秋かぜに
みずかみかずよ
風は
光を
小さな虫にして
とばし
空の青さを
すくいとるように
流れ
ギャロップしながら
枯葉を
きりもみさせている
風よ
おいで
高い木のてっぺんから
まっかにもえる葉を
みんなあげよう
とがった小枝が
空をさし
わたしの目が痛むとしても
明るくなった
林のおくで
いろとりどりの
小鳥たちのおしゃべりが
いちだんと
にぎやかになるだろう
(『いのち』 みずかみかずよ 石風社)
秋が深まり、朝晩はぐんと気温が低くなりました。庭のハナミズキもハウチワカエデもドウダンツツジも赤く色づきました。
今月はみずかみかずよさんの「秋風に」を選びました。赤や黄に染まった木の葉が風に舞い散るのももうすぐです。風に呼びかける言葉がすてきです。みずかみさんの秋の詩はこれまでもたくさん楽しんできましたが、この詩は初めて取りあげます。どうぞ楽しんでください。
みずかみかずよ
風は
光を
小さな虫にして
とばし
空の青さを
すくいとるように
流れ
ギャロップしながら
枯葉を
きりもみさせている
風よ
おいで
高い木のてっぺんから
まっかにもえる葉を
みんなあげよう
とがった小枝が
空をさし
わたしの目が痛むとしても
明るくなった
林のおくで
いろとりどりの
小鳥たちのおしゃべりが
いちだんと
にぎやかになるだろう
(『いのち』 みずかみかずよ 石風社)
秋が深まり、朝晩はぐんと気温が低くなりました。庭のハナミズキもハウチワカエデもドウダンツツジも赤く色づきました。
今月はみずかみかずよさんの「秋風に」を選びました。赤や黄に染まった木の葉が風に舞い散るのももうすぐです。風に呼びかける言葉がすてきです。みずかみさんの秋の詩はこれまでもたくさん楽しんできましたが、この詩は初めて取りあげます。どうぞ楽しんでください。