メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in SWISSその23 《リッフェルアルプ迷走編》

2014年05月01日 | メガヒヨのホリデイ


リッフェルアルプ・リゾートの敷地を突っ切れば駅にたどりつけるのに、見当違いな道を進むメガヒヨ。
駅はまだかな~見えないな~と思いながら、森の深みにはまっていく。


行く手には何か住んでいそうな樹が。


やや、獣の気配。

 
遭遇したのはハイイロリス。
NYのセントラルパークでも似たようなのを見かけるけれど、こちらの方が野生的。
見ててありがたみを感じる。


アルペンローゼの群生の中を歩くこと15分。
駅にたどり着かないことに不安を抱く。


突然小さい村に到着。
鉄道駅がある雰囲気ではない。
ここで道にまた迷ったことにやっと気づく。


リッフェルアルプ駅まで後戻りで15分だって。
でもってツェルマットまでは60分とのこと。
こうなったらツェルマットまで歩いて帰っちゃえ!!


そうだよね、ジーザス・クライスト。


そうと決めたらさっさと下山、下山!!


村を出て、人の少ない道をてくてくと歩いて行く。
途中で会ったのは下から登って来たご夫婦くらいだったかな~。
東洋人女性が一人で歩いていたのに驚いた様子だった。
そんな訳でメガヒヨが取っていた行動はかなりイレギュラー。
無事に帰れたから良かったけど、同じコースで歩くのは決しておすすめしない。


途中、道がこんな感じになっていて、かなりビビった。
柱だけ残った標識だけ立っていて、ここは行き止まりなんじゃないかって不安になったりして。
もし道が続いていたとしても、山の裾野は広いからどんな場所に下りちゃうか分からないものね。


最悪、元来た道を戻ってリッフェルアルプ・リゾートに泊まっちゃえばいいや~と、開き直りながら歩く。
幸い、行く道はどんどん広く歩きやすくなってきた。


さらにしばらく歩くうちに線路が見えた。
しかし駅でないと電車には乗れない。
ここらで疲れもじわじわと感じてきた。しかし耐えつつ、黙々と下山する。


道が二手に分かれてる。あ、右手の木に標識がついてるよ。


ツェルマットはこちら方面ね。
生きてる木にペンキが塗られてて気の毒だけど、標識を見てほっとしたのも確か。


階段が続く先に赤いものが見える。
もしかして駅?
ずっと緑の世界を歩いていたので胸が高鳴る。


残念、ただのカフェ。しかも休業中。
営業していたら温かいコーヒーでも飲みたかったのに。


それでも標識があったので助かった。よしよし、この道でいいんだね。
ちなみにこのポイントで標高は1,906m。


カフェを後にして下っていくこと10分…。


舗装道路に出た!


あとは道なりに行けばツェルマットに帰れる。
さぁ頑張って歩こう。


ここでメガヒヨ、あることに気づく。
舗装道路の向こうにはツェルマットの街並みが見えるのだけど、この道は傾斜でくねくねしてるため、直線距離よりはるかに長い距離を歩かなくてはいけない。
これはしんどいっっ!!


へとへとなメガヒヨの横をサイクリングの人達が颯爽と走りぬけていく…。
道はまだまだ続く。


疲労困憊の中、目に映ったのはこの看板。
登山鉄道のリッフェルアルプの次である、フィンデルバッハ駅が近くにあるって!!

 
こんな夕方なら終電の時間は近いはず。
くたくたな体に鞭うって舗装道路から山道に戻り、標識の差す方向に小走りする。


なんか本当に駅があるんかな~って感じの山道を登ると…


あった、あった!!
これで長い距離を歩かなくて済む!!
行きの時に買った往復キップを無人改札機に通して駅構内に入る。


巡礼者なみに疲れたメガヒヨには、駅舎が霊験あらたかな寺社に見えた。

  
駅舎の入口に腰かけて電車を待つ。
そんなうちに一人の男性が駅構内に入ろうとしていた。
しかしその方はキップを持っていないらしく、無人改札機を通れずにいた。
メガヒヨは駅舎をノックして駅員さんに出てきてもらおうとしたけど、残念ながらその時間は誰もいないようだった。


まもなくして電車が到着。
駅舎側に立っているメガヒヨに対して、運転手さんが線路の向こう側に立ちなさいと相図を送った。
スローながらも動く電車の前を横切る経験は初めてだったので、ドキドキしてしまった。


そんな訳でめでたく電車に乗ることが出来た。
車窓から眺めるフィンデルバッハの滝も格別の美しさである。


おかげさまでツェルマットに戻ってきたよ。
あのくねくね道を歩いていたら、日が暮れていたかも。


登山に革命を起こしし、文明の利器よ、ばんざーいっっ!!


行きのときに撮り忘れていた登山鉄道駅。
またいつかこの電車に乗ってゴルナーグラート展望台に行きたいな。
次回は是非晴れていますように!!


無事帰還したメガヒヨを楽団がお出迎え。
さすがに今回は疲れてしまった。
と同時に、現地でちゃんとした地図を入手することの重要性を学んだのであった。
重ねて言うけど、ひとり旅のお嬢さんはメガヒヨのマネはしないでね。