月曜日の夜。
Broadwayのショーは一部を除き大半が休演である。
そんな訳で今回はメトロポリタンオペラを観に行くことにした。
演目はリヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』。
かつて宝塚歌劇団が『愛のソナタ』として上演したショーの原作、
そして一条ゆかり氏のオペラマンガ、『プライド』にてメインのモチーフとなった作品である。
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集英社 |
Metropolitan Opera House。
相変わらずきらびやかな劇場。
時間があったのでリンカーンセンター内を散策。
奥の方にはAudra McDonald様など数々のスターを輩出しているジュリアード音楽院が。
元帥夫人役の恍惚とした表情のRenee Fleming様。
オクタヴィアン役のElina Grancaさん、この写真だと男前だけど素顔は女性らしい方。
二人ともお美しくてワクワクしてくる。
メガヒヨが購入した席はリア・オーケストラのCC1。
オーケストラ席31列あるうちの29列目、下手中央通路に面した席である。
お値段は132.5ドル。(手数料を合わせると140ドル)
噂によるとリア・オーケストラより6階のファミリーサークル席の方が断然響きが良いという話。
だけどメガヒヨはそんなに耳がいい訳でもないので、今回はこの席にしてみた。
確かにステージは遠いけれど、オペラグラスさえあれば問題なし。
音も一流の歌手や演奏者によるものなので、まんべんなく響き渡っていた。
あらすじ
舞台は1911年のウィーン。(オリジナルでは1740年の設定)
夫が留守がちの元帥夫人(侯爵夫人)は17歳の青年貴族オクタヴィアンと不倫の仲。
ある朝侯爵邸で二人で朝食をとっていたら、元帥夫人の従兄オックス男爵がアポなし訪問して来た。オクタヴィアンはとっさに女装にて小間使いに扮し、その場を取り繕う。
オックス男爵の用件は、自分は間もなく婚約するため、花嫁に送る使者「ばらの騎士」として若い貴族を紹介してほしいというもの。
元帥夫人はそのお役目にオクタヴィアンを推薦する。
オックス男爵の婚約者は、新興資産家であるファニナル家の娘、ゾフィー。
使者として訪れたオクタヴィアンはあどけなく美しい彼女を見て一瞬で恋に落ちる。
ゾフィーも横暴な男爵にうんざりしており、若くて美しいばらの騎士の方に心動かされている様子。
一方元帥夫人はいずれ自分は老いていく身と諦観しており、オクタヴィアンもいつかは去る者と思っている。
しかしまだ諦めきれない一面もあり、気持ちは揺れるばかりなのであった。
世界的に有名なRenee Fleming様の歌を生で拝聴しようとしてチケットを取った作品。
Renee様も衣装も作品そのものもゴージャスだったの一言につきる。
元帥夫人を取り巻く召使の数、お買い物ひとつにしても商人が訪問し、本人ではなくモデルが試着するスタイル。
衣装といえば、この演出ならではの1900年代初頭のスタイルだったなぁ。ココ・シャネルが台頭してきた位の頃? とても素敵だった。
タイトルロールのばらの騎士、オクタヴィアンを演じたElina Grancaさん。
プリンシパル三人のなかでも三幕通しての登場。
歌はもちろん、コメディエンヌぶりも発揮していた。
カーテンコールで最後に登場したのはRenee様ではなくて彼女だった。
ゾフィー役は韓国出身のKathleen Kimさん。
小柄な体から響いてくる高らかな声、仕草も愛らしく役にはまっていた。
BroadwayのAshley Parkさんといい、韓国系の方は歌の世界で大躍進されていますな。
ところでこのメガヒヨ、本当に申し訳ないのだけど上演中にしばしば意識を失ってしまった。別名居眠りともいう。
さてはて音楽が美しすぎたせいか、ランチのワインを飲みすぎたせいか。
それでも最後の三重唱はしっかり聴いてきた。
漫画の『プライド』にも登場した重要シーンだしね。
おまけ
幕間。時間を持て余していたので地下を散策していたところ。 見覚えのあるお顔が!! |
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