Nick Adamsくん主演の『Wicked』をカリフォルニア州サクラメントで楽しんだメガヒヨ。
そのまま夜行の飛行機に乗り、翌朝にはNYに到着していた。
まず最初に観たのは『The Phantom of the Opera』、不朽の名作オペラ座の怪人である。
この作品を最後に観たのは2006年のロンドンだったので、何やかやで8年ぶり。
あのNorm Lewis氏がアフリカ系初のファントム役を務めると聞いたので、何が何でも観なくてはとチケットを取ったのだ。
月曜ソワレだったので、残念ながらクリスティーヌの本役Sierra Boggess嬢は休演。
今回の座席はこんな感じ。下手ブロック3列目。
最近のマジェスティック劇場は新興国からの観光客でいっぱいと聞いていたけれど、この夜はそうでも無かった。
落ち着いた雰囲気の中でショーを楽しめたよ。
Normさんの怪人はいうまでも無く歌が上手かった!!
よく響く声で、クリスティーヌでなくても虜になってしまいそう。
ひとつひとつの音を丁寧に歌いあげていて、繊細かつ雄大。
この役に本当にふさわしい!!
そうそう。ブロードウェイ版で今まで見たことの無かった、気絶したクリスティーヌを抱き上げるシーンもあったよ。
(今まで観たのは気絶したところにマントを掛けるだけのパターンだった)
さすがNormさん、2008年の『The Little Mermaid』でオリジナルのKing Tritonで見せたあのたくましいボディは伊達ではなかった!!
アルタネイトのクリスティーヌ役、Mary Michael Pattersonさんも良かった。
声もよく出ていたし、まだ若いのか美女というより美少女。
本役についていてもまったく遜色ないと思う。
(と思っていたところ季節は流れて2014年10月現在、彼女が本役についていた♪)
さて。そんな感じで完璧なNormさんのPhantomを楽しんでいたところ、終盤で思いっきり意表を突かれた。
ラウルをパンジャブの輪に引っかけたNorm Phantom。
その喜び方がとんでもなく激しかった。
もう全身でヒャッハーってな感じ。
Normさんの「革命」っぷりにメガヒヨは座席でひっくり返りそうになった。
…舞台がエラいことになっている!! 25年以上続くPhantomの歴史への大きな挑戦だぁ!!
このNormさんの役作りに関してはツイ友さん達も大きく反応していた。
「型破り!!」 「斬新!!」 「新解釈!!」
というか言っちゃっていいかな!?
これすごい好み!!
もちろんHoward McGillinさんが演じた完全無欠のPhantomも忘れられないけれど、
面白いものが無条件に大好きなメガヒヨ。
こういう予想外の動きをしてくる演者に心惹かれてしまうのである。
もちろんこの新解釈はNormさんの並みはずれた歌唱力、演技力あってこそであるのは言うまでもない。
並みの実力のものが行った場合、単なる奇抜なものとして扱われるリスクが高いのではないだろうか。
伝統的なものに新風を吹き込む場合には、持ち前の能力を大きく問われるであろう。
大満足の観劇だった。
カリフォルニアからの長旅の当日で疲れていたにも関わらず、出待ちを決行。
Normさんは出てこられるのに一時間くらいかかった。
楽屋への訪問客の方が多かったのもあるけれど、あのメイクだものね。
素顔のNormさんは、大スター様なのにとても気さくで優しい方だった。
日本から観に来たといったらハグしてくれたよ
「Porgy & BessやLittle Mermaidを見ました。今日も感動しました。いつか日本に来て下さい。」と言ったところ、
「ああ、もちろん行きたいよ!!」のお答え。
社交辞令かも知れないけど嬉しかった!!
Sierra嬢やRaminさんなどの大物が来日されている昨今。
プロモーターの方々には頑張っていただきたい!! Normさん招聘が現実のものになるよう願うのであった。