まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

あそびの学校・レンゲの会そしてお願い

2018-03-21 17:07:55 | 文庫のページ
あそびの学校  14年間、ありがとうございました
 2004年度から始めた遊びの学校ですが、3月17日の会が最後になります。14年間、たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。土曜日の午前中ということで、お仕事をお持ちの方の参加もあり、ふだんの文庫ではお会いできない方とのいい出会いもたくさんいただきました。楽しい時間でした。

レンゲの会  2018年度は5月28日(月)の予定です
◇◆月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。◇◆
3月19日(月)、2017年度の最後の会を行いました。いとうみくの『車夫』『車夫2』小峰書店を取りあげました。
2018年度は、上記のように5月28日(月)から始める予定です。新しいお仲間が増えるとうれしいです。
詳しくは4月の文庫だよりをご覧ください。

お願い! 文集「なかま」40号に原稿をお寄せください!
 今年の文集は記念号になります。昨年の40周年記念の講演会の記録も載せたいと思っています。楽しみにしていてください。今広野多珂子さんの講演のテープおこしが終わり、次は岡田淳さんの講演のテープおこしにかかろうと思っています。たくさんの声を載せたいと思っています。どうぞご協力ください。
<子どもたちへ> 〆切は3月末
①おもしろかった本を5冊あげてください。
②その中でぜひお友だちにすすめたい本がありますか。
③おはなし会で聞いたお話で、おもしろかったお話・好きなお話をあげてください。
④文庫で楽しいことはどんなことですか。
⑤おばさんへ(なんでもいいです。自由に書いてください)
 ■□■文庫にアンケート用紙がありますので、それに書いてください。■□■
<大人の方へ> 〆切は4月末
「ひろば - お母さんたちのページ -」に原稿をお寄せください。長さは自由です。子どものこと、文庫のこと、本のこと、何でもかまいません。2004年から始めたあそびの学校も今年度で終わりますので、あそびの学校にご参加の方もぜひ原稿をお寄せください。
***文庫も春休みになりますので、FAX(231-2712)でもかまいません。よろしくお願いします。***
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寄贈本 3月

2018-03-21 16:43:38 | 文庫のページ
ありがとうございます。
◆◇◆汐﨑順子さんからいただきました。
『おひとよしのりゅう』 ケネス・グレアム 石井桃子訳 寺島竜一画 学研 2018.1
 1966年、石井桃子さんの訳で学研から「新しい世界童話シリーズ・8 おひとよしのりゅう」が出版されているのですが、長いこと絶版でした。これはその本から「おひとよしのりゅう」だけを掲載する形で復刻したものです。
 闘うことよりも詩を楽しむことが好きな竜と、男の子と、セント・ジョージの物語。竜とセント・ジョージの闘いを望む村人たちの前で、竜と男の子とセント・ジョージはひと芝居打つことにします。誰もが満足する結末が心にのこります。
 2006年に徳間書店からインガ・ムーアのカラー版のすてきな絵のついた『のんきなりゅう』(中川千尋訳 2006)も出版されています。
◆◇◆福岡県春日市で文庫をなさっている徳永明子さんからいただきました。
『原子雲のかなた ―新しい出会いと繫がり― 』 徳永徹 西日本新聞社 2018.2
 徳永さんのご主人の著書です。90歳のご主人は長崎で小学5年生から中学生まで過ごし、ちょうど原爆が投下されたときは熊本の高校に通っていて、被曝は免れましたが、親友を亡くしています。2015年、戦争中の自分たちのことを書いた『少年たちの戦争』という本を出版します。それをきっかけに、この数年徳永さんの周りで起きたことをまとめた本です。長崎の原爆がどういうものであったか知ることができます。
 被曝の体験を風化させずどう語り継いでいくか、若い人達にどうバトンを渡していくか、長崎の方たちの熱い思いが伝わってくる本です。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思い、10冊取り寄せました。読んでくださる方はどうぞ申し込んでください。
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新しく買った本 3月

2018-03-21 15:45:49 | 文庫のページ
『あさがくるまえに』 ジョイス・シドマン/ベス・クロムス さくまゆみこ訳 岩波書店 2017.12
 「どうかおねがいです。一度でいいから、あさがくるまえに世界をかえてください。」
 詩のような言葉が続きます。夜から朝までに雪が降り続いていく様子を、雪で世界が変わっていく様子を、美しく描いた絵本です。スクラッチボードと水彩を組み合わせた絵がとても印象的です。絵からたくさんの物語を読み取ることができます。
 子どもが眠りにつく頃、パイロットの仕事を持つ母親は、雪が降り出す中、仕事に向かいます。列車とバスを乗り継いで空港についたときには、大雪のため、飛行機は欠航。母は除雪車に乗せてもらって、無事、自宅に戻ります。ちょうど子どもが目覚めた時です。朝食を食べて、家族3人でそり遊びに出かけます。
 この家族の住む町の全景が描かれる場面では、この家族の家がどこにあるか、お母さんを乗せた除雪車がどこをどう走ったか、探す楽しみもあります。
「わたしたちのたねまき ―たねをめぐる いのちたちのおはなし―』 
  キャスリン・О・ガルプレイス/ウアェンディ・アンダスン・ハルパリン 梨木香歩訳 のら書店 2017.10
 草花や木々がどうやって子孫を残していくのか、種がどうやって運ばれていくのか、感動的に描いた絵本です。
 畑や庭に、人間は種をまきます。でも種をまくのは人間だけではないのですね。鳥や動物も、風や雨も、この自然界に豊かな種まきをしているのです。その様子をダイナミックに描いて見せてくれる絵が素晴らしいです。正確に丁寧に観察して描かれたさまざまな種たちの絵も興味深いです。
 たくさんの種がさまざまな方法で運ばれ、新しい場所で新しい命を芽吹かせます。植物と生き物たちの豊かな関わりが見えてきます。自然の営みの素晴らしさに改めて感動できる絵本です。
『物語と歩いてきた道』 インタビュー・スピーチ&エッセイ集 上橋菜穂子 偕成社 2017.11
 この本には、これまで発表してきた単行本未収録のインタビューやエッセイに加え、国際アンデルセン賞授賞式でのスピーチ(2014年、メキシコで)や、IBBYニュージーランド大会でのスピーチ(2016年)も収めてあります。「守り人」シリーズや『獣の奏者』『鹿の王』などの作品を生み出し、また文化人類学者としてオーストラリアの先住民アボリジニの研究に携わっている上橋菜穂子さんは、自分の根っこにあるものが、10代の中高生の時に出会ったサトクリフやトールキンの作品、『ゲド戦記』など、外国の児童文学であることを語っています。さらに二つのスピーチを通して、物語を書くこと読むことの意味について、より深く、上橋さんの考えに触れることができると思います。
 巻末には、2016年11月から半年間ジュンク堂書店池袋本店の特設会場に登場した「上橋菜穂子書店」に、上橋さんが選書し並べた700冊の本のリストも載っています。また「守り人」シリーズ執筆当時に描いた登場人物のイラストや子どもの頃の写真も紹介されています。
『馬場のぼる ねこと漫画と故郷と』 馬場のぼる こぐま社 2017.8
 漫画家、絵本作家としての馬場のぼるさんの全体像に迫る興味深い本です。
 青森県三戸郡三戸町で生まれ育った子ども時代から73歳で亡くなるまでの足跡が、第1章から第7章まで、魅力ある構成で語られています。絵本についていえば、『11ぴきのねこ』全6巻完結まで29年の歳月がかかっていること、何度も色版を重ねて刷っていく大変な作業で色付けをしていることなども知ることができます。また1940年代後半からの貴重な漫画や膨大なスケッチ帳に残された絵、タブローの絵などたくさん紹介され、多方面で活躍なさった馬場のぼるさんの世界を堪能できます。
 遺作となった『ブドウ畑のアオさん』をぜひ購入したいと思っています。
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3月4月の文庫の日 ’18年

2018-03-21 14:10:50 | 文庫のページ
3月7日(水)
 3:30 おはなし「なぞなぞのすきな女の子」 武田
 4:00 こけし人形
3月10日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです。
3月14日(水)
 3:30 おはなし「火を守った鳥ジュルバ」 和子
 4:00 あやとりであそぼう!
3月17日(土)
 3:30 おはなし「ひなどりとネコ」 松尾
 4:00 おりぞめ
3月21日(水)
 春分の日で文庫はお休みです。
3月24日(土)
 3:30 おはなし「りこうなおきさき」 松尾
 4:00 あやとりであそぼう!
文庫の春休み
   3月28日(水)~4月14日(土)

4月18日(水)
 3:30おはなし「三びきのくま」 松尾
 4:00 おりがみ(三段組みの花ごま)
◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇
◎3月24日(土)は15冊まで本が借りられます。
 春休みは時間がたっぷりあります。ふだん読めない長いものに挑戦できるいい時です。シリーズものに挑戦するのもいいですね。今4年生の人が岡田淳さんのスキッパーの話(「こそあどの森」のシリーズ)を読み始めています。5年生の人が角野栄子さんの『魔女の宅急便』のシリーズを全部借りてくれています。どうぞたくさん借りて、いい時間を過ごしてください。大人の人の本も少しおいてありますので、お家の方もどうぞ借りていただけたらうれしいです。
 3月28日(水)~4月14日(土)まで文庫の春休みです。4月は18日(水)から始めます。
あやとり検定! 挑戦した人全員に賞状が出ます!
 1月から2ヶ月、あやとりを楽しんできました。1級までいった人も含めて、いま、検定に挑戦しているのは、子どもが15人、大人が2人です。春休みまで文庫は24日の1回だけになりましたのでがんばってください。
 1級まで合格すると30の技をクリアしたことになりますが、5級まで合格すると3分の1の9つの技を、4級まで合格すると半分の14の技をクリアしたことになります。かなりの人が5級まで合格しましたので、ぜひ4級にも挑戦してください。4級にはちょっと難しい取り方のものも入れてあります。でも「あさがお」ができた時には感動できます。「かみしばい」は面白い取り方で、最後、「さかずき」を作るとできあがるところが楽しいです。「4段ばしご」は最後の指使いが難しいですが、できた時に大きな自信になるはずです。「4段ばしご」ができると「5段ばしご」「6段ばしご」もできるようになるので、ぜひマスターしたいあやとりです。どうぞ頑張って4級に合格してください。
 挑戦した人全員に賞状が出ますので、文庫に来た時に、どうぞもらってください。
 
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今月の詩 3月

2018-03-21 09:56:10 | 文庫のページ
   福寿草
           みずかみかずよ


 陽ざしが
 やわらかな
 早春の朝

 まっていたように
 目をあけた福寿草
 ―――― さあ どうぞ と
 あふれそうに
 ひかりのおさけをくんで
 黄金(きん)のさかずき

 陽ざしがかげると
 しずかに花びらをとじるよ
 寒さのもどった日も
 まぶたをとじたままよ

 そうやって
 とろとろまどろみながら
 黄金(きん)のさかずきに
 大切なものをだいている
       (『みずかみかずよ全詩集 いのち』石風社)

 今年も庭の福寿草が咲きました。春の訪れを教えてくれるうれしい花です。陽ざしも温かくなり、日一日と花も大きく、見事になっていきます。サンゴジュとサザンカの下で、あまり日当たりがよくないのですが、毎年咲いてくれます。でも光が大好きな花です。今年こそはもっとお日さまの光が当たるところへ移してあげたいと思っています。
 今月はそんな福寿草をすてきにうたった、みずかみかずよさんの「福寿草」の詩を選びました。福寿草がお日さまの光を浴びてお日さま色に花びらを開いている様子はとても感動的ですが、みずかみさんは「あふれそうに/ひかりのおさけをくんで/黄金(きん)のさかずき」とうたっています。「黄金のさかずき」とはうまいですね。見事な表現です。
 あと一週間でお彼岸になりますが、ソメイヨシノより早く咲く桜があります。知っていますか。春のお彼岸の頃に咲くのでヒガンザクラと呼ばれています。年々、木が大きくなり見事に花をつけてくれますので、文庫に来た時にどうぞ見ていってください。
 外に出て春を探してみませんか。道端でも見つかりますよ。見つけたら教えてください。
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