です。
内田さんの初めての絵本で、にっぽん絵本賞を受賞しています。
②新イラスト版『だれも知らない小さな国』
③新イラスト版『豆つぶほどの小さないぬ』
④新イラスト版『星からおちた小さな人』 佐藤さとる/村上勉 講談社 2015
村上さんがコロボックルシリーズの最初の3巻のさし絵を新しく描きなおして2015年に出版になりました。8月のレンゲの会でコロボックルシリーズを取りあげた時に初めて知り、早速購入しました。本の大きさも一回り小さくコンパクトになり、文字も読みやすく、白地にたくさんのコロボックルたちがカラーで描かれている表紙は美しく、ていねいに描きこまれたさし絵も素晴らしく、これなら高学年の子どもたちに紹介できそうでうれしくなりました。
1巻目は1959年の出版で、60年近く前になりますが、小山に住むコロボックルたちが自分たちの味方になってくれる人を長い時間かけて探し、やっとコロボックルとせいたかさんが対面するところは感動的です。
2巻目は3センチ2ミリの小さな人たちがどんな風に暮らしているかを知ることができ、興味深いです。自分たちより小さなマメイヌを探す物語です。
そして3巻目では人間の男の子に拾われた仲間のコロボックルをどうやって助け出すか、みんなで力を合わせる物語です。シリーズは6巻まで続きます。
⑤⑥『河童のユウタの冒険』上下 齋藤惇夫/金井田英津子 福音館書店 2017.4
北国の湖に住む河童のユウタが、那須野に住む九尾の狐の孫娘アカネと山に住む天狗のハヤテとともに、河口から龍川の水源を目指す長い旅の物語。上下合わせて800ページの物語です。
目的を知らされず旅に出た3人でしたが、昔からの言い伝えで、この旅のことは鳥や獣たち生きとし生ける者たちの中では語りつがれてきたものだったことを知っていきます。だからユウタたちの旅を鳥も獣たちもみな喜び、3人のためにどんな援助も惜しもうとしません。おかげで3人は水源までたどりつくことができます。
河童も天狗もいないと思われている現代に、自然破壊が進み、動物たちがすみかを追われどんどん山奥に追いやられている現代に、まだまだ河童や天狗や魔法は生きているということを感じさせてくれる豊かな物語です。「いやいや、……河童は、今もちゃんと川や沼に住んでいる」といったのは瀬田貞二さんでした(『児童百科事典』平凡社 の「河童」の項で)。
38年前、病院のベッドで瀬田さんが「日本最後の天狗や河童が活躍する話を書こうと思ったがもう書けない。このアイディアは斉藤さんに譲る」と言った、その言葉を受けて斎藤さんが長い時間をかけて書き上げたのがこの作品です。作品の中に河童の存在を信じるおじいさんが登場しますが、そのおじいさんは瀬田さんをモデルにしています。金井田さんの描くおじいさんの顔は紛れもなく瀬田貞二さんです。河童や天狗や九尾の狐だけでなく瀬田さんにも出会える物語です。金井田さんの版画も力強く、素晴らしいです。
◆長野ヒデ子さんからいただきました。
『まんまん ぱっ』 長野麻子さく 長野ヒデ子え 童心社 2016
赤ちゃん絵本です。お嬢さんの麻子さんと一緒の絵本の2冊目です。声に出して赤ちゃんに読んであげたくなります。明るいパステルで描かれる長野さんの絵はあたたかく、元気がもらえます。
◆中川千尋さんからいただきました。
『まほろ姫とにじ色の水晶玉』 なかがわちひろ 偕成社 2017.12
まほろ姫の物語の2冊目です。茶々丸(タヌキ)のお母さんに育てられたまほろ姫はカシワの葉っぱを頭にのせて呪文を唱えると、タヌキのように化けることができます。そんなまほろ姫と茶々丸の話。
天狗や雪女や雪ん子も登場します。都からやって来た絵師、雲風先生の描いた春の絵にだれかが墨をこぼしてしまいます。まほろ姫と茶々丸の活躍が楽しめます。さし絵も中川さんが描いています。テンポよく進む物語にぴったりの楽しい絵です。
新しく買った本
①『さかさまライオン』 内田麟太郎/長新太 童心社 1985.9
ライオンとそのライオンの影の話。ライオンから逃げたいと思っていた影は、ある晩、思いがけずライオンから自由になることができて喜ぶのですが、影を失くしたライオンは威厳をなくし、元気がない。見るに見かねた影は自分からライオンにくっつき、こんどは影が主導権を握るというナンセンスな話。影に引っ張られてうしろに走り出すライオンの表情がなんとも愉快です。
内田さんの初めての絵本で、にっぽん絵本賞を受賞しています。
②新イラスト版『だれも知らない小さな国』
③新イラスト版『豆つぶほどの小さないぬ』
④新イラスト版『星からおちた小さな人』 佐藤さとる/村上勉 講談社 2015
村上さんがコロボックルシリーズの最初の3巻のさし絵を新しく描きなおして2015年に出版になりました。8月のレンゲの会でコロボックルシリーズを取りあげた時に初めて知り、早速購入しました。本の大きさも一回り小さくコンパクトになり、文字も読みやすく、白地にたくさんのコロボックルたちがカラーで描かれている表紙は美しく、ていねいに描きこまれたさし絵も素晴らしく、これなら高学年の子どもたちに紹介できそうでうれしくなりました。
1巻目は1959年の出版で、60年近く前になりますが、小山に住むコロボックルたちが自分たちの味方になってくれる人を長い時間かけて探し、やっとコロボックルとせいたかさんが対面するところは感動的です。
2巻目は3センチ2ミリの小さな人たちがどんな風に暮らしているかを知ることができ、興味深いです。自分たちより小さなマメイヌを探す物語です。
そして3巻目では人間の男の子に拾われた仲間のコロボックルをどうやって助け出すか、みんなで力を合わせる物語です。シリーズは6巻まで続きます。
⑤⑥『河童のユウタの冒険』上下 齋藤惇夫/金井田英津子 福音館書店 2017.4
北国の湖に住む河童のユウタが、那須野に住む九尾の狐の孫娘アカネと山に住む天狗のハヤテとともに、河口から龍川の水源を目指す長い旅の物語。上下合わせて800ページの物語です。
目的を知らされず旅に出た3人でしたが、昔からの言い伝えで、この旅のことは鳥や獣たち生きとし生ける者たちの中では語りつがれてきたものだったことを知っていきます。だからユウタたちの旅を鳥も獣たちもみな喜び、3人のためにどんな援助も惜しもうとしません。おかげで3人は水源までたどりつくことができます。
河童も天狗もいないと思われている現代に、自然破壊が進み、動物たちがすみかを追われどんどん山奥に追いやられている現代に、まだまだ河童や天狗や魔法は生きているということを感じさせてくれる豊かな物語です。「いやいや、……河童は、今もちゃんと川や沼に住んでいる」といったのは瀬田貞二さんでした(『児童百科事典』平凡社 の「河童」の項で)。
38年前、病院のベッドで瀬田さんが「日本最後の天狗や河童が活躍する話を書こうと思ったがもう書けない。このアイディアは斉藤さんに譲る」と言った、その言葉を受けて斎藤さんが長い時間をかけて書き上げたのがこの作品です。作品の中に河童の存在を信じるおじいさんが登場しますが、そのおじいさんは瀬田さんをモデルにしています。金井田さんの描くおじいさんの顔は紛れもなく瀬田貞二さんです。河童や天狗や九尾の狐だけでなく瀬田さんにも出会える物語です。金井田さんの版画も力強く、素晴らしいです。