メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY2016 その5《The King and I編》

2016年10月21日 | NEWYORK

※この作品は2016年4月に観たものです。現在は上演はしておりません。

謙さんの降板どころか、上演が終了してしまった今になって「The King and I」のレビューを書くってのもアレだと我ながら思う。
しかしこのブログは自分の記録作成というのが第一目的なので、スルーしていただければ幸いである。

それは2015年秋のこと。
翌2016年ゴールデンウイークにNY旅行が決まっていたメガヒヨは、トニー賞リバイバル作品賞に輝いたこの作品を観たいと思っていた。
渡辺謙さんも来年春に戻りますというようなことを言っていた。今からチケットを買えばきっといい席が手に入るはず!!

そんなわけで中央・最前列のチケットを購入した。

年が明けて。
渡辺謙さんの復帰のニュースが流れた。4月中旬までの期間限定ということで。
うわ、思いっきり外してしまったよ…。
でもまぁ仕方ない。
謙さんがお元気でいてくれれば、いつか生で拝見できる機会はあるからね。


てなわけでやってまいりました。
ヴィヴィアン・ビューモントセンター。
前回は2011年の『War Horse』だったもので久々。
以前にはKelli O'Haraさんの『South Pacific』を観に来たこともあったなぁ。

 
さすが、最前列。近い、近い!
冒頭の船のシーンなどは見上げる感じで首が痛かったけど、その他は気になることはなく迫力満点で楽しめた。


謙さん降板後、二週間限定で次の王様がくるまで主役を務めていたJose Llanaさん。
どこかで見たことあるなぁと思ってたら、『Spelling Bee』でEre~ction♪(日本語版だと下は~んし~ん♪)と歌っていた彼だった。
印象としてはとにかく若い!! 大臣役のPaul Nakauchiさんの方がはるかに威厳があって王様ぽかった。
失礼ながら一国の王というより、若くして子だくさんになっちゃった地方の跡取り自営業者って感じ。
でも歌はさすがに上手かった!!
あと臨終のシーンはおごそかに上手く締めていた。
あと十年後にこの方の王様役をもう一度観てみたいな。


こちらもKelliさん降板後に二週間限定でアンナ先生を演じていたAnalisa Leamingさん。
この方は品のある美しさで歌もうまく、役のイメージにぴったり。
役に入り込みすぎたのか、終盤は涙をこぼしながら歌うシーンも。


この第一王妃役でトニーを獲ったRuthie Ann Milesさんはまだ続投してくれていた。
歌唱力はもちろん、芝居の間合いの巧さときたら流石だった。
子供たちを相手に授業するシーンは場内を爆笑の渦に引き込んでいた。


タプティム役のAshley Parkさんとルン・ター役のConrad Ricamoraさんも良かった。
Ashleyさんのレジュメを見ると『K-Pop』という作品に出演されていた模様。
この舞台では美しいソプラノを響かせていたけど、別の場所では少女時代みたいに激しく踊っていたのだろうか。


その他には子役たちも可愛かったし、アンクル・トムの小屋のダンスシーンも素晴らしかった。
また衣装・舞台装置も凝っていて、目が釘付けになった。
充分楽しめたのだけど、評判が高かった謙さんとKelliさんが見られなかったのがやっぱり残念だったかな。

そういえばメガヒヨの席の近くに日本人らしき女性二人組がいたなぁ…。その方たちもおそらく謙さん目当てで早めに席を押さえたのかも知れない。
きっとゴールデンウイーク中には連日そんな日本人が来ていたりしてね(笑)


夜のリンカーンセンター。いつ来ても美しい。
ニューヨークに旅行する人は、オペラでもバレエでも何でもいいからかこつけて一度は来るといいと思う。


そうそう、『The King and I』降板後のKelliさん。
ちょうどこの日に、同じリンカーンセンター敷地内のNew York City Centerで上記の作品に出演されていた模様。
彼女の出世作『Light in the Peazza』で共演されてVictoria Clarkさんとの再共演。
このポスターではVictoriaさんの美魔女っぷりが目に焼き付く。(おととしは『Cinderalla』で魔法使い役だったのでイメージが)
こういう特別限定イベントも直前とか当日になって知ることも多い。
Broadway旅行の際にはある程度枠を残しておくことが大切だなと思った次第なのであった。