チャイナタウンでの食事後、メガヒヨと妹はグラウンド・ゼロに手を合わせに行った。
あの事件からもう数年。
事件から半年後に行ったときは爪あとが生々しかったかの地も、ただいま工事中。
周囲も新しいビルが建って、時間の流れを感じさせた。
この後リンカーンセンターに「SOUTH PACIFIC」を観にいくので、観光を続ける妹と別れて宿に一旦戻った。
部屋に入ると疲れがどっと出た。
30分ほど仮眠をして出たのだけど、日本を出てもう一日近くなので疲れ切っていた。
その上、表は雨で寒くて凍える思いだった。
地下鉄で49stから66stのリンカーンセンターに向かうつもりだったけど、
乗ろうとした駅の入り口がなぜか封鎖されているので歩いて行った。
服も持って来たものを寄せ集めて出来るだけ暖かいコーディネイトをしてきたのだけど、
しょせんスプリングコートなので本当に寒かった。
ダウンを着ている人がうらやましかった。
リンカーンセンターには開演15分前に到着した。
あちこち工事中で、一瞬ヴィヴィアン・ビューモント劇場の位置が分からなくなって焦ってしまった。
でも観客らしきご年配の集団の後についていくと間もなく「SOUTH PACIFIC」のサインが見えた。
ボックスオフィスで予め購入しておいたチケットを受け取り、座席へ。
そこは何と最前列、センター、キャストの出入り口の真横というすごい席だった。
わくわくしながら開演を待つ。周りの客層は年輩の方が中心だったけど、20~30代の方もかなり多かった。
開演時間になり場内の灯りが落とされ、おなじみのオーヴァチュアが響く。
メガヒヨはかなり興奮していた。
なにせ昔からブロードウェイでこの作品を観るのが夢だったのだから。
「SOUND OF MUSIC」に感動した少女時代のメガヒヨは、すぐさま同じ作詞作曲者のこの作品をレンタルビデオで観た。
たちまち音楽の美しさにはまり、CDを買ってきて何度も繰り返し聞いた。
映画版のミッツィー・ゲイナーより舞台版のメリー・マーティンの方が好みだったので、
本場のブロードウェイの女優さんの歌声を生で聞いてみたいと夢見るようになった。
しかし当時のニューヨークは犯罪都市と言われていたので、海外に行ったことのない当時のメガヒヨにとってはるか遠い地だった。
せめて日本のキャストで上演してくれないものかと思ったけれど、第二次世界大戦の話だし、
そうそうやってくれるものではないと諦めていた。
ところが意外や意外、今回のBROADWAY再演より9年前の1999年日本で上演した。
ビデオを観た日より数年経ったメガヒヨももちろん観に行った。
主演の一路真輝さんや滝田栄さんは素敵だったのだけど、日本人が第二次世界大戦のアメリカ軍を演じる違和感、オスカー・ハマースタインの甘~い詩をそのまんま訳した歌詞にKOされ、客席でひっくり返るような気分を味わった。
それ以来、「SOUTH PACIFIC」のことは頭から薄れ、新しい作品に夢中になるようになった。
さてこの度オリジナル版以来の再演ということで、メガヒヨは昔の憧れが甦り発売日にチケットを押さえた。
オーケストラの美しい演奏を聴きながら、今までの劇場通いライフが走馬灯の様に駆け巡った。
あの事件からもう数年。
事件から半年後に行ったときは爪あとが生々しかったかの地も、ただいま工事中。
周囲も新しいビルが建って、時間の流れを感じさせた。
この後リンカーンセンターに「SOUTH PACIFIC」を観にいくので、観光を続ける妹と別れて宿に一旦戻った。
部屋に入ると疲れがどっと出た。
30分ほど仮眠をして出たのだけど、日本を出てもう一日近くなので疲れ切っていた。
その上、表は雨で寒くて凍える思いだった。
地下鉄で49stから66stのリンカーンセンターに向かうつもりだったけど、
乗ろうとした駅の入り口がなぜか封鎖されているので歩いて行った。
服も持って来たものを寄せ集めて出来るだけ暖かいコーディネイトをしてきたのだけど、
しょせんスプリングコートなので本当に寒かった。
ダウンを着ている人がうらやましかった。
リンカーンセンターには開演15分前に到着した。
あちこち工事中で、一瞬ヴィヴィアン・ビューモント劇場の位置が分からなくなって焦ってしまった。
でも観客らしきご年配の集団の後についていくと間もなく「SOUTH PACIFIC」のサインが見えた。
ボックスオフィスで予め購入しておいたチケットを受け取り、座席へ。
そこは何と最前列、センター、キャストの出入り口の真横というすごい席だった。
わくわくしながら開演を待つ。周りの客層は年輩の方が中心だったけど、20~30代の方もかなり多かった。
開演時間になり場内の灯りが落とされ、おなじみのオーヴァチュアが響く。
メガヒヨはかなり興奮していた。
なにせ昔からブロードウェイでこの作品を観るのが夢だったのだから。
「SOUND OF MUSIC」に感動した少女時代のメガヒヨは、すぐさま同じ作詞作曲者のこの作品をレンタルビデオで観た。
たちまち音楽の美しさにはまり、CDを買ってきて何度も繰り返し聞いた。
映画版のミッツィー・ゲイナーより舞台版のメリー・マーティンの方が好みだったので、
本場のブロードウェイの女優さんの歌声を生で聞いてみたいと夢見るようになった。
しかし当時のニューヨークは犯罪都市と言われていたので、海外に行ったことのない当時のメガヒヨにとってはるか遠い地だった。
せめて日本のキャストで上演してくれないものかと思ったけれど、第二次世界大戦の話だし、
そうそうやってくれるものではないと諦めていた。
ところが意外や意外、今回のBROADWAY再演より9年前の1999年日本で上演した。
ビデオを観た日より数年経ったメガヒヨももちろん観に行った。
主演の一路真輝さんや滝田栄さんは素敵だったのだけど、日本人が第二次世界大戦のアメリカ軍を演じる違和感、オスカー・ハマースタインの甘~い詩をそのまんま訳した歌詞にKOされ、客席でひっくり返るような気分を味わった。
それ以来、「SOUTH PACIFIC」のことは頭から薄れ、新しい作品に夢中になるようになった。
さてこの度オリジナル版以来の再演ということで、メガヒヨは昔の憧れが甦り発売日にチケットを押さえた。
オーケストラの美しい演奏を聴きながら、今までの劇場通いライフが走馬灯の様に駆け巡った。