NHK宮城発地域ドラマ「ペペロンチーノ」を観ました。
震災から10年たった3月11日に、主人公が「俺を『今日』に連れてきてくれた恩人たち」を自分のレストランに招待するところから物語は広がっていきます。
ドラマの中で、心に残ったセリフたち。
ー 俺は被災者じゃない、俺は料理人です。
被災者としてではなく、料理人としての腕を褒めて記事にしてくれたライターへ、感謝の気持ちを伝えに行った時の主人公のセリフ。
ー 10年とか騒ぐのも気にくわない、時間で気持ちが切り替わるか? 「外の人」がたまに思い出す、その為だけだよ、10年なんて。
ー ここではあの日がずーっと続いてる。
ー ここには、いない、でも、いるんだ。すぐそばにいる。あいつは、ここにいる。俺のとなりにいつもいるんだ。
どれだけ、苦しんで、怒って、泣いて、痛みと共に復興へ向かって歩んできたのか、被災された方々の心の内の苦悩や困難の一部を垣間見たような気持ちでした。
やさしくて、暖かで、せつなくて、苦しい、いつまでも心に残るドラマでした。観てよかった。