寄贈本 ありがとうございます。
■□■広野多珂子さんからいただきました。
『ウィリーのぼうけん』 マーガレット・ワイズ・ブラウン作/上條由美子訳/広野多珂子絵 福音館書店 2019.1
小さな男の子、ウィリーのドキドキワクワクする気持ちを丁寧に描いた幼年文学。
3つの物語が入っています。一つ目は、自分だけのペットがほしいウィリーにおばあちゃんが送ってくれたペットの話。二つ目は、新しい洋服についた7つのポケットをすてきなものでいっぱいにする話。3つ目は、おばあちゃんの家までひとりで出かける冒険の話。
物語を豊かに語っている広野さんの絵も魅力です。表紙の絵も印象的で、つい手に取ってみたくなります。ひとり読みを始めた子にも手渡してあげたい本です。
新しく買った本
①『やねはぼくらのひるねするばしょ』 小野かおる 福音館書店 2018
『たくさんのふしぎ』は2018年7月号で400号を迎えました。これは、それを記念して復刊された8冊のうちの1冊。最初の出版は1989年(5月号)。「傑作集」として1992年に出版。屋根についての興味深い本です。
大昔から人々はどうやって家をつくってきたのか、今と昔の違い、東洋と西洋の違いを絵と文で詳しく紹介しています。屋根の材料も住む地域によってさまざまで驚きます。この地球上に暮らす人々のさまざまな暮らしぶりが、屋根を通して見えてきて興味深いです。
②『コクルおばあさんとねこ』 フィリパ・ピアス/アントニー・メイトランド 前田三恵子訳 徳間書店 2018
ロンドンの街角で風船を売っているコクルおばあさんと黒ねこのピーターの物語。
84段も階段を上った高い家のてっぺんでおばあさんとピーターは貧しいながらも幸せに暮らしていましたが、ある時、ピーターがいなくなってしまい、おばあさんは悲しみのあまり、どんどんやせてしまいます。ある朝、いつもよりたくさんの風船を膨らまして持っていたおばあさんは大風に飛ばされて、空に舞い上がってしまいます。
さて、その後おばあさんはどうなってしまうのか、無事に着地できるのか、ハラハラさせられますが、幸せな結末に感動できます。もちろん黒猫のピーターにも再会できます。
③『-守り人外伝― 風と行く者』 上橋菜穂子/佐竹美保 偕成社 2018
バルサのシリーズ13冊目。バルサはタンダと新ヨゴ皇国の草市に出かけ、そこで命を狙われたサダン・タラム<風の楽人>のエオナたちと出会い、思いがけず、用心棒を引き受けることになります。実は20年前、バルサが16歳の頃、ジグロと一緒に、やはり命を狙われたサダン・タラムのサリたちの用心棒を引き受けたことがありました。エオナはサリの娘です。運命的ともいえるサダン・タラムの人たちとの出会いを通して、バルサはジグロを思いだし、その頃のジグロの深い思いにも気づきます。今なぜエオナたちが狙われるのか、20年前のサリたちが狙われたことと関係があるのか、思惑が錯綜します。ロタ王国のアール家(ターサ氏族)とマグア家(ロタ氏族)の抱える大きな、知られてはならない問題が次第に明らかになっていきます。物事が複雑に絡み合い、人々の思いもさまざまに交錯しますが、結末は感動的です。上橋さんの構築する世界の大きさと人々の深い思いに、改めて感動できる壮大な物語です。
④『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』 水野 スウ 紅茶の時間 2015
⑤『たいわ・けんぽうBOOK+』 水野 スウ 紅茶の時間 2018
石川県で1983年から週1回「紅茶の時間」を開いている水野スウさんの本です。「紅茶の時間」におしゃべりした子育てや教育、平和、憲法などについて、学び、気づいたことをまとめたものです。
私たちの国が70年以上も戦争で人を殺したり殺されたりすることがなかったのは憲法があったからですが、その憲法がどういうものか、丁寧に憲法を読み込み、私たちの生活と密接につながっていることをわかりやすく、「平らに」語ってくれます。
12条の「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」というところで「不断の努力」について水野さんは力説します。私たちが普段から不断の努力をして初めて自由も権利も保証されることを。今、自分のできる範囲で「12条する」(不断の努力)ことの大切さを提言します。9条に自衛隊を書き込むことの問題点、国民投票についても、私たちが勉強しなければならないことがたくさんあることに気づかされます。若いお母さんたちにもぜひ読んでほしい本です。
■□■広野多珂子さんからいただきました。
『ウィリーのぼうけん』 マーガレット・ワイズ・ブラウン作/上條由美子訳/広野多珂子絵 福音館書店 2019.1
小さな男の子、ウィリーのドキドキワクワクする気持ちを丁寧に描いた幼年文学。
3つの物語が入っています。一つ目は、自分だけのペットがほしいウィリーにおばあちゃんが送ってくれたペットの話。二つ目は、新しい洋服についた7つのポケットをすてきなものでいっぱいにする話。3つ目は、おばあちゃんの家までひとりで出かける冒険の話。
物語を豊かに語っている広野さんの絵も魅力です。表紙の絵も印象的で、つい手に取ってみたくなります。ひとり読みを始めた子にも手渡してあげたい本です。
新しく買った本
①『やねはぼくらのひるねするばしょ』 小野かおる 福音館書店 2018
『たくさんのふしぎ』は2018年7月号で400号を迎えました。これは、それを記念して復刊された8冊のうちの1冊。最初の出版は1989年(5月号)。「傑作集」として1992年に出版。屋根についての興味深い本です。
大昔から人々はどうやって家をつくってきたのか、今と昔の違い、東洋と西洋の違いを絵と文で詳しく紹介しています。屋根の材料も住む地域によってさまざまで驚きます。この地球上に暮らす人々のさまざまな暮らしぶりが、屋根を通して見えてきて興味深いです。
②『コクルおばあさんとねこ』 フィリパ・ピアス/アントニー・メイトランド 前田三恵子訳 徳間書店 2018
ロンドンの街角で風船を売っているコクルおばあさんと黒ねこのピーターの物語。
84段も階段を上った高い家のてっぺんでおばあさんとピーターは貧しいながらも幸せに暮らしていましたが、ある時、ピーターがいなくなってしまい、おばあさんは悲しみのあまり、どんどんやせてしまいます。ある朝、いつもよりたくさんの風船を膨らまして持っていたおばあさんは大風に飛ばされて、空に舞い上がってしまいます。
さて、その後おばあさんはどうなってしまうのか、無事に着地できるのか、ハラハラさせられますが、幸せな結末に感動できます。もちろん黒猫のピーターにも再会できます。
③『-守り人外伝― 風と行く者』 上橋菜穂子/佐竹美保 偕成社 2018
バルサのシリーズ13冊目。バルサはタンダと新ヨゴ皇国の草市に出かけ、そこで命を狙われたサダン・タラム<風の楽人>のエオナたちと出会い、思いがけず、用心棒を引き受けることになります。実は20年前、バルサが16歳の頃、ジグロと一緒に、やはり命を狙われたサダン・タラムのサリたちの用心棒を引き受けたことがありました。エオナはサリの娘です。運命的ともいえるサダン・タラムの人たちとの出会いを通して、バルサはジグロを思いだし、その頃のジグロの深い思いにも気づきます。今なぜエオナたちが狙われるのか、20年前のサリたちが狙われたことと関係があるのか、思惑が錯綜します。ロタ王国のアール家(ターサ氏族)とマグア家(ロタ氏族)の抱える大きな、知られてはならない問題が次第に明らかになっていきます。物事が複雑に絡み合い、人々の思いもさまざまに交錯しますが、結末は感動的です。上橋さんの構築する世界の大きさと人々の深い思いに、改めて感動できる壮大な物語です。
④『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』 水野 スウ 紅茶の時間 2015
⑤『たいわ・けんぽうBOOK+』 水野 スウ 紅茶の時間 2018
石川県で1983年から週1回「紅茶の時間」を開いている水野スウさんの本です。「紅茶の時間」におしゃべりした子育てや教育、平和、憲法などについて、学び、気づいたことをまとめたものです。
私たちの国が70年以上も戦争で人を殺したり殺されたりすることがなかったのは憲法があったからですが、その憲法がどういうものか、丁寧に憲法を読み込み、私たちの生活と密接につながっていることをわかりやすく、「平らに」語ってくれます。
12条の「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」というところで「不断の努力」について水野さんは力説します。私たちが普段から不断の努力をして初めて自由も権利も保証されることを。今、自分のできる範囲で「12条する」(不断の努力)ことの大切さを提言します。9条に自衛隊を書き込むことの問題点、国民投票についても、私たちが勉強しなければならないことがたくさんあることに気づかされます。若いお母さんたちにもぜひ読んでほしい本です。