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マリンバ奏者、関澤真由美の公式ブログです。https://mayumisekizawa.sub.jp/

THE MET

2011年06月23日 | 日々のこと
娘が全快するも、なんだかひどく甘えん坊になり、べったりの毎日です。

特に深夜に、抱っこをせがまれるのはキツい。立ってゆらゆらを、しかも明け方まで(泣)これがウワサの「魔の2歳児」というヤツでしょうか。普段は可愛いんですけどねぇ。自我が芽生えてきて要求が強くなってきました。親にしてみたら、まさに人生修行の何ものでありません。毎日が寝不足です。

そうこうしているうちにメトロポリタンオペラもダンカン先生も帰国。
ダンカン先生は全然お変わりなくお元気そうでした。メトロポリタンのティンパニストはダンカン先生を含め2人いるのですが、今回はダンカン先生のみが来日。「全のり(プログラム全曲演奏すること)なんだよ~」とおっしゃっていました。今回、METの中にも原発の問題を理由に来日されないアーティストもけっこういたそうです。仕方ないですよね。METが日本に来てくれただけでも感謝。その上、義援金も寄付して下さり、本当にありがたいですね。

今回も常任指揮者であるジェームズ・レヴァイン氏は体調不良の為、来日されませんでした。変わりに、特別コンサートはファビオ・ルイージ氏が振ったのですが、リハーサルが面白かったそうです。シュトラウスの「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」のリハーサルで、冒頭に「♪た~ら、た~ら、たぁ~♪」というフレーズがあるのですが、その部分を「とにかくリラックスして弾いて」と弦に指示。その指示の表現が面白くて、お風呂に入る時にまず片足入れて♪たーら♪また片足入れて、♪た~ら♪ そして、最後に肩まで浸かって♪たぁ~♪ あ~いい気持ち~リラックス~みたいな(笑)、そんな感じで表現してと指示したそうです。弦パートはみんな、お風呂に入ってる感じで弾いてたとのこと(笑)

ルイージ氏は、イタリア人なのですが、眼鏡をかけて、いつもきっちりした服装をして、ドイツ語なまりの英語をしゃべるので、厳格な感じからのギャップも面白いとも言ってました。
また、レヴァインはけっこう、その冒頭の部分をテンション高く弾いて!と指示するのに対して、彼はとにかくリラックスと指示。対照的で面白いそうです。

「どちらが好きなんですか?」とダンカン先生に聞いてみると「どちらも」だそうで。

その夜、私はお風呂に入るときに、あ~いい気持ちのリラックスフレーズを思い出して笑ってしまいました。

METを聴きに行った方、どうでしたか?

当日は、ダンカン先生と一緒に写真を撮ろうと思っていたのですが、話が盛り上がって撮り忘れてしまいました。くぅ~無念。